DXFファイル
DXFは、図面データをCADアプリケーション間でユニバーサルに共有するためのCADデータファイル形式です。テキストベースの形式にも使用できます。DXFファイルの作成方法、そのメリットとデメリット、用途を確認しましょう。
DXFファイルの用途
DXFファイルは無料で使用でき、製品設計の共同作業に最適です。主な用途は、次のとおりです。
デザインの共有
プロジェクトでDXF形式を使えば、分野の異なる担当者が同じデザインで共同作業できます。例えば、製図と設計の担当者が別々のCADアプリケーションを使用していても、同じDXFファイルで進捗状況を共有できます。
精度
DXFは精度の高さに定評があります。ベクターファイルはラスターファイルとは異なり、拡大縮小しても画質が劣化しません。DXFファイルをCNC加工や印刷に使用する場合、変換の有無にかかわらず正確な結果を得ることができます。ただし、DXFファイルを3Dで印刷することはできないため、まずSTL形式に変換する必要があります。
DXFファイルのメリットとデメリット
DXFファイル形式を使用する前に、そのメリットとデメリットを確認しておきましょう。
DXFファイルのメリット
- DXFはオープンフォーマットのため、誰でもDXFファイルを利用できます。
- 共同作業者が使用しているCADプログラムが異なっていても、DXFファイルを使用すれば、全員が同じバージョンのデザインで作業できます。
- DXFファイルは、16ビット浮動小数点まで の精度で拡大縮小できるため、圧倒的なスケールでディテールを維持できます。
DXFファイルのデメリット
- DXFファイルは比較的サイズが小さめですが、情報がプレーンテキストで保存されているため、デザインやモデルの転送に時間がかかる ことがあります。
- DXF形式は、アプリケーション固有のCAD要素をサポートしていません。例えば、ダイナミックブロックを使用している場合、ファイルはそれを認識しません。
- DXFは一部の3D要素には対応していますが、完全にサポートしているのは2Dオブジェクトのみ です。
DXFファイルを開く方法
DXFファイルを開くと、PDF、DWG、SVGなど別のファイル形式に変換するオプションが提示されます。
そのままDXF形式で開く場合は、無料のファイルビューアがあります。Adobe Illustratorなどのアプリケーションでは、WindowsとMacのどちらでも開くことができます。
DXFファイルを作成して編集する方法
Adobe IllustratorでDXFファイルを作成する方法は以下のとおりです。
- Adobe Illustratorを起動して、「開く」を選択します。
- DXFに変換する図面を選択して、クリック します。
- 「開く」をクリック して、「ファイル」の「書き出し」を選択します。
- ダイアログボックス で ドロップダウンメニュー をクリックし、「ファイルの種類」を選択します。
- 「AutoCAD Interchange File(*.DXF)」を選択して、「保存」をクリックします。
DXFファイルを編集する方法:
- Adobe Illustratorを起動します。
- DXFファイルをIllustratorにドラッグ&ドロップします。
- 「アートワークの倍率」で「元のファイルサイズ」をクリックします。
- これでファイルが開き、編集できます。
DXFファイル:よくある質問
DXFファイルをダウンロードする方法を教えてください。
DXFファイルはAdobe Illustratorなどの描画アプリケーションを使ってダウンロードできます。アプリケーションを開き、「ファイル」から「別名で保存」をクリックし、ダイアログボックスでファイルの種類に DXF形式 を選択して、書き出します。
どのファイルをDXFに変換できますか?
DXFファイルは2Dと3Dのどちらですか?
DXF形式はほとんどのCADプログラムに対応するよう設計されているため、2Dと3Dの両方の図面とモデルをサポートしています。
DXFはベクターファイルですか?
はい。DXFはベクターファイルです。そのため、CADソフトウェアを使って、全体のうちの一部のコンポーネントを修正することもできます。DXFなどのベクターファイルの場合、ラスターファイルではできない方法で色やシェイプを編集できます。
DXFはPDFに変換できますか?
はい。Adobe Acrobatを使用すれば、DXFファイルをPDFに変換できます。アドビの総合ガイドで紹介しているDXFをPDFに変換する5ステップに従って簡単に変換できます。