このチュートリアルでは、Premiere Proの「波形ワープ」と「ノイズ」エフェクト、「クロップ」を使って、MusicVideoをVHS風に加工する方法を解説します。まずは、下の1分動画で制作工程を確認してください。
本チュートリアル内で使用する主な機能
回転、ライト、ホイップ、ズーム トランジション
以下が大まかな流れです。
Premiere Pro を起動し、新規プロジェクトを作成する
素材を読み込む
タイムラインにビデオ素材を追加する
調整レイヤーを追加する
調整レイヤーにVHS風なエフェクトを適用する
調整レイヤーに「Lumetriカラー」を適用する
「クロップ」の設定
作業に入る前に、練習用サンプルファイルをダウンロードしておきましょう。
Premiere Pro を起動し、スタート画面の「新規プロジェクト」をクリックします。
「新規プロジェクト」画面が表示されたら、プロジェクト名と保存先を指定します。
「読み込みモードをスキップ」にチェックを入れ、[作成] をクリックします。
Premiere Proの編集画面が立ち上がったら、ワークスペースを「エフェクト」に変更します。
ダウンロードした練習用サンプルファイル「sozai」を「プロジェクト」パネルにドラッグ&ドロップし追加します。
「プロジェクト」パネルで「Clip_01.mp4」を選択し、右クリックから「クリップに最適な新規シーケンス」を選択。シーケンス名を「MusicVideo」に変更します。
残りの撮影素材「Clip_02」と「Clip_03」をタイムラインに並べます。
「プロジェクト」パネル内で右クリック「新規項目」から「調整レイヤー」を選択。調整レイヤーを「幅:1920」「高さ:1080」「タイムベース:29.97fps」「ピクセル縦横比:正方形ピクセル(1.0)」に設定し[OK]を押し「調整レイヤー」を追加します。これをもう一度繰り返して、「調整レイヤー」を2つ制作します。
※調整レイヤーの項目が見つからない場合は、「プロジェクト」パネルを選択した状態で、PC上のツールバーから「ファイル」→「新規」→「調整レイヤー」から適用できます。
制作した「調整レイヤー」の片方の名前を「VHS」に変更し、もう片方を「ストロボ」に変更します。
撮影素材の上になるように「VHS」を「V2」、「ストロボ」を「V3」に配置します。
「VHS」「ストロボ」レイヤーの長さを撮影素材の長さに合うように短くします。
①「エフェクト」パネルの検索フィールドに「波形ワープ」と入力します。
※「エフェクト」パネルが見つからない場合は、「ウィンドウ」→「エフェクト」を選択。
「波形ワープ」エフェクトが表示されたら、タイムラインの「VHS」クリップ上にドラッグ&ドロップで適用します。
「VHS」クリップを選択した状態で、「エフェクトコントロール」パネルを開き「波形ワープ」エフェクトを下記のように調整します。
1. 「波形の高さ」を「5」に設定。
2. 「波形の幅」を「100」に設定。
3. 「固定」を「すべてのエッジ」に設定
4. 「フェーズ」を「130.0」に設定。
②「エフェクト」パネルの検索フィールドに「ノイズ」と入力します。
「ノイズ&グレイン」内の「ノイズ」エフェクトを選び、タイムラインの「VHS」クリップ上にドラッグ&ドロップで適用します。
「VHS」クリップを選択した状態で、「エフェクトコントロール」パネルを、開き「ノイズ」エフェクトを下記のように調整します。
1. 「ノイズ量」を「5.0%」に設定。
タイムライン上の「ストロボ」のレイヤーを短くして、
「Clip_01.mp4」と「Clip_02.mp4」の間のタイミングへ移動させます。
「ストロボ」を選択した状態で、「Lumetriカラー」を選択。
「Lumetriカラー」内の「露光量」を「7.0」に設定します。
「ストロボ」をツールバーの「カットツール」で数フレーム程度の長さに4分割します。
タイムライン上の左から1つ目の「ストロボ」を選択した状態で「エフェクトコントロール」パネルを開き「モーション」を、次のように調整します。
1. 「スケール幅」の「縦横比を固定」のチェックボックスを外す。
2. 「高さ」を「60.0」に設定。
3. 「位置」を「960:335」に設定。
左から2つ目の「ストロボ」を、次のように調整します。
1. 「スケール幅」の「縦横比を固定」のチェックボックスを外す。
2. 「高さ」を「15.0」に設定。
3. 「位置」を「960:750」に設定。
左から3つ目の「ストロボ」を、次のように調整します。
1. 「スケール幅」の「縦横比を固定」のチェックボックスを外す。
2. 「高さ」を「20.0」に設定。
3. 「位置」を「960:365」に設定。
左から4つ目の「ストロボ」を、次のように調整します。
1. 「スケール幅」の「縦横比を固定」のチェックボックスを外す。
2. 「高さ」を「50.0」に設定。
3. 「位置」を「960:680」に設定。
カットした4つの「ストロボ」をコピーし、「Clip_02.mp4」と「Clip_03.mp4」の間にペーストします。
タイムライン上の全ての素材を選択し、素材の上にカーソルを合わせた状態で、右クリックをします。メニューから「ネスト...」を選択し、「ネストされたシーケンス名」を「MusicVideo」に変更します。
「エフェクト」パネルから「ビデオトランジション」を選び、「ズーム」の中から「クロスズーム」を選んで、タイムラインの「Clip-04.mp4」と「Clip-05.mp4」の間にドラッグ&ドロップして適用させます。
「MusicVideo」クリップを選択した状態で、「エフェクトコントロール」パネルを、開き「クロップ」エフェクトを次のように調整します。
1. 「左」を「13.0%」に設定。
2. 「右」を「13.0%」に設定。
今回は、Premiere ProでMusicVideoをVHS風に加工する方法をご紹介しました。この方法を応用して様々な場面に利用してみてください。