従来は、多くの3Dモデルが厚紙、石こう、木材といった物理的な材料を使用して手作業で作成されていました。大抵の場合、こうした物理的なモデルはスケールを縮小して作られたものでした。3Dテクノロジーが進化するにつれ、多くの建築家がハイエンドな3Dモデリングソフトウェアを使用して3Dモデルを作成し、Unreal Engine 5などのエンジンで建築物をレンダリングするようになっています。
3D建築モデルとは、建築物を3次元で表現したものです。3D建築モデルは他のあらゆる3Dモデルと同じように、モデリングソフトウェアを使用して作成されます。3Dの世界では、通常はこれもハードサーフェスモデリングに分類されます。建築モデルは構造物の外観だけのこともあれば、外観と内装の両方の場合もあります。
クリエイターのなかには、建築モデルを3つのステップ、つまり3種類に分けると便利だと考える人もいます。コンセプトデザインモデル、ワーキングデザインモデル、プレゼンテーションモデルの3つです。コンセプトデザインは正確な確定内容を確認するためのものではなく、アイデアを突き詰めて実現性を確認するためのものです。ワーキングデザインモデルも確定したものではありませんが、コンセプトモデルよりもっと肉付けされたものです。必要に応じて容易に変更したり、変更を取り消したりできるように、非破壊のデザインで作成しておく必要があります。最後のプレゼンテーションモデルは、確定したデザインを表現したものです。このモデルは通常、お客様やビジネスパートナーにプレゼンテーションすることを意図して、デイテールまで完全な状態に作り込みます。