アドビ、2022年第1四半期の業績を発表
過去最高収益を記録、Document CloudのARRが四半期末時点で20億ドル超
※米国本社発表の業績プレスリリースはこちらをご覧下さい。
【2022年3月24日】
米国カリフォルニア州サンノゼ発(2022年3月22日):Adobe(Nasdaq:ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は、2022年度第1四半期(2022年3月4日を末日とする)の決算を発表しました。
アドビの会長、社長兼CEO(最高経営責任者)であるシャンタヌ ナラヤン(Shantanu Narayen)は次のように述べています。
「デジタル経済の発展においてCreative Cloud、Document Cloud、Experience Cloudが中核的な役割を担っているため、第1四半期も過去最高の収益を達成しました。アドビは、人々に力を与え、ビジネスを変革し、コミュニティ同士を結びつけるための取り組みを続けていきます。」
アドビのエグゼクティブ バイス プレジデント兼CFOであるダン ダーン(Dan Durn)は、次のように述べています。
「第1四半期の実績は、アドビの事業が堅調であり、過去に例のない状況に耐えうる回復力を備えていることを示しています。当社は事業に勢いがあり、革新的な製品に加えて巨大な市場機会にも恵まれていることから、2022年以降も好調を維持できるでしょう。」
■ 2022年度第1四半期の業績ハイライト
- 2022年度第1四半期の収益は過去最高となる42億6,000万ドル、前年同期比9%増(実質成長率は17%)でした¹。GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は、2.66ドル。Non-GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は、3.37ドル。
- デジタルメディア分野の収益は31億1,000万ドル、前年同期比9%増(実質成長率は17%)¹。うちクリエイティブ分野の収益は25億5,000万ドル、前年同期比7%増(実質成長率は16%)¹。Document Cloudの収益は5億6,200万ドル、前年同期比17%増(実質成長率は26%)¹。
- デジタルメディア分野の年間経常収益(Annualized Recurring Revenue - ARR)は当四半期末時点で125億7,000万ドルに拡大し、前四半期比4億1,800万ドルの増加。クリエイティブ分野のARRは105億4,000万ドルに拡大。Document CloudのARRは20億3,000万ドルに拡大。
- デジタルエクスペリエンス分野の収益は10億6,000万ドル、前年同期比13%増(実質成長率は20%)¹。デジタルエクスペリエンス分野のサブスクリプション収益は9億3,200万ドル、前年同期比15%増(実質成長率は22%)¹。
- 第1四半期のGAAPベース営業利益は15億8,000万ドル、Non-GAAPベース営業利益は19億9,000万ドル。GAAPベース純利益は12億7,000万ドル、Non-GAAPベース純利益は16億ドル。
- 営業キャッシュフローは17億7,000万ドル。
- 四半期末の残存履行義務(Remaining Performance Obligations - RPO)は、138億3,000万ドル、前年同期比19%増。
- 当四半期中に約380万株を買い戻しました。
■ ウクライナ情勢の影響
アドビは2022年3月4日、ロシアおよびベラルーシにおいて製品およびサービスの新規販売の停止を発表しました。加えて本日の発表では、デジタルメディア分野のARRを7,500万ドル減額しています。これはロシアおよびベラルーシにおける全既存事業のARRに相当する金額です。アドビは今後もウクライナにおけるデジタルメディア分野のサービス提供は継続しますが、ウクライナでのデジタルメディア分野のARRに相当する1,200万ドルをARRからさらに減額しました。これにより、ARRの減額は合計で8,700万ドルとなり、2022年度の収益にも7,500万ドルの影響が出ると予想されます。
■ 2022年度第2四半期の財務目標
アドビが本日発表する第2四半期の財務目標は、現在のマクロ経済状況と地政学的状況を反映しています。次の表はアドビの2022年度第2四半期の財務目標を要約したものです。
収益合計 |
最大43億4,000万ドル |
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デジタルメディア分野のARR(年間経常収益) |
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純ARRで最大4億4,000万ドル |
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デジタルメディア分野の収益(前年同期比) |
最大13% |
最大14%(補正後²) |
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デジタルエクスペリエンス分野の収益(前年同期比) |
最大15% |
最大16%(補正後²) |
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最大18%(補正後²) |
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税率 |
GAAP: 最大20% |
Non-GAAP: 最大18.5% |
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1株当たり利益(EPS)³ |
GAAP: 最大$2.44 |
Non-GAAP: 最大$3.30 |
■ 将来的観測、Non-GAAPおよびその他の開示について
本プレスリリースは、実際の業績を大幅に異ならせる可能性があるリスクおよび不確実性を内包した、事業の勢い、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が事業および業績に与える影響、市場機会、市場動向、マクロ経済環境の状況、顧客の成功、収益、営業利益、季節変動、年間経常収益(ARR)、GAAPベースおよびNon-GAAPベースの課税率、GAAPベースおよびNon-GAAPベースの1株当たり利益、株式数に関連する将来的観測を含みます。実際の業績を異ならせ得る原因としては、以下が挙げられますが、これらに限られるものではありません。
- 競争において成果をあげることの失敗
- 顧客の必要に応える製品およびサービスの開発、獲得、市場投入、提供の失敗
- 新技術の導入
- 情報セキュリティおよびプライバシー
- アドビまたは第三者によって提供されるホステッド サービスに障害または遅延が生じる可能性
- マクロ経済の状況および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが経済に与える影響
- サイバー攻撃に関連するリスク
- 複雑な販売サイクル
- 当社のサブスクリプションサービスによる収益の認識タイミングに関連するリスク
- サブスクリプション サービスの更新比率の変動
- 過去および将来の買収において見込まれた利益達成の失敗
- 第三者との重要な戦略的取引関係における成果達成の失敗
- 会計原則および税規則の変更
- 当社が事業を行っている国々における金融市場および経済情勢の不確実性
- 多国籍企業におけるその他のさまざまなリスク
これらおよびその他のリスクと不確実性についての解説に関しては、2021年12月3日を末日とする2021会計年度のアドビの年次報告書(Form 10-K)、および2022年度に発行されたアドビの四半期報告書(Form 10-Q)をご参照ください。
本プレスリリースに記載された財務情報は、現時点で得られる情報に基づいた推定を反映したものです。これらの数値は、2022年3月4日を末日とする四半期についてアドビが2022年3月末または4月初めに提出予定の四半期報告書(Form 10-Q)に記載される実際の業績数値とは異なる場合があります。アドビはこれら将来的観測について情報更新の義務を負わず、当面は更新の意図もありません。
GAAP業績とNon-GAAP業績の対応、および財務目標については、本プレスリリース末尾とアドビ社ウェブサイトで説明します。
1. 2021年度第1四半期が1週間長かったことを反映させ、恒常通貨ベースで成長率を示すために補正。
2. 恒常通貨ベースで成長率を示すために補正。
3. 2022年度第2四半期の株式数を最大4億7,400万株と想定した場合の目標
■「アドビ」について
アドビは、「世界を動かすデジタル体験を」をミッションとして、3つのクラウドソリューションで、優れた顧客体験を提供できるよう企業・個人のお客様を支援しています。Creative Cloudは、写真、デザイン、ビデオ、web、UXなどのための20以上の デスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスを提供しています。Document Cloudでは、デジタル文書の作成、編集、共有、スキャン、署名が簡単にでき、デバイスに関わらず文書のやり取りと共同作業が安全に行えます。Experience Cloudは、コンテンツ管理、パーソナライゼーション、データ分析、コマースに対し、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援しています。これら製品、サービスの多くで、アドビの人工知能(AI)と機械学習のプラットフォームであるAdobe Senseiを活用しています。
アドビ株式会社は米Adobe Inc.の日本法人です。日本市場においては、人々の創造性を解放するデジタルトランスフォーメーションを推進するため、「心、おどる、デジタル」というビジョンのもと、心にひびく、社会がつながる、幸せなデジタル社会の実現を目指します。
アドビに関する詳細な情報は、webサイトをご覧ください。
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