会社や学校、公的機関などでは、紙媒体ではなくPDFをはじめデータ化された書類のやり取りを求められることがあります。
「メールで受け取ったPDFファイルの表に記入漏れがあったので、文字を書き込みたい」
「PDFファイルで送られてきた契約書に署名して返信したい」
そんなときは、無料のツールを使ってPDFファイルに文字を追加してみましょう。
PDFファイルに直接文字を追加できれば、わざわざ元のデータを修正したり、印刷してから書き込んだりする必要がありません。
編集内容をデータで保存できるので、そのままメールやチャットでスムーズに共有できます。
本記事では、手軽に使える無料ツールを使ってPDFファイルに文字を入力する方法を、PCおよびスマホのデバイス別にご紹介します。
難しい操作は不要なので、以下のリンクから試してみてください。
無料のAcrobat オンラインツールでPDFに文字を入力する
もし、PDFファイルに記載されている元のテキストを直接編集したり書き換えたりしたい場合は、有料ツールを使った方法を記事の後半でご紹介していますので、あわせて参考にしてください。
【PC】無料のオンラインツールを使ってPDFに文字を入力する方法
普段PCでの編集作業に慣れていない方は、「PDFファイルに文字を入力したいけれど、どんなツールを使えばよいかわからない」と悩まれるかもしれません。
PCデータが圧迫されるのを避けたい、または会社のPCでツールのダウンロードが禁止されているといった事情から、オンラインツールを探している方もいらっしゃるでしょう。
「Adobe Acrobat オンラインツール」なら、インターネット環境さえ整っていれば、ダウンロードせずに無料でPDFファイルに文字を書き込めます。
また、アップロードしたファイルは暗号化され、安全性が確保されるので、セキュリティ面でも安心してお使いいただけます。
【手順1】Adobe Acrobat オンラインツールにPDFファイルをアップロードする
Acrobat オンラインツールの「PDFをオンラインで編集」のページにアクセスします。
画面中央の「ファイルを選択」をクリックし、PCに保存されているファイルを選択、またはボタン付近のエリアにファイルをドラッグ＆ドロップしてください。
PDFファイルがアップロードされたら、Adobeアカウントにログインします。
Adobeアカウントをお持ちでない場合は、Googleアカウント、またはFacebookやApple IDでもログインできます。
（ログインは無料で、すぐに完了します）
【手順2】ツールバーから「テキストを入力」を選ぶ
画面左端のツールバーから、使いたい機能のアイコンをクリックします。
テキストを追加する方法
ツールバーの、破線で囲まれた「A」のアイコンをクリックし、「テキストを入力」を選びます。
任意の位置にカーソルを移動させてクリックし、表示されたテキストボックス内にテキストを入力します。
文字サイズは、テキストボックス上部にある大小の「A」アイコンの大きさを選択すると調整できます。
入力したテキストにカーソルを合わせれば、再度編集することも可能です。
署名を追加する方法
書類に署名を追加したいときは、ツールバーのペン先アイコンをクリックし、「署名を追加」を選んで、表示されたスペース内に任意の署名を入力します。
署名方法は以下の3種類があるので、目的に応じて使い分けましょう。
「タイプ」：キーボードで署名を入力したいとき
「描画」：手書きでサインを記入したいとき
「画像」：画像を挿入したいとき
「保存」ボタンをクリックすると署名が保存され、次回以降も同じ署名を使用できます。
【手順3】PDFファイルをダウンロードまたはリンクで共有する
テキストや署名の入力が完了したら、画面右上の「ダウンロード」ボタンをクリックして、PDFファイルをダウンロードしましょう。
なお、有償版のAdobe Acrobatを契約すると、PDF以外のファイル形式を選んでダウンロードできます。
・通常のPDF
・圧縮したPDF
・Microsoft Word
・Microsoft Excel
・Microsoft PowerPoint
・画像形式（JPG、PNG、TIFF）
容量の大きなPDFファイルは、ダウンロード時に「圧縮したPDF」を選ぶと、ファイルを軽量化できます。
特にPDFファイルをメールで送りたい場合は、圧縮した状態でダウンロードしておくとよいでしょう。
リンクで共有する場合、画面右上のダウンロードボタン左側にある「リンク」アイコンをクリックし、共有用のリンクを取得してください。
複数人へPDFファイルを送りたいときも、メンバー間で使用しているチャットにリンクをそのまま貼り付けて送れば、ファイルの容量を気にせず共有できます。
例えば、作成したPDFファイルの内容にメンバーの意見をもらいたいときや、編集を引き継いでもらうときも、スピーディーに連携がとれます。
ここまで、PCで無料ツールを使って文字入力する方法をご紹介してきました。
次に、スマホの無料アプリでの文字入力についてご説明します。
普段スマホのほうが使い慣れているという方はぜひお試しください。
【スマホ】無料のアプリを使ってPDFに文字を入力する方法
外出先で書類にテキストを入力したいときに便利なのが、スマホを使った文字入力です。
無料アプリ「Adobe Acrobat Reader」をダウンロードすれば、PC同様、テキストや署名の記入ができるので、すぐに作業したい場合でもその場で対応できます。
※有償版にアップグレードすると、テキストの書き換えや画像の差し替えなど、PDFファイルそのものの編集が可能になります。
【手順1】Acrobat Readerをダウンロードし、ファイルを開く
アプリを開き、右下の青い「＋」ボタンをタップして、任意のファイルを開きます。
【手順2】画面下部の「テキスト」をタップし、文字を入力する
テキストボックスを動かすと、好きな場所にテキストを配置できます。
【手順3】PDFファイルを保存する
入力が完了したら画面左上の「完了」（Androidの場合はチェックマーク）をタップしてください。
次に、画面右上「・・・（三点リーダー）」をタップし、以下のいずれかから保存場所を選びます。
「コピーを送信」：スマホにPDFファイルを保存する
「Adobe クラウドストレージに保存」：AdobeのクラウドにPDFファイルを保存する
これで文字を追加したPDFファイルを保存できました。
注釈の追加や署名といった部分的な文字入力を行いたい方は、無料で手軽に使える「Acrobat オンラインツール」をぜひお試しください。
参考：PDFの直接編集には有償版のAdobe Acrobatが便利
有償版の「Acrobat Pro」なら、PDFファイルに書かれているテキストを直接編集できます。
そのため、ファイルに書き込むためのスペースがない場合や、内容そのものの更新が必要な場合も、テキストを直接書き換えられます。
また、OCR（文字認識機能）が備わっているので、文字データを持たないPDFファイルの編集も可能です。
有償版のAdobe Acrobatには7日間無料の体験版もあります。
文字入力をはじめとした、PDFの編集に便利な様々な機能を回数無制限で使えるので、ぜひお試しください。
なお、PDFファイルを直接編集する際は、編集後の内容に誤りが見つかった場合に備え、編集前のPDFファイルを複製し、別名で保存しておくと安心です。
ここまで、Acrobat オンラインツールでPDFファイルに文字入力をする方法や、テキストを直接編集できる有償版についてご紹介しました。
Acrobat オンラインツールは、文字入力はもちろん、それ以外にも他形式からPDFへの変換作業や、ページ構成の変更、ファイルの圧縮といった様々な機能を備えています。
最後にAcrobat オンラインツールの特長について、カンタンにご紹介します。
簡単にPDFへの文字入力ができる「Adobe Acrobat オンラインツール」
Acrobat オンラインツールなら、ツールへのファイルのアップロードや、PDFファイルへの文字入力を安全に行えます。
また、文字入力以外にもPDFファイルの編集に役立つ便利な機能を備えています。
最後にAcrobat オンラインツールの特長をご紹介します。
1．セキュリティ面で安全に使える
2．PDFファイルの管理や共有に役立つ機能が使える
3．文字入力以外でも、PDFに関する20以上の機能が無料で使える
１．セキュリティ面で安全に使える
記事の冒頭でもお伝えしたとおり、Acrobat オンラインツールは安全に使えるようセキュリティにも配慮しています。
アップロードされたPDFファイルは暗号化され、ログインせずに利用した場合、ファイルは短時間のうちにサーバーから削除されます。
ログインした場合は、アップロードや変換したファイルは暗号化されたのち、Adobe クラウドストレージに自動で保存され、いつでも削除できます。
（セキュリティに関する取り組みについて詳しくは「アドビのセキュリティについて」もご確認ください）
2．PDFファイルの管理や共有に役立つ機能が使える
文字入力したPDFファイルを共有する際、特定のページだけを取り出したり、他のPDFファイルとまとめて共有したいという場合も多いでしょう。
Acrobat オンラインツールには、例えば以下のような、ファイルの共有時に役立つ機能も備わっています。
●ページを抽出・挿入する
「ページを抽出」の機能を使えば、PDFファイルのなかから一部のページだけを取り出せます。
複数ページあるPDFファイルのうち、文字入力したページだけを共有したいときに便利です。
また「ページを並び替え」の機能を使うと、ドラッグ＆ドロップでPDFファイルのページ構成をカンタンに変えられます。
●PDFファイルを結合する
「PDFを結合」の機能を使えば、複数のPDFファイルをひとつにまとめられます。
個々で作成したPDFファイルをひとつにまとめ、会議や稟議の場で使うといった場合に便利です。
必要なページだけを取り出したり、ばらばらだったファイルをひとつにまとめたりしたものを新たなPDFファイルにして共有すれば、受け取った相手が閲覧しやすくなります。
PDFファイルを共有するときは、これらの機能も活用してみてください。
3．文字入力以外でも、PDFに関する20以上の機能が無料で使える
「Acrobat オンラインツール」には、PDFを活用するための20種類以上もの機能が揃っています。
どれもPDFを使った作業を快適にしてくれる機能ばかりです。
他の機能も知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
はじめてのAdobe Acrobat オンラインツール完全ガイド（概略版）
また、今回ご紹介できなかったiPadでのPDFへの文字入力について、以下の記事で解説しています。
外出先や移動中にiPadで作業することが多い方は、こちらを参照してください。
iPadでPDFに書き込む方法とうまく編集できない場合の対処法
無料の「Adobe Acrobat オンラインツール」を使って、PDFファイルへの文字入力や編集作業を効率化しましょう。
（執筆：ウェブライダー）
https://milo.adobe.com/libs/img/mnemonics/svg/acrobat-pro-64.svg
ぜひAdobe Acrobatオンラインツールをお試しください
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