アドビ、「Acrobat AI Assistant」(英語版)の一般提供を開始
- 「Acrobat AI Assistant」により、ドキュメントの内容に関する要約や質問への回答、インテリジェントな引用、コンテンツの生成とスムーズな共有が可能に
- AcrobatおよびAcrobat Readerのデスクトップ版、webアプリおよび今回ベータ版として追加するモバイル版アプリで利用可能に
- 月額4.99ドル~の追加のサブスクリプションでAcrobat AI Assistantの全ての機能が利用可能に
※当資料は、2024年4月15日(米国時間)に米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳版です。
【2024年4月17日】
25年以上前、米国内国歳入庁が独自の電子申告方法の一環として、納税申告フォームをPDFで標準化しました。この書式は一気に主流となり、PDFのスタンダードとして、Adobe Acrobatの地位は盤石になりました。アドビ(Nasdaq:ADBE)(本社:カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は本日、世界中の人々が確定申告を行う中、Acrobat Reader、Acrobat デスクトップ版、webアプリおよび今回ベータ版として追加するモバイル版アプリにおいて、月額4.99ドルからの追加のサブスクリプションで、「Acrobat AI Assistant」の機能の一般提供を開始します。
あらゆるドキュメントを対象に、よりスマートかつ幅広い作業が可能に
Acrobat AI Assistantは、Acrobat ReaderとAcrobatのワークフローに深く統合された、生成AIベースの最新の対話型エンジンです。AI Assistantは、生成AIをマスマーケットに提供し、全世界の約3兆ものPDFの情報から新たな価値を引き出します。
Adobe Document Cloudのシニアバイスプレジデントであるアビギャン モディ(Abhigyan Modi)は次のように述べています。「確定申告、契約書の共同作業、研究論文の作成や共有などにも活用されているAcrobatは、PDFのプラットフォームとして信頼されています。Acrobat AI Assistantは、世界中の何十億人もの人々にドキュメントを読むことから対話をすることへとシフトする力を与え、あらゆる種類のデジタルドキュメントから素早く簡単に洞察を得て、コンテンツの書式を設定して共有できるように変革します。」
Acrobat AI Assistantでドキュメントの種類にかかわらず生産性を向上
Acrobat AI Assistantにより、ユーザーは、PDFおよびその他のドキュメント(Word、PowerPoint、会議の議事録等)を利用し、より生産的に作業を遂行することができます。
• AI Assistant:PDFおよびその他のドキュメントとチャットすることができます。AI Assistantが直感的な対話型インターフェースを通じて質問を提案し、PDFの内容に応じて回答します。
• サマリーの生成:読みやすい書式かつ手短な概要により、長文ドキュメントの内容の迅速な理解を可能にします。
• インテリジェントな引用:アドビのカスタマイズしたアトリビューションエンジンと独自のAIによって引用を生成するため、ユーザーはAI Assistantの回答の情報ソースを容易に確認できます。
• わかりやすいナビゲーション:クリック可能なリンクにより、長文ドキュメントの中から必要な情報を素早く見つけることができるため、最も重要な情報の探索とアクションに時間を費やすことが可能です。
• 魅力的なコンテンツ:情報を統合して書式を設定することで、電子メール、プレゼンテーション、ブログ、レポートなどの利用目的に合わせて重要ポイントとテキストを作成します。「コピー」ボタンにより、魅力的なコンテンツを簡単に作成し、共有できます。
• 顧客データの尊重:Acrobat ReaderおよびAcrobat AI Assistant機能は、データセキュリティプロトコルによって管理されており、ユーザーの同意なく、顧客のドキュメントの内容が保存されることや、AI Assistant のトレーニングのために使用されることはありません。
Acrobat AI Assistantにより、ナレッジワーカーは長時間の会議の書き起こしから重要ポイントや行動リストを要約でき、アナリストは調査レポートの重要な調査結果を素早く浮き彫りにして共有できます。また、営業担当者は提案依頼書(RFP)用の技術文書の重要情報を素早く特定し、顧客の弱点を学習し、自社の戦略やプレゼンテーションに役立てることが可能です。消費者は長文の契約書や合意書の中から保証に関する条件を容易に特定でき、教師や学生は学習ガイドを作成できます。
あらゆるプロセスでAI Assistantを活用
Acrobat AI Assistantは、2月にベータ版として、Acrobatデスクトップ版とwebアプリで公開されました。アドビは今回、Acrobat AI Assistantをモバイル版とブラウザー拡張機能に導入し、あらゆるプロセスでの使用を可能にします。
音声コマンド対応のAcrobat AI Assistantのモバイル版(現在はベータ版)では、ユーザーはAI Assistantに話しかけて質問への回答やドキュメントの要約などを依頼できます。この最新版モバイルアプリにより、Acrobat AI Assistantは、ユーザーの場所を問わず貴重なインサイトと情報分析を提供し、電子メール、学習ガイド、ブログ記事などの高品質コンテンツを、スマートフォンに話しかけることで容易に作成できます。
また、Acrobat AI Assistantは、Google ChromeとMicrosoft Edgeの拡張機能を通じて提供されており、何十億人ものユーザーは、web検索の内容を素早く理解し、瞬時にアクションを取ることが可能です。学校の発表やビジネスの新たなアイデアなどの目的でリサーチを行う際、大半のユーザーは最初に
web検索を行います。そして、オンラインで見つかる最も貴重な情報の大半は、PDFに格納されています。Acrobat AI AssistantはChromeとEdgeのユーザーに対し、ブラウザーを一切離れることなく、読みやすい書式で回答や概要を素早く提供します。
PDF用の生成AIで信頼を構築
PDFは、個人や組織が最も重要な情報を保持するフォーマットです。アドビがPDFを提供開始してから30年が経った今でも、AcrobatはPDFの読み取り、編集、変換のスタンダードであり続けています。Acrobat AI Assistant は、数々の受賞歴を誇るLiquid Modeと同じ人工知能と機械学習モデルを活用することで、PDFの構造と内容を独自に理解し、AcrobatのAI Assistantのアウトプットの品質と信頼性を大幅に高め、サードパーティLLMのテクノロジーを補完しています。アドビのカスタマイズしたアトリビューションエンジンによって引用を生成することで、ユーザーは回答の情報ソースを容易に確認できます。
アドビの他のAI機能と同様、Acrobat AI AssistantもアドビのAI倫理プロセスに準拠して開発されており、個人から世界有数のエンタープライズまで、あらゆるユーザーが安心してAI機能を利用できるよう、ガードレールを設けています。サードパーティLLMとの連携に関して、アドビは非依存型のアプローチを採用しており、顧客のさまざまなユースケースに対応する業界最高水準のテクノロジーを使用しています。アドビは、サードパーティのLLMがアドビの顧客データに関するトレーニングを行うことを禁止しています。
価格と提供時期
Acrobat AI Assistantの全ての機能は、無料のReaderのおよび有料の個人向けAcrobatにおいて、2024年6月5日までの早期アクセス価格4.99ドルで、追加のサブスクリプションを通じてご利用いただけます。Acrobat AI Assistantのサブスクリプション プランは、英語のデスクトップ版とwebで利用可能であり、他の言語も順次追加される予定です。Acrobat ReaderのAI Assistant(ベータ版)は、期間限定で英語版を無料でご利用いただけます。
■「アドビ」について
アドビはデジタル体験を通じて世界に変革をもたらします。
アドビに関する詳細な情報は、webサイト(https://www.adobe.com/jp/about-adobe.html)をご覧ください。
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