新卒採用のニューノーマル アドビ調査、就職人気企業の 58.6%が採用減を予定する中、重要度が増したスキルは 「課題解決力」「クリエイティビティ」「デジタルリテラシー」


【2020 年7月29日】

アドビ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:ジェームズ マクリディ)は、国内所在企業の人事担当者500名を対象に「新卒採用で企業が重視するスキル」に関しての調査を実施、本日結果を発表しました。

当調査は、新卒採用の現場において、学生の“創造的問題解決能力(※1)”がどの程度重視されているかを調査するもので、2018年に引き続き第二回目の実施となり、新型コロナウイルス拡大による影響や2年間での変化などを検証しました。

 

今回の調査で明らかになった主な結果は以下の通りです。 

  • コロナウイルス感染拡大の影響で、就職人気企業の 58.6%が採用減予定
  • 就職人気企業(※2)の 73.7%はオンライン採用を実施
  • 新卒採用で最も重視されるスキルは 2018 年と変わらず「課題解決⽅法の発想力∕着想力」
  • 就職人気企業では「デジタルリテラシー(IT を使いこなせる能力)」と「クリエイテ ィビティ∕創造性」の重視度が⾼まっている
  • 会社で必要なデジタルリテラシーは、アプリや Web、動画制作などクリエイティブ系ツ ールのスキルニーズが⾼まっている
  • 就職人気企業では 85.5%が専門部署以外でもクリエイティブ系 IT スキルが必要と回答

 

コロナウイルス感染拡大で担当者の 8 割以上が採用に影響ありと回答、就職人気企業では約6 割が採用減予定

今回の調査では、担当者の 81.2%が「新型コロナウイルスの感染拡大が新卒採用に影響を与えている」と回答しました。実際に全体の 48.2%、就職人気企業では 58.6%が今後採用を減らす予定という結果になりました。

 

コロナウイルス感染拡大で担当者の 8 割以上が採用に影響ありと回答、就職人気企業では約6 割が採用減予定

就職人気企業の 7 割が「オンライン採用」をすでに実施 

活用が広がっている「オンライン採用」は全体の 59.6%、就職人気企業では 73.7%がすでに実施していると回答。全体の 91.2%が今後も引き続き取り入れる予定であることから、新卒採用の“ニューノーマル“となることが想定されます。

 

就職人気企業の 7 割が「オンライン採用」をすでに実施

新卒採用で最も重視するスキルは 2018 年と変わらず「課題解決⽅法の発想力∕着想力」

新卒採用において特に重要視するスキルとして、最も多くあげられたのは 2018 年と同様「課題解決⽅法の発想力∕着想力」でした。また「デジタルリテラシー(IT を使いこなせる能力)」の重要度が増している傾向があり、とくに就職人気企業ではそれに加えて「クリエイティビテ ィ∕創造性」の重視度が⾼まっているという特徴がみられました。

 

新卒採用で最も重視するスキルは 2018 年と変わらず「課題解決⽅法の発想力∕着想力」
新卒採用で最も重視するスキルは 2018 年と変わらず「課題解決⽅法の発想力∕着想力」

アプリや Web、動画制作などクリエイティブ系ツールのスキルニーズが⾼まっている

会社で必要なデジタルリテラシーの詳細を聞いたところ、就職人気企業ではそれ以外の企業と⽐較してクリエイティブ系ツールのスキルを重視する度合いが⾼く、アプリや Web 制作が 14ポイント差、動画編集 12.6 ポイント差、写真加工が 12.1 ポイント差などとなりました。今の学生に不⾜していると思うデジタルリテラシーについても、就職人気企業が重視しているスキルには同様の傾向がありました。
 

イメージ図
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就職人気企業の 85.5%が専門部署以外でもクリエイティブ系 IT ツールのスキルが必要と回答 

近年では、企業の様々な部署でクリエイティブツールが使われるようになってきています。そこでデザインなどの専門部署以外でも、クリエイティブ系の IT ツールを使いこなす能力が必要だと思うかどうかを聞いたところ、全体の 70.6%が必要だと回答し、特に就職人気企業では85.5%と⾼い傾向となりました。さらに、このようなスキルが具体的にどのようなシーンで必要とされるかを聞いたところ、動画の作成やプレゼン資料で必要になるという声が最も多く、「リモート営業が増え、動画でわかりやすく伝える工夫が必要になった」という声や、「人事研修でオンライン動画をつくる必要がある」「社内外の説得力のある企画提案やプレゼンに必要」という声などが⾒られました。

 

就職人気企業の 85.5%が専門部署以外でもクリエイティブ系 IT ツールのスキルが必要と回答

アドビのマーケティング本部 教育市場部⻑ 小池晴子は、次のように述べています。「新型コロナウイルスの流⾏によって人々の生活は急激な変化を余儀なくされました。不確実性の増す未来を生きる若者たちには、課題を独創力や発想力で解決するスキルがより⼀層求められていきます。アドビはこれからも、クリエイティブツールを使ってアイデアをわかりやすく表現したり、他者と意⾒を出し合って学びを深めていく新しい学びの機会を、⾼等教育向けにもサポートしていきたいと思います。」

 

「新卒採用で企業が重視するスキル」の調査詳細は、こちらからダウンロードできます。

また、8 月 4 日(⽕)〜6 日(木)に開催する「Adobe Education Forum Online 2020 : New Normal の社会で活躍する力を育てる大学・専門学校教育」において詳細を紹介します。 

 

 

アドビについて

アドビは、世界を変えるデジタル体験を提供します。アドビ株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、Web サイトに掲載されています。

 

(※1)創造的問題解決能力について 

“創造的問題解決”とは、創造性に富んだ革新的な⽅法で問題や課題に取り組む手法を意味します。2018 年より「課題発⾒能力」「課題解決⽅法の発想力∕着想力」「情報分析能力」「デジタルリテラシー(IT ツールを使いこなせる能力)」「クリエイティビティ∕創造性」「プレゼンテーションスキル」という、“創造的問題解決能力”を構成する 6 つのスキルについて調査をしています。

 

「新卒採用で企業が重視するスキルに関する調査結果」 概要 

調査⽅法:インターネット調査 

実施対象:500 人(過去 1 年以内に新卒採用業務に従事しており、2020 年 4 月入社の新卒採用で 2 名以上を採用した企業の 20〜65 歳の人事部所属社員) 2018 年 6 月実施の結果(n=536)と、2020 年 6 月実施の結果(n=500)の⽐較を実施 

調査期間:2020 年 6 月 19 日〜22 日 

 

(※2) 就職人気企業について 

過去に就職人気ランキングにランクインしたことのある企業を「就職人気企業(n=152)」とし「それ以外の企業(n=348)」との⽐較を実施 

 

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