アドビにおけるアクセシビリティの取り組み

製品開発でのアクセシビリティ

アクセシビリティとは、障がいの有無にかかわらずユーザーが同じように利用できるwebサイト、ツール、テクノロジーを設計、開発、テストすることを意味します。アドビでは、ユーザーインターフェイスをよりアクセシブルにするための社内プロセスやツールを設計して障壁を取り除くと同時に、当社のツールやサービスをより多くの人が使用できるように機能を提供しています。例えば、アドビでのアクセシビリティへの対応方法について常に最新の情報を詳しく社員に伝えるために、社内のデジタルアクセシビリティガイドを作成し、アクセシビリティへの効果的な取り組み方に関する製品チーム向けの指針にすることを目指しています。さらに、アダプティブでアクセシブルかつ堅牢なユーザーエクスペリエンスの構築を支援するライブラリやツールのパブリックコレクションであるReact Spectrum Librariesを開発しました。

 

エンジニアリングとデザイン

アドビのアクセシビリティエンジニアとプロダクトマネージャーは、全社の仲間とともに、以下のものを作成しました。

  • 社内のデジタルアクセシビリティガイド:製品チーム向けのアクセシビリティリソースおよび実装ガイド

  • Spectrum:アクセシビリティを組み込んでアクセシブルなユーザーインターフェイスを作成するためのアドビ独自のデザインシステム

  • ブルーライン注釈の機能: あらゆる能力のユーザーに役立つキーボードやキーボードに相当するものだけでなく、支援技術に関連するインターフェイスを指します。

 

アクセシビリティに関する研修とリソース

アドビでは、社員を対象に、一般向けおよびエンジニア向けの次のようなアクセシビリティ研修を実施しています。

  • 障がいの理解 — 障がいの定義と種類の概要、および敬意を持って障がい者と接し、障がい者について伝える方法を説明します。

  • ホワイトベルトアクセシビリティ — ユーザーのニーズ、アクセシビリティ標準規格、およびアドビのアクセシビリティへの取り組みについて解説します。

  • ブルーベルトアクセシビリティ — アクセシブルなユーザーインターフェイスを作るためのエンジニアリングに特化したテクニックを指導します。

  • ブルーライン注釈 — 支援技術や、障がいの有無に関係なくあらゆるユーザーの役に立つキーボードおよびキーボード同等機能の影響を受けるユーザーインターフェイスを明示するのに使用します。

  • アクセシビリティテスト — 製品チームのメンバーを対象に、自動、キーボード、カラー、支援技術などの各種テストの実施および解釈の方法を指導します。

 

また、アクセシブルなPDFの作成に関するオンラインセミナーおよびチュートリアルをはじめ、よりアクセシブルなコンテンツの作成に役立つトレーニングやリソースも一般公開しています。

標準規格とポリシー

アドビは今後もこの取り組みを発展させ、あらゆる業界・業種と連携して斬新な変革を実現していきます。ベストプラクティスを共有し、責任を持って技術を開発することで、よりインクルーシブかつ信頼性の高いデジタル空間を構築することができると考えています。

 

アドビは、他の業界トップ企業と協力しながら、webのためのwebコンテンツアクセシビリティガイドライン(WCAG)、デジタル文書のためのPDF/UA(ISO 14289-1)などの業界標準の策定をサポートしてきました。現在は政府機関、業界団体、およびユーザーコミュニティとともに、アクセシビリティ関連のポリシーや規制の推進、拡充を図っています。

 

アクセシビリティ関連のコンプライアンス基準およびレポートをAdobe Trust Centerコンプライアンス一覧で参照してください。


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