アドビとSVG
SVG: 未来のインターネットを担う基本テクノロジー アドビは、SVGがWebほとんどすべての面に根本的な変化をもたらすであろうと考えています。SVGはXMLをプロフェッショナル品質のグラフィックスと結びつけますから、eコマースとインターネットの未来において、SVGは必須の役割を演じることになります。ここではいくつかの事例を紹介いたします:
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オンライン・パンフレット: 製品の売り上げを増加させるために、SVGを利用して企業はオンライン・パンフレットを作成することができます。SVGを利用すれば、現在の光沢紙に印刷した豪華なパンフレットと同じ画質のプロフェッショナルなグラフィックスを使うことができます。しかもオンラインバージョンならではの、インタラクティビティやダイナミックな動作を付け加えることもできます。ですから、印刷媒体のパンフレットに比べ、製品に対する理解もより深まるわけです。 |
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オンラインカタログ: 多くの経験から言うと、販売店に自分から出向いてショッピングをしたり、あるいは紙媒体のカタログでショッピングをするよりも、オンラインショッピングの方が迅速で、しかも充足感のある買い物ができます。現在でもすでに多くの企業がこの点に着目しております。SVGはこのようなテクノロジーを一層発展させるでしょう。特に、SVGはディスプレイ上で厳密なカラーを表示することができますし、またsRGBやICCカラーマネージメントを利用して、正確なカラーをプリントすることも可能です。このため、ディスプレイ上や、プリントアウトで見るのとまったく同じ色合いの商品が届けられることになります。 |
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オンライン・スクール: 印刷された教科書には、数多くのフォントやイラストレーションが使われています。SVGを利用すれば、Web上のトレーニング・マテリアルにも同じようにグラフィックスを多用することが可能です。その上ネットワークで電子的に結ばれていれば、回線の向こうにいる先生とのインタラクティブな授業をすることが可能です。 |
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地図: SVGで作成した地図は、リアルタイムでの拡大・縮小が可能です。しかもサーバにアクセスする必要もありません。地図の上でマウスを動かせば、ハイライトが起こり、詳細な説明が表示されます。プリンタの最高解像度で、フルカラーのプリントアウトを作成することもできます。これは現在のハードコピーの地図とまったく同じレベルの細かさになります。しかもデータベース駆動のマーカーを利用して、現在地から目的地までを示すといったこともできるようになります。 |
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オンライン・アカウント情報: 明確で正確な金融情報を届けることは、金融サービス会社とクライアントとの間の効果的なコミュニケーション計る上で非常に重要です。SVGはグラフィックスの力を借りて、ハードコピーの文書に勝るとも劣らないほど、明確かつ正確なオンライン配信を可能にすることでしょう。しかもWeb上での配信ですから、すべて最新の情報を提供することができます。 |
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エクストラネット: 現在では、製品に使われている無数のコンポーネントを豊富なグラフィックスで示したパンフレットの山なしには、製造業は成り立ちません。でもこのような紙のドキュメントはやがて、XMLやSVGを利用して企業のエクストラネットで配信される、オンラインドキュメントに取って代わられることでしょう。企業間のコミュニケーションや取引にかかる膨大な費用も、このような形態を利用すれば一段と節約できるわけです。 |
アドビの関与 製品ラインを通じてアドビはSVGのサポートに寄与しています。将来的にアドビのアプリケーションでは、SVGの読み込みと書き出しが可能になります。さらにアドビはオーサリングツールに対して、SVGに特化した機能の拡張を予定しています。
今回アドビは非常に重要なSVGツールを2つ発表しました:
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MacintoshとWindowsのプラットフォームで、Netscape NavigatorとMicrosoft Internet Explorerの両方をサポートするSVG Viewerです。 |
これらのSVGツールは、アドビがこれから続々と発表する予定のSVG関連製品の氷山の一角に過ぎません。今年の後半にはSVGがW3Cの推薦規格となる予定ですので、これが正式に決定され次第、次々とSVG関連製品を発表することになっています。
アドビはSVGの発展を加速させるよう全力を傾けます アドビはあらゆる可能な開発チャンネルを通じて、できるだけ多くのデスクトップ・マシンで可能な限り迅速にSVGを表示できるようにするために、全力を投入して行きます。
HTMLの初期の頃には、ブラウザによって機能のセットが非常に異なっていましたが、このような数多くのトラブルを避けるために、アドビでは初めて公式に発表するSVG ViewerからSVG1.0の仕様をできる限り装備するよう、開発に努めていく予定です。またアドビのオーサリングツールも当然、SVGに完全に準拠したものを提供していく予定です。SVGの仕様によって基本的な機能セットと品質が決定されますので、最初からプロフェッショナルな品質レベルでSVGを利用できるようになります。
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