トラックマットキーエフェクトを使用し、別のクリップのコンテンツにもとづいて自動的にクリップの特定の領域を透明にします。
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学習内容:トラックマットキーエフェクトを適用し、あるクリップのピクセルから取得したアルファチャンネルまたは輝度を使用して、別のクリップの不透明度を設定する
マットを配置する
トラックマットキーエフェクトは、別のクリップを透過して背景クリップを表示します。そのために、第3のグレースケール画像をマットとして使用して、重ねて表示するクリップに透明および不透明の領域を作成します。トラックマットキーエフェクトを使用するには、タイムライン上で独立したトラックにある2つのクリップと1つのマットが必要です。
タイムラインのV1に背景クリップを配置します。
背景クリップの上に重ねて表示するクリップを、V2で編集します。このクリップがトラックマットにより表示されます。
トラックマットクリップをV3トラックに追加します。V1(背景クリップ)とV2(重ねて表示するクリップ)の真上に重なるように配置します。
トラックマットキーエフェクトを適用する
エフェクトパネルで「ビデオエフェクト」の「キーイング」を開き、トラックマットキーエフェクトをV2のクリップにドラッグします。
エフェクトコントロールパネルを開き、トラックマットキーの設定を調整します。
マットのポップアップメニューで、「Video 3」を選択します。これでV3のクリップがマットに設定されます。
マットとして使用されるクリップが不透明の白黒画像の場合は、「コンポジット用マット:」で「ルミナンスマット」を選択します(アルファチャンネルを含むタイトルやグラフィックを使用する場合は、「コンポジット用マット:」で「アルファマット」を選択します)。V3のクリップの明るい領域ではV2のクリップが表示され、V3のクリップの暗い領域ではV1のクリップが表示されます。
トラックマットキーをアニメーション化する
モーションを含むマットのことをトラベリングマットと呼びます。このエフェクトを作成するには、参照クリップからの位置をアニメーション化します。
タイムラインでトラックマットのクリップ(V3のクリップ)を選択して、再生ヘッドの位置をタイトルの表示が開始される位置に移動します。
エフェクトコントロールパネルを開き、エフェクトの見出しの「モーション」を選択します。「サイズ」を120に変更します。
プログラムモニターで、トラックマットのクリップを被写体の位置にドラッグします。
エフェクトコントロールパネルで、「位置」の横に表示されているストップウォッチをクリックしてキーフレームを追加します。
エフェクトコントロールパネルで、再生ヘッドをドラッグして時間を進めます。
エフェクトコントロールパネルで、再び「モーション」を選択します。
プログラムモニターでトラックマットをドラッグして位置を調整し、ずれてしまったv2内の被写体(背景ショットの上に重ねて表示するクリップ)が表示されるようにします。
トラックマットのクリップをドラッグして新しい位置に移動したら、再生ヘッドの位置に2つ目の「位置」キーフレームが表示されます。これでシーケンスを再生すると、トラックマットがアニメーションになります。
ヒント: トラックマットキーは動的エフェクトであり、指定したトラック上のどのクリップでも使用できます。例えば、V2のクリップにトラックマットを適用し、マットのポップアップメニューでV3を選択します。これで新しい白黒グラフィックまたはアニメーションをV3に置けば、新しいトラックマットとしてビデオ画像を合成できます。