スマートフォンできれいな写真を撮るための秘訣を学びましょう

目立たない

小さなスマートフォンの場合は、大きなカメラと異なり、人の注意を引きたくない時、目立たない存在でいられます。「例えばストリート写真を撮る場合、またはシーンの中に溶け込みたい場合、携帯電話を使えば簡単に目立つことなく撮影できます」とTom氏は言います。

絞り

絞りとは、光を取り入れるためのレンズの丸い開口部のことです。絞りを開くと（例えばf/1.8）、より多くの光を取り込むことができます。これは、暗い場所での撮影の時に、カメラの性能がよく働くことを意味し、浅い被写界深度の画像を捉えることができます。大きな絞り（または低いfストップ）のスマートフォンを選ぶと、様々な用途に使うことができます。

カメラのレンズ

光学ズームはデジタルズームより良い撮影結果が得られますが、スマートフォンには望遠レンズを搭載する場所がないので、メーカーの多くは、複数の異なる焦点距離のレンズをスマートフォンに搭載しています。例えば、1つのスマートフォンに広角レンズと望遠レンズを搭載していることもあります。複数のレンズを搭載しているスマートフォンを選びましょう。写真のクオリティを落とすズームを使わずに、クローズアップや広い風景を撮影できます。

手ぶれ補正

手ぶれ補正は、カメラの揺れを防ぐのに役立ちます。特に光の少ない環境でシャッタースピードを遅くして、より多くの光を集めて良い画像にするために便利です。スマートフォンのカメラにこの手ぶれ補正の機能が付いているか確認し、あればその機能を有効に使いましょう。

メガピクセル

メガピクセルのみが、画質を表すわけではありませんが、スマートフォンのカメラを選ぶ時に、これは考慮すべき重要な要素です。高解像度のデジタル1眼レフの場合、46または60メガピクセル以上での撮影が可能です。それと比較して、スマートフォンの場合は20メガピクセル以下です。なるべく高いメガピクセルの機種を選ぶと、画像の細部までくっきり写し出され、クロップの作業にも役立ちます。

iPhoneのカメラ機能

Apple製のスマートフォンにはいくつかのモデルがあり、その選択肢は常に進化しています。ほぼすべてのiPhoneで利用できる機能をいくつか紹介します。

• 詳細な撮影を可能にする強力なSony製のセンサー
• 写真やビデオのクローズアップ撮影に使用するマクロズーム
• 高速キャプチャー用のQuickTakeビデオ
• プロのように撮影するためのフォーカスや露出などの手動調整
• 自分をきれいに撮影するためのミラーセルフィー機能
• 動いている物体を捉えるためのシャッタースピード高速化
• 外が暗いときに良い写真を撮るための夜間モード
• 動きと音を捉えるライブフォト
• 浅い被写界深度を模倣するポートレートモード

Androidのカメラ機能

Androidモバイルデバイスはメーカー、モデル、価格帯が多岐にわたるため、機能が大きく異なります。予算に関係なく多様な選択肢があることが、人気の理由の1つです。ただし、選択肢が豊富にあるため、Androidのスマートフォンのカメラの品質にはばらつきがあります。そのため、自分のニーズに合わせて慎重に購入してください。新しいAndroidデバイスに搭載されている便利な機能をいくつか紹介します。

• すぐに撮影したいときのためのカメラアプリのクイック起動
• グリッド線と位置情報タグを簡単にオンにできる機能
• あらゆる照明条件に適応できる自動HDR（ハイダイナミックレンジ）
• 容量を心配せずに使える拡張可能な写真ストレージ
• カメラ設定を手動で調整できるプロモード
• 背景のぼかしを調整するためのライブフォーカス

基本に忠実に

スマートフォンでは、あまりコントロールできず不便だと思われるかもしれませんが、逆にそのような限界をうまく利用することもできます。「するべきことは、基本に忠実であることだけです。そうすることによって、構図についてよく考えるようになります。私はいつも、デジタル一眼レフであれば、35mmのプライムレンズを使うようにと勧めています。スマートフォンでも同じです」とフォトグラファーのAndrew Kearns氏は言います。

限界があれば、逆に処理はより簡単になり、すばらしい写真を撮るための基本に忠実になります。すなわち、構図、光、影、コントラスト、サイズ、感情、そしてストーリー性です。こうしたシンプルさをうまく利用します。

手持ちのツールを使う

カメラのグリッドラインをオンにして、構図作りに役立てます。このような視覚的なマーカーは、三分割法を使うときに便利です。HDR（ハイダイナミックレンジ）モードは、日の入りなど大変暗い部分と大変明るい部分があるシーンの撮影に使います。スマートフォンによっては、タイムラプスや浅い被写界深度のポートレート写真も撮影できます。既にある機能をうまく使って、どのような写真が撮影できるのか挑戦してみましょう。そうすると、自分のカメラをより多く知ることができ、より早く創造力を高めることができます。

スマートフォンの写真撮影用アクセサリに投資する

スマートフォンでの写真撮影を次のレベルに引き上げたい場合は、いくつかの追加ツールを入手することが大いに役立ちます。理想の写真を撮影するために役立つアイテムをいくつか紹介します。

• スマートフォンの三脚。 スマートフォン用のコネクタが付いた調整可能な三脚や、ミニ三脚、デジタル一眼レフカメラの三脚とスマートフォンを接続できるアダプターもあります。携帯電話でより安定した静止画像を撮るためのメリットを活用すると、夜景の撮影や自撮り写真の質が高まることを実感できるでしょう。
• シャッターのリモコン。 三脚を最大限に使うためには、シャッターリモコンが必要です。電話に触ってブレてしまうことを避けるためにも、リモコンのボタンを押すようにしましょう。
• スマートフォンのジンバル。 電話を手に持って写真やビデオを撮影する際にブレないようにするために、ジンバルは良い投資です。電話に取り付けると水平を維持できるため、動いても安定した状態を確保できます。
• ポータブルの照明セット。 すばらしい写真を撮る際には、照明で違いを出すことができます。ポータブルで再充電可能な照明セット（例えば、ポータブルLEDパネルなど）を見つけて、必要に応じて被写体に向けて照射してください。
• ポータブルのバッテリーパック。 写真やビデオを何時間も撮影すると、バッテリーの消耗が早くなります。可能であれば、どこでも携帯電話を充電できるように、外部バッテリーを常備してください。

RAW形式で撮影

最も良い品質で写真を撮るには、非圧縮ファイルの形式で撮影します。この形式なら、編集時にハイライトと影をよく復元できます。すべてのスマートフォンがRAW形式をサポートしているわけではありませんが、Lightroomモバイルアプリを使用して非圧縮で撮影し、スマートフォンやコンピューターで後日編集することができます。このチュートリアルを確認して、詳細をご覧ください。

毎日撮影しよう

「実践が最も簡単で最良の練習方法です。撮れば撮るほど、上手になります」とTom氏は言います。スマートフォンは自分の手にあることが多いので、日常生活の中に写真撮影を取り込む良い方法です。自撮り写真でも、仕事に行く道すがら写真を撮っても、スマホ写真に間違った方法はありません。すばらしい写真は日常生活から生まれます。ただ指をシャッターボタンに乗せて、その瞬間を捉えればいいだけです。

「実際、シェアしてもらえる写真より、シェアしてもらえない写真の方が多いんです。でも、私はいつも練習して、新しいことを学んでいます。それがいつかは自分自身または、私の仕事に反映されていきます」とKearns氏は言います。