アドビ、2022年第4四半期および2022年度の業績を発表
第4四半期デジタル メディア分野の新規ARRが過去最高を記録
Adobe Experienceプラットフォームのサブスクリプションも好調で業績向上に寄与
※米国本社発表の業績プレスリリースはこちらをご覧下さい。
【2022年12月20日】
米国カリフォルニア州サンノゼ発(2022年12月15日):Adobe(Nasdaq:ADBE、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は本日、2022年度第4四半期および通年(2022年12月2日を末日とする)の決算を発表しました。
アドビの会長、社長兼CEO(最高経営責任者)であるシャンタヌ ナラヤン(Shantanu Narayen)は次のように述べています。「2022年度は過去最高の収益と営業利益を達成することができました。アドビは市場機会や比類ないイノベーション、厳格な事業遂行能力、優れた人材に恵まれており、次の10年も力強く成長し続けることができるでしょう。」
アドビのエグゼクティブ バイス プレジデント兼CFOであるダン ダーン(Dan Durn)は次のように述べています。「2022年度は抜群の業績を収めることができ、営業キャッシュフローが78億4,000万ドルと過去最高を記録しました。当社製品への大きな需要や、業界をリードするイノベーションに加え、売上と利益をともに拡大してきた実績もあるので、2023年度以降も大きなチャンスをつかむことができるでしょう。」
■ 2022年度第4四半期の業績ハイライト
- 2022年度第4四半期の収益は45億3,000万ドル、前年同期比10%増、実質成長率は14%増でした。GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は、2.53ドル。Non-GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は、3.60ドル。
- 第4四半期のGAAPベース営業利益は15億1,000万ドル、non-GAAPベース営業利益は20億2,000万ドル。GAAPベース純利益は11億8,000万ドル、non-GAAPベース純利益は16億8,000万ドル。
- 営業キャッシュフローは過去最高となる23億3,000万ドル。
- 四半期末の残存履行義務(Remaining Performance Obligation)は151億9,000万ドル。
- 当四半期中に約500万株を買い戻しました。
■ 2022年度第4四半期の分野別業績ハイライト
- デジタル メディア分野の収益は33億ドル、前年同期比10%増、実質成長率は14%。うちクリエイティブ分野の収益は26億8,000万ドル、前年同期比8%増、実質成長率は13%。Document Cloudの収益は6億1,900万ドル、前年同期比16%増、実質成長率は19%。
- デジタルメディア分野の新規ARR(年間経常収益)は5億7,600万ドル、四半期末のデジタルメディア分野のARRは139億7,000万ドル。クリエイティブ分野のARRは116億ドル、Document CloudのARRは23億7,000万ドルへとそれぞれ拡大。
- デジタル エクスペリエンス分野の収益は11億5,000万ドル、前年同期比14%増、実質成長率は16%。デジタル エクスペリエンス分野のサブスクリプション収益は10億1,000万ドル、前年同期比14%増、実質成長率は16%。
■ 2022年度の業績ハイライト
- 2022年度通年の収益は176億1,000万ドル、前年比12%増、補正後成長率¹は15%増でした。GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は10.10ドル。Non-GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は、13.71ドル。
- GAAPベースの営業利益は61億ドル、Non-GAAPベースの営業利益は79億5,000万ドル。GAAPベースの純利益は47億6,000万ドル、Non-GAAPベースの純利益は64億6,000万ドル。
- 通年の営業キャッシュフローは過去最高の78億4,000万ドル。
- 当年度中に約1,570万株を買い戻しました。
■ 2022年度の分野別業績ハイライト
- デジタル メディア分野の収益は128億4,000万ドル、前年比11%増、補正後成長率1は16%増。デジタルメディア分野の新規ARR(年間経常収益)は19億1,000万ドル。
- クリエイティブ分野の収益は104億6,000万ドルに拡大、前年同期比10%増、補正後成長率1は14%増。
- Document Cloudの収益は23億8,000万ドル、前年同期比21%増、補正後成長率1は24%増。
- デジタル エクスペリエンス分野の収益は44億2,000万ドル、前年比14%増、補正後成長率1は17%増。デジタル エクスペリエンス分野のサブスクリプション収益は38億8,000万ドル、前年比15%増、補正後成長率¹は18%増。
■ 2023年度および2023年度第1四半期の財務目標
以下に述べる2023年度および2023年度第1四半期の財務目標は、2023年度中に完了を予定しているFigmaの買収を反映していませんが、以下の通りマクロ経済および為替の状況を考慮しています。
為替相場の変動により、
- デジタルメディア分野の合計ARRの評価額が7億1,200万ドル減少しました。すでにお伝えしているとおり、ARRの予想には例年12月の為替レートを用いており、比較を容易にするため年度中は同じレートを用いています。年度末の実際のARRは次年度に用いる12月の新たなレートで再評価しています。
- 2023年度収益の前年度比成長率にマイナス4%程度の影響があると予想されます。
次の表はアドビの2023年度の財務目標を要約したものです。
収益合計 |
191~193億ドル |
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デジタルメディア分野の新規ARR(年間経常収益) |
最大16億5,000万ドル |
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デジタル メディア分野の収益 |
139~140億ドル |
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デジタルエクスペリエンス分野の収益 |
49億2,500万~50億2,500万ドル |
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43億7,500万~44億2,500万ドル |
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税率 |
GAAP: 最大22% |
Non-GAAP: 最大18.5% |
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1株当たり利益(EPS)² |
GAAP: $10.75~11.05 |
Non-GAAP: $15.15~15.45 |
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前年比(中間点) |
実質前年比(中間点) |
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収益合計 |
最大9% |
最大13% |
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デジタル メディア分野の収益 |
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最大13% |
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デジタルエクスペリエンス分野の収益 |
最大13% |
最大15% |
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デジタル エクスペリエンス分野のサブスクリプション収益 |
最大13% |
最大16% |
収益合計 |
46億~46億4,000万ドル |
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デジタルメディア分野の新規ARR(年間経常収益) |
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最大3億7,500万ドル |
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デジタルメディア分野の収益 |
33億5,000万~33億7,500万ドル |
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デジタル エクスペリエンス分野の収益 |
11億6,000万~11億8,000万ドル |
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デジタル エクスペリエンス分野のサブスクリプション収益 |
10億2,500万~10億4,500万ドル |
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税率 |
GAAP: 最大22% |
Non-GAAP: 最大18.5% |
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1株当たり利益(EPS)2 |
GAAP: $2.60~2.65 |
Non-GAAP: $3.65~3.70 |
■ 将来的観測、Non-GAAPその他の開示(Forward-Looking Statements, Non-GAAP and Other Disclosures)について
本プレスリリースは、実際の業績を大幅に異ならせる可能性があるリスクおよび不確実性を内包した、事業の勢い、市場機会、市場動向、マクロ経済環境の状況、外国為替レートの変動、戦略的投資、顧客の成功、収益、営業利益、季節変動、年間経常収益(ARR)、GAAPベースおよびnon-GAAPベースの課税率、GAAPベースおよびnon-GAAPベースの1株当たり利益、株式数に関連する将来的観測を含みます。実際の業績を異ならせ得る原因としては、以下が挙げられますが、これらに限られるものではありません。
- 競争において成果をあげることの失敗
- 顧客の必要に応える製品およびサービスの開発、獲得、市場投入、提供の失敗
- 新技術の導入
- 情報セキュリティおよびプライバシー
- アドビまたは第三者によって提供されるホステッド サービスに障害または遅延が生じる可能性
- 地政学的状況とマクロ経済の状況
- ロシア ウクライナ戦争
- 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる影響
- サイバー攻撃に関連するリスク
- 複雑な販売サイクル
- 当社のサブスクリプションサービスによる収益の認識タイミングに関連するリスク
- サブスクリプション サービスの更新比率の変動
- 過去および将来の買収において見込まれた利益達成の失敗
- 第三者との重要な戦略的取引関係における成果達成の失敗
- 会計原則および税規則の変更
- 当社が事業を行っている国々における金融市場および経済情勢の不確実性
- 多国籍企業におけるその他のさまざまなリスク
これらおよびその他のリスクと不確実性についての解説に関しては、2021年12月3日を末日とする2021会計年度のアドビの年次報告書(Form 10-K)、および2022年度に発行されたアドビの四半期報告書(Form 10-Q)をご参照ください。
本プレスリリースに記載された財務情報は、現時点で得られる情報に基づいた推定を反映したものです。これらの数値は、2022年12月2日を末日とする会計年度についてアドビが2023年1月に提出予定の年次報告書(Form 10-K)に記載される実際の業績数値とは異なる場合があります。アドビはこれら将来的観測について情報更新の義務を負わず、当面は更新の意図もありません。
GAAP業績とNon-GAAP業績の対応については、本プレスリリース末尾とアドビ社ウェブサイトで説明します。
¹2021年度第1四半期が1週間長かったことを反映させ、恒常通貨ベースでの成長率を示すために補正。
²2023年度第1四半期の株式数が最大4億6,100万株、2023年度の株式数が最大4億5,600万株と想定した場合の目標。
■「アドビ」について
アドビは、「世界を動かすデジタル体験を」をミッションとして、3つのクラウドソリューションで、優れた顧客体験を提供できるよう企業、個人のお客様を支援しています。Creative Cloudは、写真、デザイン、ビデオ、web、UXなどのための20以上のデスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスを提供しています。Document Cloudでは、デジタル文書の作成、編集、共有、スキャン、署名が簡単にでき、デバイスに関わらず文書のやり取りと共同作業が安全に行えます。Experience Cloudは、コンテンツ管理、パーソナライゼーション、データ分析、コマースに対し、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援しています。これら製品、サービスの多くで、アドビの人工知能(AI)と機械学習のプラットフォームであるAdobe Senseiを活用しています。
アドビ株式会社は米Adobe Inc.の日本法人です。日本市場においては、人々の創造性を解放するデジタルトランスフォーメーションを推進するため、「心、おどる、デジタル」というビジョンのもと、心にひびく、社会がつながる、幸せなデジタル社会の実現を目指します。
アドビに関する詳細な情報は、webサイトをご覧ください。
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