アドビ、2020年第2四半期の業績を発表
Creative CloudとDocument Cloudへの需要高く、過去最高収益を達成
新規デジタルメディア分野の純ARR(年間経常収益)が4億4,300万ドルを記録
※米国本社発表の業績プレスリリースはこちらをご覧下さい。
【2020 年6月12日】
米国カリフォルニア州サンノゼ発(2020年6月11日):Adobe(Nasdaq:ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ)は本日、2020年度第2四半期(2020年5月29日を末日とする)の決算を発表しました。
第2四半期の業績ハイライト
- 2020年度第2四半期の収益は過去最高となる31億3,000万ドル、前年同期比14%増となりました。GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は、2.27ドル。Non-GAAPベース希薄化後1株当たり利益(EPS)は、2.45ドル。
- デジタルメディア分野の収益は22億3,000万ドル、前年同期比18%増。うちクリエイティブ分野の収益は18億7,000万ドルに拡大し、Document Cloudの収益は3億6,000万ドルを達成。デジタルメディア分野の年間経常収益(Annualized Recurring Revenue - ARR)は当四半期末時点で91億7,000万ドルに拡大し、前四半期比4億4,300万ドルの増加。クリエイティブ分野およびDocument CloudのARRは、それぞれ79億3,000万ドル、12億4,000万ドルに拡大。
- デジタルエクスペリエンス分野の収益は8億2,600万ドル、前年同期比5%増。デジタルエクスペリエンス分野のサブスクリプション収益は7億700万ドル、前年同期比8%増。Advertising Cloudを除いたデジタル エクスペリエンス分野のサブスクリプション収益は前年同期比18%増。
- 第2四半期のGAAPベース営業利益は10億2,000万ドル、non-GAAPベース営業利益は13億4,000万ドル。GAAPベース純利益は11億ドル、non-GAAPベース純利益は11億9,000万ドル。
- 営業キャッシュフローは11億8,000万ドル。
- 当四半期末時点の残存履行義務(Remaining Performance Obligation)は99億2,000万ドル。
- 当四半期中に約260万株を買い戻しました。
GAAP業績とNon-GAAP業績の対応については、プレスリリース(英語版)末尾とアドビのWebサイトで説明します。
役員のコメント
アドビの会長、社長兼CEO(最高経営責任者)であるシャンタヌ ナラヤン(Shantanu Narayen)は次のように述べています。
「アドビの戦略である、世界で通用するコンテンツを生み出す力を顧客に提供し、重要な文書の処理作業を自動化、そして企業がデジタルを通じて顧客と関われるようにすることによって、第2四半期も過去最高の収益を達成することができました。世界中のあらゆる顧客層で起きている『すべてをデジタルに』という構造的転換が、わが社の成長戦略にとって追い風になり、今回の危機をうまく脱することができるでしょう。
アドビのエグゼクティブ バイス プレジデント兼CFOであるジョン マーフィー(John Murphy)は、次のように述べています。
「アドビは困難な状況にもかかわらず、第2四半期も再び過去最高の収益を達成し、利益率を拡大することができました。当社のビジネスモデルの回復力の表れと言えるでしょう。第2四半期にデジタルメディア分野の純ARRが過去最高を記録したことは、リモートワークにおいてミッションクリティカルなクリエイティブおよびドキュメントソリューションがいかに重要かと言うことを表しています。
Advertising Cloudの最新情報
アドビはまた、現在のマクロ経済環境を踏まえ、取引ベースのサービスで利益率が低いAdvertising Cloudの規模を縮小するという、すでに発表済みの方針を第2四半期において大幅に加速しました。アドビは今後も引き続き Advertising Cloudソリューションを提供します。マクロ経済環境および上記の方針変更により、Advertising Cloudの第2四半期の収益目標が受けた影響は、およそ5,000万ドルでした。
アドビ、2020年度第3四半期の財務目標
アドビが本日発表する第3四半期の財務目標は、現在のマクロ経済状況、パンデミックの継続的な影響、通例の夏期における需要の減退、Advertising Cloudに関する方針変更を反映しています。
次の表はアドビの2020年度第3四半期の財務目標を要約したものです。
2020会計年度第3四半期収益合計 |
約31億5,000万ドル |
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デジタルメディア分野の収益 |
前年同期比約16%増 |
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デジタルメディア分野の純ARR (年間経常収益) |
純ARRで約3億4,000万ドル |
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デジタルエクスペリエンス分野の収益 |
前年同期と同じ |
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デジタルエクスペリエンス分野 |
前年同期比最大5%増 |
前年同期比最大14% 増 |
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税率 |
GAAP: 最大10% |
Non-GAAP: 最大10% |
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株式数 |
最大4億8,500万株 |
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1株当たり利益(EPS) |
GAAP: 最大$1.78 |
Non-GAAP: 最大$2.40 |
アドビは、現在のマクロ経済状況およびAdvertising Cloudに関する方針変更を踏まえ、2019年12月に発表した2020年度の財務目標を撤回します。
GAAP財務目標とNon-GAAP財務目標の対応については、プレスリリース(英語版)末尾で説明します。
将来的観測の開示(Forward-Looking Statements Disclosure)について
本プレスリリースは、実際の業績を大幅に異ならせる可能性があるリスクおよび不確実性を内包した、事業の勢い、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックが事業および業績に与える影響、市場動向、顧客の成功、収益、利益率、営業利益、季節変動、年間経常収益(ARR)、その他の営業外費用、GAAPベースおよびnon-GAAPベースの課税率、GAAPベースおよびnon-GAAPベースの1株当たり利益、株式数に関連する将来的観測を含みます。実際の業績を異ならせ得る原因としては、以下が挙げられますが、これらに限られるものではありません。
- 競争において成果をあげることの失敗
- 顧客の必要に応える製品およびサービスの開発、獲得、市場投入、提供の失敗
- 新技術の導入
- 情報セキュリティおよびプライバシー
- アドビまたは第三者によって提供されるホステッド サービスに障害または遅延が生じる可能性
- マクロ経済の状況および新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックが経済に与える影響
- サイバー攻撃に関連するリスク
- 複雑な販売サイクル
- 当社のサブスクリプションサービスによる収益の認識タイミングに関連するリスク
- サブスクリプション サービスの更新比率の変動
- 過去および将来の買収において見込まれた利益達成の失敗
- 第三者との重要な戦略的取引関係における成果達成の失敗
- 会計原則および税規則の変更
- 当社が事業を行っている国々における金融市場および経済情勢の不確実性
- 多国籍企業におけるその他のさまざまなリスク
これらおよびその他のリスクと不確実性についての解説に関しては、2019年11月29日を末日とする2019会計年度のアドビの年次報告書(Form 10-K)、および2020年度に発行されたアドビの四半期報告書(Form 10-Q)をご参照ください。
本プレスリリースに記載された財務情報は、現時点で得られる情報に基づいた推定を反映したものです。これらの数値は、2020年5月29日を末日とする四半期について2020年6月に提出予定の四半期報告書(Form 10-Q)に記載される実際の業績数値とは異なる場合があります。アドビはこれら将来的観測について情報更新の義務を負わず、当面は更新の意図もありません。
アドビについて
アドビは、世界を変えるデジタル体験を提供します。
アドビシステムズ株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、Webサイトに掲載されています。
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