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クロスディゾルブによる、ゆるやかなトランジション
クロスディゾルブは、映画史上最も人気の高い編集技術に数えられています。シーンにゆっくりとフェードインし、フェードアウトするテクニックを使います。
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クロスディゾルブとは?
クロスディゾルブは、後処理の動画編集テクニックで前のシーンの上に次のシーンを重ねながら不透明度をゆるやかに増していく手法です。単純なジャンプカットの違和感のあるトランジションと対照的に、1つのシーンから次のシーンにフェードインし、2つの画像が一時的にオーバーラップします。
クロスディゾルブはクロスフェードとも呼ばれ、映像制作の初期の頃には非常に人気があり、映画黎明期の特殊効果の1つと考えられています。昔の映画では、時間の経過を見せるために使われたり、モンタージュのような効果を作ったり、また1つのシーンから次のシーンへゆるやかなトランジションを表現するためによく使われました。
クロスディゾルブの検討事項
どのような映像でも別の映像にディゾルブ、またはフェードインできますが、控えめなディゾルブのカットを作成するには以下に注意:
- 構図: 1つの映像から次へとディゾルブしながら、2つの映像が数フレーム分どちらも見えている状態になります。各映像の構図が互いに補い合うようにします。
- ライティング: 一般的に、ディゾルブするシーンはどちらも似たような度合いの照明が使われるか、興味深く見せるために、別の方法で照らされている必要があります。
- フィルム粒子: どちらの映像も類似したフィルム粒子であることを確認します。そうしないと、クロスフェードの効果を出す、ゆるやかな夢のような特質が失われます。
タイトル画面や効果に使われるクロスディゾルブ
クロスディゾルブは映画のシーンだけのものではありません。企業ロゴが映像にフェードインする魅力的なプロモーション動画のように、タイトルカードをアクションにディゾルブすることができます。または、映像を黒か白にディゾルブさせて、ドラマチックな効果を出すことができます。
より高度なクロスディゾルブトリック
見た目にわからないクロスディゾルブも表現することができます。一般的な編集テクニックとして、風景シーンを見せ、明るい空にパンアップし、別の空にディゾルブした後、まったく別の風景にパンダウンするという手法です。
Adobe Premiere Proでクロスディゾルブのトランジションを追加する方法
クロスディゾルブは定番の特殊効果です。Premiere Proにはデフォルトのトランジションに組み込まれています。ディゾルブ効果をマニュアルで追加する方法は、次のとおりです。
1. ディゾルブするフレームを選択します。
2. 効果パネルからディゾルブを選択し、クロスディゾルブをクリックします。
3. ディゾルブの端をクリックしてドラッグし、長さを変更します。通常のクロスディゾルブは、24フレームから48フレームほど続きます。短めのディゾルブはハードカットに近くなり、長めのディゾルブは夢のような感じを出します
ビデオをさらに編集する
クロスディゾルブは、数多くある動画トランジションの1つに過ぎません。他のトランジションとして、リップルディゾルブ、フェード、カットアウェイなどが挙げられます。フェード効果の作成や、昔の映画に似せた編集、またはプロのプレゼンテーションに効果を追加するなど、Premiere Proは動画コンテンツを編集し、洗練させるために必要なものをすべて搭載しています。
Premiere Proのワークフローを使うと、エフェクトの修正、オーディオの追加、シーンのフェードインやフェードアウト、RAW映像を素晴らしい動画に変換するなどの作業を簡単に行うことができます。