アドビとNVIDIAが協業、ジェネレ―ティブAIのパワーを解き放つ
- アドビとNVIDIAが次世代の高度なジェネレーティブAIモデルを共同開発へ
- クリエイティブワークフローにおけるジェネレーティブAIのその先の深い統合に焦点を当てた協業
- 両社は、アドビのコンテンツ認証イニシアチブ(CAI)を活用したコンテンツの透明性、帰属証明、来歴証明の確保にコミット
※当資料は、2023年3月21日(米国太平洋時間)に米国本社から発表されたプレスリリースの抄訳です。
【2023年3月22日】
アドビ(Nasdaq: ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)とNVIDIAは本日、ジェネレーティブAIの力を引き出し、クリエイティブワークフローをさらに進化させるため、長年の研究開発パートナーであるNVIDIAとの新たな協業を発表しました。アドビとNVIDIAは、クリエイターやマーケターが使用する世界有数のアプリケーションへのさらなる統合に重点を置き、次世代の高度なジェネレーティブAIモデルを複数共同開発します。
共同開発を予定しているモデルには、Adobe Photoshop、Adobe Premiere Pro、Adobe After Effectsなど、Adobe Creative Cloudの主力製品が含まれており、その他にも、「NVIDIA Picasso」(英語)からサードパーティ開発者向けにも広く提供される予定です。この協業の優先事項には、新技術の商業的実現性のサポート、コンテンツの透明性の確保、アドビのコンテンツ認証イニシアチブ(CAI)によるコンテンツクレデンシャル機能の実装が含まれます。
本日発表されたジェネレ―ティブAI向けクラウドサービス「NVIDIA AI Foundations」の一部として、NVIDIA Picassoによりユーザーが、シンプルなクラウドAPIを通して、デジタルシミュレーション、クリエイティブ、デザインといったタスクの生産性を大幅に高め、画像、動画、3DなどのクリエイティブアプリケーションにジェネレーティブAIを組み込んで構築および展開することが可能になります。
アドビのデザイン&エマージングプロダクト 担当エグゼクティブ バイス プレジデント兼最高戦略責任者であるスコット ベルスキー(Scott Belsky)は、次のように述べています。
「アドビとNVIDIAはこれまで、クリエイティブとマーケティングのテクノロジーを進化させるために密接に協業してきた長い歴史があります。ジェネレーティブAIには、ユーザーのクリエイティブな選択肢を広げ、作業効率を上げるとともに、コンテンツ制作の幅をスケールアップさせる可能性を秘めており、今回彼らと協業できることを嬉しく思います。」
NVIDIAのコーポレートマーケティングおよびデベロッパープログラム担当バイスプレジデントであるグレッグ エステス(Greg Estes)氏は、次のように述べています。
「ジェネレーティブAIはかつてない創造性を発揮するための強力な新ツールを提供します。NVIDIA PicassoとAdobe Creative Cloudをはじめとするアドビのツールと組み合わさることで、クリエイティブなコンテンツやデジタル体験を効率的に制作および拡張させる必要がある企業が、この変革をどのように活用していくのか楽しみにしています。」
Adobe Firefly
アドビは本日、商業利用として安全性を考慮した画像を生成するようトレーニングされた、新しいジェネレーティブAIモデルである「Adobe Firefly」を発表しました。最初のモデルでは、画像生成およびテキストエフェクトに特化します。Fireflyは、コンテンツの作成と修正に伴うAdobe Creative Cloud、Adobe Document Cloud、Adobe Experience Cloudのワークフローに直接搭載され、コンテンツ作成、編集においてより高い精度、パワー、スピード、手軽さを提供します。
Adobe Fireflyが使用する一部のモデルはNVIDIA Picasso に搭載される予定で、これによりパフォーマンスが最適化され、ユーザーの期待に応える高品質なアセットを生成することができます。(Fireflyのトレーニング方法やクリエイターの役割をどのように尊重しているかなど、Fireflyの詳細については、こちらをご覧ください)
アドビは将来的には、動画や3Dアセットの作成をサポートする新しいジェネレーティブAIを開発し、エンドツーエンドのマーケティングワークフローの高度化を通じて、マーケターによるデジタル体験におけるコンテンツ制作の拡大とパーソナライズを支援します。
コンテンツ認証イニシアチブ(CAI)
アドビは、デジタルコンテンツの帰属情報および履歴情報を証明するオープンな業界標準の開発を目的に、コンテンツ認証イニシアチブ(CAI)を設立しました。CAIが提供するコンテンツクレデンシャル機能によって、コンテンツの撮影から編集、公開に至るまでのすべての過程において、来歴証明が残るため、ジェネレーティブAIを使用して生成または修正された場合でも、その編集履歴をだれでも確認することができます。アドビとNVIDIAは、900社のCAIメンバーとともにコンテンツの真正性と来歴証明への取り組みをサポートし、人々が十分な情報をもとにコンテンツの利用や作成ができるよう取り組んでいきます。
NVIDIA について
1993 年の設立以来、NVIDIA (https://www.nvidia.com/ja-jp/ ) (NASDAQ: NVDA) はアクセラレーテッド コンピューティングのパイオニアです。同社が 1999 年に発明した GPU は、PC ゲーム市場の成長を促進し、コンピューター グラフィックスを再定義して、現代の AI の時代に火をつけながら、メタバースの創造を後押ししています。NVIDIA は現在、業界を再形成しているデータセンター規模の製品を提供するフルスタック コンピューティング企業です。
■「アドビ」について
アドビは、「世界を動かすデジタル体験を」をミッションとして、3つのクラウドソリューションで、優れた顧客体験を提供できるよう企業・個人のお客様を支援しています。Creative Cloudは、写真、デザイン、ビデオ、web、UXなどのための20以上の デスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスを提供しています。Document Cloudでは、デジタル文書の作成、編集、共有、スキャン、署名が簡単にでき、デバイスに関わらず文書のやり取りと共同作業が安全に行えます。Experience Cloudは、コンテンツ管理、パーソナライゼーション、データ分析、コマースに対し、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援しています。これら製品、サービスの多くで、アドビの人工知能(AI)と機械学習のプラットフォームであるAdobe Senseiを活用しています。
アドビ株式会社は米Adobe Inc.の日本法人です。日本市場においては、人々の創造性を解放するデジタルトランスフォーメーションを推進するため、「心、おどる、デジタル」というビジョンのもと、心にひびく、社会がつながる、幸せなデジタル社会の実現を目指します。
アドビに関する詳細な情報は、webサイト(https://www.adobe.com/jp/about-adobe.html)をご覧ください。
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