オーディオミックスでインパクトを加えよう。
プロのビデオグラファーに尋ねれば、オーディオが重要。それが完成すれば、ビデオが半分以上完成したも同然と答えるでしょう。カメラに向って発表するプレゼンで音声が入っていないとき、のどかな自然の風景で機械音しか聞えないときを想像してみてください。映像と釣り合わないオーディオはビデオを台無しにしてしまいます。
そのため、気が散るバックグラウンドノイズをなくしてクリアな音声を維持すること、そして音楽とメインの被写体の適切なバランスを設定することが必要になります。
オーディオの不具合を修正する方法
専用スタジオでもない限り、完全に静かな環境で録音できることはほとんどありません。たいていエアコン、遠くの車、木の葉が立てる音などの環境音が入り込みます。マイクで集音する仕組みのため、機械的ノイズが通常より大きく聞こえることもあります。
しかし、録音品質が悪いからといって、すべてが失われているわけではありません。Adobe Premiere Proのエッセンシャルサウンド パネルには強力な自動オーディオクリーンアップツールがあり、不要なバックグラウンドノイズやリバーブを除去できます。リバーブとは、タイル張りの壁など、硬い面の多い場所で録音するときに聞こえる短いエコーです。
クリエイティブなオーディオ
オーディオをクリーンアップしたら、クリエイティブな工夫を加えましょう。
まず、音声がはっきり聞こえるように、バックグラウンドミュージックが適切なレベルで再生されることを確認します。短いオーディオエフェクトを使っている場合は、それも他のオーディオミックスと比較して適切なレベルであることを確認します。
エッセンシャルサウンド パネルに、オーディオクリップのレベルを設定する自動ラウドネス 補正機能があります。これを使えば、ワンクリックで音声がすべて同じ音量で聞えます。
カメラに向ってプレゼンテーションをおこなうプロジェクトでBGMがある場合は、オーディオの自動ダッキング機能を使用します。これは、音声が入ると自動的にBGMの音量を下げる機能です。
オーディオミックスに様々なエフェクトを試し、インパクトを加えましょう。単純なエフェクトから、音声サウンドを改善するもの、エコーやコーラスなどのクリエイティブなエフェクトまで様々なものがあります。
Premiere Proのオーディオ
オーディオを調整するには、まずエッセンシャルサウンド パネルを使います。シンプルコントロールとインテリジェントな自動オプションを備えた、高速クリーンアップとミキシングツールが揃っています。