安全かつカンタンにPDFにパスワードをかけるなら、Acrobat オンラインツールを使えばカンタンです。今すぐ無料で試しましょう。
今や、様々な文書や情報がデジタルデータ化され、メールやチャットツールで手軽に共有できます。そんな中、特に気を付けたいのはデジタルデータのセキュリティ対策です。重要な情報が記載されたPDFファイルは、パスワードをかけてセキュリティを強化しましょう。
パスワードを設定することで、第三者にファイルを閲覧・改ざんされないよう、保護できます。
この記事では、無料のAdobe Acrobat オンラインツールの「PDFを保護」機能を使って、安全かつカンタンに、PDFにパスワードをかける方法を紹介します。WindowsやMac、スマホ、タブレットでも、同じ手順で作業可能です。あわせて、2種類あるパスワードの違いや、パスワード設定を解除する方法なども紹介します。
今すぐ無料でPDFにパスワードをかけたい方は、以下のリンクから早速お試しください。
PDFに設定できるパスワードには、以下の2種類があります。
1．PDFファイルを開くときのパスワード
「ユーザーパスワード」とも呼ばれ、PDFファイルを開くときに必要となるパスワードです。このパスワードを設定すると、PDFファイルを開く際にパスワードの入力を求められ、パスワードを知らない第三者はファイルの中身を閲覧できません。この後紹介する、無料の「Adobe Acrobat オンラインツール」を使って設定することが可能です。
2．編集・印刷・コピーを制限するパスワード
「権限パスワード」とも呼ばれ、PDFファイルの編集や印刷、内容のコピーを制限できるパスワードです。このパスワードを設定すると、PDFファイルを閲覧できても、テキストの追加やコピー、印刷はできないといった細かな制限をかけられます。記事の後半で紹介する有償の「Acrobat Pro」を使って設定することが可能です。
無料の「Adobe Acrobat オンラインツール」を使った、PDFファイルを開くときのパスワード設定方法をご紹介します。Acrobat オンラインツールは、インターネット環境があればブラウザー上ですぐに使えるため、PCやスマホで手軽に利用できます。また、ツールにアップロードされたファイルは暗号化されるので安全です。
ここからはPCでの手順を解説しますが、基本的にスマホやタブレットの場合も操作手順は同じです。以下の動画でも手順を解説していますので、お好みの方法でご確認ください。
Acrobat オンラインツールの「PDFを保護」にアクセスします。画面中央の「ファイルを選択」をクリックして、パスワードを設定したいPDFファイルを選択するか、ボタン付近のエリアにドラッグ＆ドロップしましょう。
ファイルのアップロードが完了すると、パスワードの設定画面が開きます。「パスワードを設定」「パスワードを確認してください」の2つの欄に、パスワードを入力しましょう。使用可能な文字は【半角英数字】および【半角記号】、字数は【6～32文字】です。
Acrobat オンラインツールでは、入力したパスワードの強度が可視化されます。
以下のように「弱・中・強」の3段階で自動的に判定され、「強」がもっとも推測されづらく、安全なパスワードといえます。参考にしながら、安全なパスワードを設定しましょう。パスワードの入力が完了したら、右下の「パスワードを設定」をクリックします。
なお、最初の設定ではパスワードが黒い丸で表示されますが、目のアイコンをクリックするとパスワードの文字列を確認できるようになります。設定したパスワードは、忘れないよう控えておきましょう。
パスワード設定が完了すると、PDFファイルのダウンロード画面が開きます。左上の「ダウンロード」ボタンをクリックして、パスワードを設定したファイルをダウンロードしましょう。
Adobe IDでログインしている場合は、ダウンロードする際に先ほど設定したパスワードの入力が必要です。万が一パスワードを忘れてしまった場合は、元のPDFファイルはPCやスマホに残っているため、【手順1】に戻って再度パスワードを設定しましょう。
これでPDFファイルへのパスワード設定は完了です。ダウンロードしたPDFファイルを開くと、パスワードがかかっていることがわかります。
この後、パスワードをかけたPDFファイルを相手へ送る場合は、次の【参考】で解説する方法で、ファイルを共有用リンクで送るとセキュリティの面でも安全です。
「ダウンロード」ボタンの右側にあるリンクのアイコンをクリックすると、パスワードをかけたPDFファイルをリンク（URL）で共有できます。なお、リンクで共有するには、無料登録・ログインが必要です。（無料登録・ログインは、GoogleやFacebookアカウント、Apple IDですぐにできます）
Acrobat オンラインツールで使用したファイルは、Acrobat オンラインツールのトップページにログインすれば、いつでも確認や共有の解除や削除ができます。クラウドストレージ（※）からファイルを削除すると、共有用のリンク（URL）も無効になります。
※クラウドストレージとは、クラウド上にあるフォルダのようなものです
ここからは、PDFにパスワードをかける際のよくある質問に回答していきます。「ちゃんとパスワードをかけられるか不安」「ツールが安全かどうか懸念がある」そんな方は、気になる項目をチェックしてみましょう。
はい、スマートフォンでPDFにパスワードをかけられます。Acrobat オンラインツールは、インターネット環境があれば、ブラウザーからアクセスしてすぐに使えます。そのため、PCやスマホ、タブレットなどのデバイスを問わず、操作が可能です。WindowsやMacといったOSも問わず利用できるため、複数の端末を使い分けている人にも便利に使っていただけます。
Acrobat オンラインツールを使って、複数のPDFファイルそれぞれに、一括でパスワード設定を行うことはできません。しかし、Acrobat オンラインツールの「PDFを結合」機能を使えば、複数のPDFファイルを1つにまとめてからパスワードをかける、といったことは可能です。PDFファイルを1つにまとめることで、共有や保管が便利になるケースもあります。「PDFを結合」機能を使って結合できるファイル数は最大100件。最長1,500ページまでの単一のPDFファイルを作成できます。その後、Acrobat オンラインツールの「PDFを保護」機能で、結合したPDFファイルにパスワードを設定しましょう。
Acrobat オンラインツールは、アップロードされたファイルを暗号化するため、安全です。ログインせずにAcrobat オンラインツールを利用した場合、アップロードしたファイルはサーバーから短時間で削除されます。ログインした場合は、アップロードしたファイルは暗号化されたのち、クラウドストレージに自動で保存され、いつでも削除できます。（セキュリティに関する取り組みについて詳しくは「アドビのセキュリティについて」もご確認ください）
ここまで、Acrobat オンラインツールを使って、PDFファイルにパスワードをかける方法やよくある質問を紹介しました。
場合によっては「PDFファイルの閲覧は可能にしたいが、印刷はできないようにしたい」といったように、より細かなパスワード設定をしたいケースもあるでしょう。そのような場合は、アドビの「Adobe Acrobat Pro」が便利です。続いて次の章では、Acrobat Proを使って、詳細なパスワード設定を行う方法を紹介します。
この章では、「Adobe Acrobat Pro」を使って、PDFファイルの編集や印刷、コピーなどを制限する「権限パスワード」の設定方法を紹介します。「印刷は可能だが変更は不可」のように、セキュリティ設定のカスタマイズが可能です。
Acrobat Proには無料お試し版があり、パスワード設定をはじめとした、通常版と同じ機能が使えるため、ぜひお試しください。（無料お試し版の利用可能期間は7日間です）
また、作業はデスクトップアプリで行うため、事前に以下のページの「無料で始める」ボタンをクリックし、Acrobat Proをインストールしておきましょう。
Adobe Acrobat Proの無料お試し版を使ってみる
ここから、以下の2つの方法を紹介します。
Acrobat Proを使って、PDFの編集を制限するパスワードの設定方法を解説します。
この設定では、PDFファイルを閲覧できても、編集しようとするとパスワードが必要になります。
【手順1】Acrobat Proを起動し、画面上部の「すべてのツール」から「PDFを保護」の「開く」をクリックする
【手順2】パスワードを設定したいPDFファイルを開く
【手順3】「pdfを保護」から「パスワードで保護」をクリックする
【手順4】「編集」を選択して「パスワード」を入力し、「適用」をクリックする
※ちなみにここで「閲覧」を選択すると、PDFを開くときのパスワードを設定できます。「閲覧」と「編集」、それぞれ別のパスワードを設定することが可能です。
【手順5】保護されたと確認メッセージが表示されたら、保存して終了する
これでパスワードの設定は完了です。PDFファイルの閲覧はできますが、編集しようとするとパスワードが必要になります。
Acrobat Proを使って、PDFファイルの印刷やコピーといった、さらに細かな内容を制限するパスワードを設定できます。
【手順1】Acrobat Proを起動し、「PDFを保護」の「開く」をクリックする
【手順2】パスワードを設定したいPDFファイルを開く
【手順3】「パスワードによる暗号化」をクリックする
【手順4】セキュリティ変更の確認画面が表示されるので、「はい」をクリックする
【手順5】権限の項目「文書の印刷および編集を制限」にチェックを入れ、以下の3つの項目を目的に合わせて変更する
【手順6】「権限パスワードの変更」欄にパスワードを設定し、「OK」をクリックする
【手順7】確認メッセージが表示されたら、「OK」をクリックする
【手順8】権限パスワード確認メッセージが表示されたら、権限パスワードを入力し、「OK」をクリックする
【手順9】セキュリティ確認メッセージが表示されたら、「OK」をクリックして、保存して終了する
「PDFファイルにパスワードをかけてみたものの、やっぱりパスワード設定は無しにしたい」そのような場合も、Acrobat Proを使ってパスワード設定を解除できます。
【手順1】パスワードを入力し、PDFファイルをAcrobat Proで開く
【手順2】「すべてのツール」から「PDFを保護」をクリックする
【手順3】「セキュリティ設定を削除」をクリックし、表示されるポップアップで「OK」をクリックして、保存して終了する
ここまで、Acrobat Proでできるパスワードの設定や解除方法について紹介しました。Acrobat Proには、他にもPDFに関する様々な機能があり、無制限で使えます。例えば、「PDFを墨消し」機能もその中の一つです。
PDFファイルに記載されている個人情報や機密情報を、墨で塗りつぶして隠せます。単に文字を色や図形で隠すのではなく、該当箇所のデータ自体を削除するため、重要な情報を保護できるのがメリットです。PDFファイルのセキュリティを強化したい方は、ぜひAcrobat Proをお試しください。
そもそもPDFファイルにパスワードを設定すると、どんなメリットがあるのでしょうか？あらためて、PDFファイルをパスワードで保護することの必要性を見ていきましょう。
1．情報漏えいを防ぐ
重要情報の記載されたPDFファイルが、誰でもアクセスできる場所に保存されていたとしても、パスワードを設定していればPDFファイルの内容を見ることはできません。パスワードを設定することで、PDFファイルへの不正なアクセスを防ぎ、情報の漏えいを防げます。特に、社外秘の文書や機密事項の含まれた文書をやり取りする場合には、情報漏えいによるリスクが大きいため、パスワードによるセキュリティを強化しておくと安心です。
2．メールの誤送信対策
誤って、第三者に、PDFファイルを共有してしまった経験はありませんか？特にメールの場合、送信してしまったメールを取り消すことはできません。そのような場合も、PDFファイルにパスワードを設定しておけば、添付されたPDFファイルを開くことはできず、閲覧や印刷などを防げます。
また、「【参考】PDFファイルの共有用リンクを発行する」で紹介した、共有用リンクによるPDFファイルの共有は、セキュリティの観点でオススメの方法です。頻繁に、PDFファイルをやり取りする場合は、ぜひお試しください。
大切なPDFファイルを不正なアクセスや改ざんから保護するため、パスワードを設定しましょう。
さて、ここまでPDFファイルにパスワードをかける様々な方法について解説しました。記事内で紹介した無料のAcrobat オンラインツールは、パスワード設定のほかにも、PDFへのコメント追加やページの削除、並び替えといった便利なPDFの機能が備わっています。最後に、それらの機能も紹介しますので、ぜひお試しください。
「Adobe Acrobat オンラインツール」は、パスワード設定だけでなく、PDFに関する機能が25種類以上も使える無料のオンラインツールです。ソフトやアプリのインストールは不要で、ブラウザー上で使えるため、手軽にPDFの作業ができます。
⚫️Acrobat オンラインツールの特長
1．無料で25種類以上のPDF編集作業ができる
以下のような、PDFに関する25以上の機能を無料で使えます。
2．オンラインで安全に使える
オンライン上へアップロードされた情報は暗号化され、データはサーバーから削除されるので、安全に使えます。会社の規定でインストール型のツールは使用できない、という人にもオススメです。
3．ドラッグ＆ドロップで直感的に操作できる
基本操作はツール画面にファイルをドラッグ＆ドロップするだけ。画面上で目的に合った機能を選ぶだけで、細かな操作を覚えなくてもPDFの作業があっという間に完了します。
以下の記事では、Acrobat オンラインツールで使える機能と詳しい使い方を紹介しています。
はじめてのAdobe Acrobat オンラインツール完全ガイド（概略版）
PDFファイルのセキュリティ保護をはじめ、あらゆるPDF作業の効率化に、無料のAcrobat オンラインツールをぜひお役立てください。
（執筆：ウェブライダー）
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