ADOBE CREATIVE RESIDENTS

Adobe x Museums

Adobe Foundationは、世界的に有名な芸術機関と協力して、Creativity for All:すべての人に『つくる力を』というアドビのコミットメントを推進し、まだ十分な評価が得られていないクリエイターにそれぞれのストーリーを形にして世界に発信する機会を提供しています。これらの芸術機関は、クリエイティブ・レジデントやクリエイティブ・プログラムを通じて、自身のリソースやプラットフォームを活用しながら、芸術教育の拡充と多様なクリエイターがより世の中に知られる機会を増やします。

現在のレジデント

2024年のヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)とニューヨーク近代美術館(MoMA)のレジデントをご紹介します。それぞれの作品をチェックして、レジデンシー期間の取り組みをご確認ください。

V&Aレジデント
コスチュームデザイナー
英国、ロンドン

Luca Bosaniは、ウェアラブルアートとパフォーマンスアートを制作しているマルチメディアアーティストです。性別や芸術のカテゴリー化に疑問を投げかけ、着る人と見る人の両方の変革を目的とするウェアラブルアート作品、Unidentified Performing Objects(UPO)で知られています。Lukaの作品は、障壁やレッテルを打ち破り、アイデンティティーを再構築して描写し、日常の二元的な解釈に対して、第三の解釈を提供することを目的としています。レジデンシー期間中、LucaはV&Aのシアター&パフォーマンスコレクションから得たアイディアをベースに、ギャラリーでのワークショップやパフォーマンスを行い、若い世代の来館者と交流を行います。

V&Aレジデント
陶芸家
英国、ロンドン

Jacqui Ramraykaは、磁器を専門とする英国系ガイアナ人の陶芸家です。​作品では、記憶、悲しみ、そしてインド系カリブ海住民のディアスポラのアイデンティティを探求しています。​表現の材料として粘土を使用しているのは、自分の探究心を具現化でき、さわることによる反応があるためです。Jacqui はカリブ海における強制労働の歴史を掘り下げ、二度にわたる自身のディアボラス体験(カリブ海への移住と英国への移住)を振り返ります。 彼女は器を船と見立て、身体や自己の象徴として捉えています。レジデンシー期間中は、V&Aスクールプログラムと協力してディアスポラ、故郷、帰属などのテーマを探ります。​ ​

V&Aレジデント
イラストレーター
英国、ロンドン

Rachel Saleはイラストレーターであると同時に、地元コミュニティ主導のアートプロジェクトであらゆる年齢やバックグラウンドの人々と協力する非営利のクリエイティブスタジオであるF.A.T. Studio CICの創設者です。​Rachelは、アートへの扉を常に開き、制作を楽しむことで人々を結び付けることを目指しています。​レジデンシー期間中は、関係性を作っていく方法として地図制作のプロセスに焦点をあてます。特に地域の家族にそのプロセスに参加してもらえることを期待しています。

MoMAレジデント
マルチメディアアーティスト
米国、ニューヨーク市ブルックリン

画像©2024ニューヨーク近代美術館写真:Jake Robbins

DonChristian Jonesは、ニューヨークを拠点とするアーティスト、ミュージシャン、プロデューサーです。その作品は、ミュージカルやタイムベースドパフォーマンス、アルバム、ビデオ、公共壁画など多岐にわたり、絵画とパフォーマンスインスタレーションのジャンルを融合させています。DonChristianの多様な芸術活動は、様々なコミュニティとの関わりや、ソーシャリーエンゲイジドアートへの取り組みから深い影響を受けています。2020年春、DonChristianは、プルックリンのクラウンハイツに、コミュニティーアートワークショップと相互扶助の拠点として、Public Assistantsを設立しました。

プログラムについて

Creative Residents

Creative Residentsプログラムは、これからキャリアを築いていくアーティストに、美術館・博物館のリソース(スタッフの専門知識、メンターシップ、作品の展示プラットフォームなど)へのアクセスを提供します。12~18か月の間、レジデントは、スキルを磨き、ネットワークを広げ、制作に打ち込みます。

 

プログラム期間中、レジデントは地域コミュニティと連携して、ソーシャリーエンゲイジドアートの作品を制作します。クリエイティブプログラムをサポートするために各美術館・博物館がレジデントに提供する機会について詳しくは、以下のサイトをご覧ください。

クリエイティブプログラム

Adobe x Museumsは、世界中の1,000万人の学生に、そのクリエイティビティを世界に広げることができるようなクリエイティブプログラムとリソースをオンラインおよび対面で提供することを目的としています。これらの美術館・博物館による一般向けのクリエイティブプログラムについて詳しくは、以下のサイトをご覧ください。

美術館・博物館

Adobe x Museumsは、世界でも有数の芸術機関の多様化を支援しています。現在は、4つの大陸でコミュニティがアートに触れる機会を増やしています。今後は、共同作業を他の地域にも広げて、プログラムの世界的な影響を拡大していきます。現在の協力美術館・博物館は、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館、ニューヨーク近代美術館、サンパウロの映像・音響博物館(Museum of Image and Sound)、バンガロールの芸術・写真美術館(Museum of Art & Photography)です。これらの美術館・博物館のCreative Residentsおよびクリエイティブプログラムについて詳しくは、各サイトをご覧ください。

V&A
MoMA
MISロゴ
MAPロゴ

よくある質問

応募の資格と詳細については、各美術館・博物館のサイトをご覧ください(MoMAV&A)。

アドビは、レジデントに対して、メンターシップ、製品サポート、およびAdobe Creative Cloudコンプリートプランへの無料アクセスを提供します。アドビ主催のイベントでソートリーダーシップとなる機会については、ケースバイケースで対応します。

アドビとAdobe Foundationは、このプログラムで美術館・博物館とのそれぞれ3~5年間の共同作業を考えており、将来的には世界中で対象を増やす予定です。 

以前のAdobe Creative Residencyプログラムを意図したプロジェクト提案は、進化したプログラムにも関連する側面がある可能性があります。応募について詳しくは、各美術館・博物館のサイトをご覧ください(MoMAV&A)。

ご質問がある場合は、creatres@adobe.comにお送りください。毎年大量の問い合わせがありますので、アドビのwebサイトで回答していない質問についてのみ返信いたします。

Masha Foya

アーティスト、Adobe Creative Residency Community Fund助成金受領者

 

Mashaは、ウクライナを拠点とするイラストレーターで、逐語的な表現から脱却し、アートを通じて感情を伝える新しい方法を独自のスタイルで模索しています。Mashaはキーウ工科大学で芸術を学びました。