このチュートリアルでは、Premiere Pro で「ワープスタビライザー」エフェクトと「調整レイヤー」を使用して、映像を見やすくする方法を解説します。まずは、下の1分動画で制作工程を確認してください。
本チュートリアル内で使用する主な機能
ワープスタビライザー、調整レイヤー
以下が大まかな流れです。
Premiere Pro を起動し、新規プロジェクトを作成する
素材を読み込む
タイムラインにビデオ素材を追加する
ワープスタビライザーエフェクトを追加する
色を調整する
作業に入る前に、練習用サンプルファイルをダウンロードしておきましょう。
Premiere Pro を起動し、スタート画面の「新規プロジェクト」をクリックします。
「新規プロジェクト」画面が表示されたら、プロジェクト名と保存先を指定します。
「読み込みモードをスキップ」にチェックを入れ、[作成] をクリックします。
Premiere Proの編集画面が立ち上がったら、ワークスペースを「エフェクト」に変更します。
ダウンロードした練習用サンプルファイル「sozai」を「プロジェクト」パネルにドラッグ&ドロップし追加します。
「プロジェクト」パネル「sozaiフォルダー」内の「0F9A0967.mp4」を選択し、右クリックから「クリップに最適な新規シーケンス」を選択。タイムラインに素材を追加します。その際シーケンス名を「手ブレ補正」に変更します。
「0F9A0967.mp4」をクリックして選択します。「エフェクト」パネルの検索フィールドに「ワープスタビライザー」と入力します。(「エフェクト」パネルが見つからない場合は、「ウィンドウ」→「エフェクト」を選択します。)
「ワープスタビライザー」エフェクトが表示されたら、タイムラインの「0F9A0967.mp4」にドラッグ&ドロップすると自動的に選択している素材に適用されます。
ワープスタビライザーエフェクトの分析が終わりましたら、再生して確認します。
ほとんどの場合はうまくいきますが、必要がある場合は「エフェクトコントロール」パネルの中にある「滑らかさ」の数値を変更して調節します。
「0F9A0967.mp4」を選択した状態で、「Lumetriカラー」エフェクトを適用します。
「基本補正」の中から「トーン」の各数値を下記のように設定します。
1. 「コントラスト」を「-46.7」に設定します。
2. 「ハイライト」を「-28.1」に設定します。
3. 「シャドウ」を「4.9」に設定します。
4. 「白レベル」を「-4.9」に設定します。
部分的に色を調節します。
「プロジェクト」パネルを右クリックし、「新規項目」から「調整レイヤー」を選択し、
「幅:1920」「高さ:1080」「タイムベース:29.97fps」「ピクセル縦横比:正方形ピクセル(1.0)」に設定し[OK]を押します。
※調整レイヤーの項目が見つからない場合は、「プロジェクト」パネルを選択した状態で、PC上のツールバーから「ファイル」→「新規」→「調整レイヤー」から適用できます。
タイムラインの「0F9A0967.mp4」クリップの上にくるように調整レイヤーをタイムラインの「V2」にドラッグ&ドロップします。
「V2」に配置した「調整レイヤー」を選択した状態で、「エフェクトコントロール」パネル「不透明度」の「ベジェのペンマスクの作成ツール」を選択し、図のようなマスクを描きます。
この時、画面の外側にマスクを描くため「プログラムモニター」の表示倍率を「25%」にするなどして、画面外の操作できるようにします。
「エフェクトコントロール」内の「マスクの境界のぼかし」を「450」にします。
次に調整レイヤーにLumetriカラーエフェクトを適用します。
「エフェクトコントロール」パネルの「Lumetriカラー」の中から「カーブ」を選び「RGBカーブ」を開きます。下記の図のように4色のトーンカーブを調整をします。
これを映像の動きに合わせて動かしていきます。
「エフェクトコントロール」パネル内の再生ヘッドを一番左に持ってきて「マスクパス」にキーフレームを打ちます。タイムラインを進めながら、カメラの動きに合わせてマスクの位置を調整しキーフレームを打ち込んでいきます。
動画を再生して、アニメーションに問題がないか確認します。
今回は、Premiere Proのワープスタビライザーを使用して、簡単に見やすい映像を作る方法をご紹介しました。ブレの少ない映像をしたい時は、この方法を応用して様々な場面に利用してみてください。