アドビ、マーケティングとクリエイティブチーム向けコンテンツサプライチェーンソリューション「GenStudio」を拡張し、急増するコンテンツ需要にAIで対応
- アドビのエンドツーエンドのコンテンツサプライチェーンソリューションである Adobe GenStudio における新たな機能強化により、マーケティングチームは、ワークフローの最適化やコンテンツ制作のためのAIエージェントなどを活用し、パーソナライズされたブランド準拠のコンテンツを効率的に大規模供給が可能に
- Adobe GenStudio Foundation は、アドビのコンテンツサプライチェーンアプリケーションのデータを統合する単一のインターフェースを提供し、キャンペーンプラン、プロジェクト、アセット、インサイトに関する可視性と実用的なインサイトを提供
- Google、LinkedIn、Microsoftとの連携より、GenStudio for Performance Marketingでパーソナライズされた体験を簡単に作成・実行可能に。さらに、追加のパートナーシップにより、規制業界向けのコンテンツ制作ワークフローを支援
※当資料は、2025年3月18日(米国時間)に米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳版です。
【2025年3月19日】
アドビ(Nasdaq: ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は本日、世界最大級のデジタルエクスペリエンスカンファレンスAdobe Summitにおいて、マーケティングキャンペーンやパーソナライズされた顧客体験の提供に必要なコンテンツの企画、制作、管理、実行、効果測定のプロセスを最適化する、アドビのエンドツーエンドのコンテンツサプライチェーンソリューション、Adobe GenStudioの大幅なアップデートを発表しました。
新製品「Adobe GenStudio Foundation」では、単一のインターフェイスから、アドビのコンテンツサプライチェーンアプリケーションの全スイートからのデータを活用できるようになります。Adobe Experience CloudおよびAdobe Creative Cloudアプリケーション間を移動することなく、キャンペーンプラン、プロジェクト、アセット、インサイトをすべて1か所で確認し、実用的なインサイトを得ることができるようになります。また、アドビはAdobe GenStudio for Performance Marketingの新機能も発表しました。これは、マーケティングチームがパーソナライズされた体験やマーケティングキャンペーンを促進する、ブランドに即した独自のコンテンツを生成できる生成AIを活用したアプリケーションです。この取り組みにはMicrosoft、Google、LinkedInなどのパートナーが参加しています。
ブランドがSNS、モバイルアプリ、eコマースなどの急速に進化するプラットフォーム上で消費者の注目を集めるために競い合う中で、関連性が高く目を引くコンテンツへの需要が急速に高まっています。約3分の2のマーケターが、2024年から2026年の間にコンテンツ需要が5倍になると予想しており(注)、マーケターやクリエイターには非常に大きなプレッシャーがかかっています。Adobe GenStudioを活用することで、企業はコンテンツ、データ、カスタマージャーニーを統合し、パーソナライズされ効果的なコンテンツ制作を大規模に展開することが可能になります。
アドビのデジタルエクスペリエンスビジネス担当シニア バイス プレジデントであるアミット アフジャ(Amit Ahuja)は、次のように述べています。「ほとんどの企業におけるコンテンツサプライチェーンでは、さまざまなチーム、ワークフロー、システムが蜘蛛の巣のように複雑に絡み合いながら相互に依存しており、優れた顧客体験に必要なコンテンツの制作・配信プロセスの障害となるポイントが数多く存在します。クリエイターとマーケターの間で使用されているAdobe GenStudioアプリケーションは、ネイティブに統合された生成AI機能によってスピードと効率性を向上させ、チーム間のワークフローを統合できる唯一のソリューションなのです。」
ルーメン・テクノロジーズの最高マーケティング責任者(CMO)であるライアン・アスドゥーリアン(Ryan Asdourian)氏は次のように述べています。「ルーメンのファイバーネットワークは、企業におけるAIイノベーションを加速させるために設計されており、この大きなチャンスを捉え、引き続き需要を加速させるためにデジタルマーケティングへの投資を行っています。パーソナライゼーションはマーケティングパフォーマンスを向上させる上で重要であり、アドビは生成AIを活用して反復的な作業を効率化し、ソーシャルメディアなどのチャネルに必要な大量のアセットを迅速に制作できるよう、当社のコンテンツサプライチェーンを最適化する手助けをしてくれています。」
アドビのイノベーションは、AIエージェントとモデルを統合するAI Platformによって支えられています。これは、サードパーティエコシステムのAIエージェント、商用利用が可能なAdobe Fireflyとセキュアなサードパーティモデル、そしてアドビのアプリケーションを通じて得たファーストパーティのデータインサイトが含まれます。これらの力が合わさり、AEP上で顧客体験データ、CX言語モデル、そしてAIエージェントオーケストレーションを統合します。アドビは、AI Platformによりマーケティングとクリエイティビティを一つにし、大規模なパーソナライズされた体験を実現します。
新しいワークフローとプランニング機能
- Workflow Optimization Agent:「Adobe Experience Platform Agent Orchestrator」を基盤とする「Workflow Optimization Agent」は、アドビおよびサードパーティのAIエージェントの管理と連携を支援します。プロジェクトの健全性をモニタリングし、承認を合理化、および、非効率性を解消することで、生産性とチーム間のコラボレーションを向上させます。企業のマーケティングチーム向けに設計されており、プロジェクトの履歴やチームの動態を把握することでリソースの計画と実行を強化し、作業の取り込みを自動化し、優先順位付けの戦略を提案し、締め切りに影響が出る前にリスクを検出します。
- 統合レビューと承認:多くの組織では、マーケターはリソースと進捗状況を追跡するために専用のツールを使用していますが、クリエイターはアイデアやフィードバックを共有するために別のツールセットを使用しています。そのため、重要なアップデートが常に同期されるとは限らず、コミュニケーションのミスや遅延につながります。新しい統合レビューと承認機能により、クリエイティブ担当者は、世界をリードするクリエイティブレビューおよびコラボレーションプラットフォームであるFrame.io v4を通じてコラボレーションできるようになりました。ステータスやプロジェクトの更新は、Workfrontに自動的に反映され、同様にWorkfrontからFrame.ioにも反映されます。また、Workfrontと、誰でも簡単に高いクオリティのコンテンツを作成できる、アドビのクリエイティブツールを統合したアプリAdobe Expressとの統合により、編集済みのExpressテンプレート(例えば、社外向けマーケティング用アセットとして使用する場合)は、書き出される前に、Workfrontのレビューおよび承認ワークフローに自動的に取り込まれます。
新しい制作およびプロダクション機能
- Content Production Agent:GenStudio for Performance Marketing内で利用が可能です。Content Production Agentによって、チームはマーケティングプランをアップロードすると、キャンペーンのビジュアルスタイルや戦術に関するレコメンデーションを自動的に受け取ることができます。その後、AIエージェントが、SNSや電子メールなどのさまざまなチャネルで使用できるブランドに沿ったマーケティングアセットを作成します。
- APIによる動画と3Dワークフローの強化:Adobe Firefly Servicesは、クリエイティブ向けの生成AIのAPIのコレクションであり、テキストから画像生成や生成拡張などの強力な機能を既存の制作ワークフローに統合します。本日より一般提供が開始された新しいAPI群は、「Adobe Firefly Custom Model」 APIによるブランドに沿ったコンテンツの大規模作成をサポートするほか、動画内のセリフを異なる言語にシームレスに変換する「翻訳とリップシンク」APIは、より効率的な動画制作ワークフローを実現します。また、「リフレーム」APIは、ビデオのリサイズをサポートします。 さらに、「Substance 3D」APIにより既存の製品画像から素早くバリエーションを作成できます。
- コンテンツ制作のキャパシティ拡大:Adobe Firefly Servicesを搭載した「Adobe Firefly Creative Production」は、アドビのAPIの力を、ノーコードで使いやすいインターフェイスを通じて引き出します。このインターフェイスは、さまざまなマーケティングチャネル向けにアセットをインテリジェントにトリミングするなど、定型的な制作作業を数多く処理できます。チームは、毎年必要となる何千ものバリエーションをより効率的に作成し、高度にパーソナライズされた体験を提供してコンバージョン率を高めることができます。これにより、クリエイターはブランド戦略や大規模なキャンペーン戦略に集中できるようになります。
- Google、LinkedIn、Microsoftとの統合:GenStudio for Performance Marketingは、クリエイティブチームが作成したブランドに沿ったテンプレートを元に、SNS広告、ディスプレイ広告、バナー、マーケティング用電子メールなどをマーケターが作成できる、セルフサービスアプリケーションです。ディスプレイ広告用のアセット作成は、Microsoft Advertising PlatformとGoogle Campaign Manager 360を通じて配信される広告向けに現在提供されています。また、アドビは本日、B2B向けにチームがキャンペーンアセットを迅速に作成するためのLinkedIn Adsとの連携拡大を発表しました。
- 規制産業向け実装パートナーシップ:アドビは本日、ヘルスケアや金融サービスなどの規制産業におけるコンテンツ制作ワークフローをサポートするため、GenStudio for Performance MarketingとIntelligenceBank、Acxiom、Lithero、PwC、Saifr、Stensulとのパートナーシップを発表しました。これらのアプリ内拡張機能により、チームはアドビのアプリケーション内で直接、ビジネスの特定のニーズに合わせて機能をカスタマイズしたり追加したりすることができます。
- AI生成コンテンツの効果測定:今月一般提供が開始される「Adobe Content Analytics」を使えば、顧客体験がエンゲージメントやコンバージョンの向上といったビジネス目標の達成に効果的であるかどうかを確認できます。色、被写体、撮影地といった属性レベルで顧客のインタラクションとの関連性がわかるパフォーマンスインサイトが得られるため、コンテンツをリアルタイムに調整することも可能になります。インサイトはAdobe Customer Journey Analyticsでも利用でき、カスタマージャーニーの全体像を把握できます。
企業にさらなるAIモデルの選択肢を
コンテンツサプライチェーンのプロセスをより効率的にするため、アドビはクリエイターがアイデア出しの段階でアドビ以外のモデルもアドビのエコシステム上で直接活用できるよう選択肢を提供します。まず、Black Forest Labs(Flux 1.1 Pro)、Google(Veo 2, Imagen 3)そしてRunway(Runway Frames)といったクリエイターがすでに違うスタイルを試すのに使用しているモデルの提供を開始し、近日他のモデルも追加する予定です。これにより、企業は、安全に商用利用が可能なAdobe Fireflyモデルに加えて、クリエイティブチームに企業レベルでアドビ以外の選択肢も提供できるようになります。
(注)米国、オーストラリア、フランス、ドイツ、インド、日本、英国を含む市場の2,841人のマーケターを対象としたアドビの調査(2024年2月27日~3月7日実施)
Forward-Looking Statements
This press release contains “forward-looking statements” within the meaning of applicable securities laws, including those related to Adobe’s new, enhanced or future product capabilities, innovations and offerings and the expected benefits to Adobe. Each of the forward-looking statements we make in this press release involves risks, uncertainties and assumptions based on information available to us as of the date of this press release. Such risks and uncertainties, many of which relate to matters beyond our control, could cause actual results to differ materially from these forward-looking statements. Factors that might cause or contribute to such differences include, but are not limited to: failure to innovate effectively and meet customer needs; issues relating to development and use of AI; failure to realize the anticipated benefits of investments or acquisitions; failure to compete effectively; damage to our reputation or brands; service interruptions or failures in information technology systems by us or third parties; security incidents; failure to effectively develop, manage and maintain critical third-party business relationships; risks associated with being a multinational corporation and adverse macroeconomic conditions; failure to recruit and retain key personnel; complex sales cycles; changes in, and compliance with, global laws and regulations, including those related to information security and privacy; failure to protect our intellectual property; litigation, regulatory inquiries and intellectual property infringement claims; changes in tax regulations; complex government procurement processes; risks related to fluctuations in or the timing of revenue recognition from our subscription offerings; fluctuations in foreign currency exchange rates; impairment charges; our existing and future debt obligations; catastrophic events; and fluctuations in our stock price. Further information on these and other factors are discussed in the section titled “Risk Factors” in Adobe’s most recently filed Annual Report on Form 10-K and Adobe's most recently filed Quarterly Reports on Form 10-Q. The risks described in this press release and in Adobe’s filings with the U.S. Securities and Exchange Commission should be carefully reviewed. Adobe undertakes no obligation, and does not intend, to update the forward-looking statements, except as required by law.
■「アドビ」について
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