Adobe Photoshopのクラウドドキュメントの使い方を学び、外出先からPhotoshopドキュメントにアクセスして編集できるようにします。
このサンプルファイルには、このチュートリアルの学習内容の練習に使用できるAdobe Stock素材が含まれています。このチュートリアル以外でサンプルファイルを使用する場合には、 Adobe Stock のライセンスを購入してください。このサンプルファイルの使用に適用される利用条件については、フォルダー内のReadMeファイルを参照してください。
Photoshopは単なるデスクトップアプリケーションではありません。パワフルなクラウドドキュメントを活用することで、デバイスを問わずPhotoshopドキュメントにシームレスにアクセスできます。クラウドドキュメントとは、アドビのクラウドに保存されたPhotoshopドキュメントのことで、どこからでもPhotoshopを使用してアクセスできます。クラウドドキュメントで作業している間は、アドビのクラウドに自動的に保存されるため、どこにいても最新の内容にアクセスできます。デスクトップと他のデバイスのPhotoshopの間を自由に行き来できるため、いつでも同じドキュメントを編集できます。
コンピューター上のPhotoshopにログインし、ホーム画面の「開く」ボタンをクリックして、コンピューターのローカルに保存されているPhotoshopドキュメント(.PSD)を開きます。クラウドドキュメントウィンドウが開いた場合は、ウィンドウの「ローカルコンピューター」ボタンをクリックしてローカルファイルシステムに切り替え、.PSDファイルを指定して「開く」をクリックします。ファイルシステムウィンドウが開いた場合は、.PSDファイルを直接指定して「開く」をクリックします。
ドキュメントの外観をすばやく変更する方法として、コンピューター上のPhotoshopでグラデーションマップ調整レイヤーを使用してカラーを変更します。
レイヤーパネルで、変更するレイヤー(Swirlレイヤー)を選択します。「塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成」ボタンをクリックし、「グラデーションマップ」を選択します。
グラデーションマップ調整レイヤーは、その下にあるすべてのレイヤーに影響を与えます。影響をすぐ下にあるレイヤー(Swirlレイヤー)のみに制限するには、属性パネルの下部にあるクリッピングアイコンをクリックします。
属性パネルで、グラデーションの右側にある矢印をクリックし、グラデーションプリセットのフォルダーを参照します。使用するプリセットをクリックして、ドキュメントに適用します。ここではオレンジ_05プリセットを選択しました。グラデーション内のカラーは、Swirlレイヤーのシャドウ、中間調、ハイライトにマップされます。
ファイル/別名で保存を選択します。ウィンドウで「クラウドドキュメントに保存」または「パソコンに保存」を選択できる場合は、「クラウドドキュメントに保存」ボタンをクリックします。クラウドドキュメントウィンドウで「保存」ボタンをクリックします。
ドキュメントはアドビのクラウドに自動的にアップロードされてクラウドドキュメントとなり、どこからでもPhotoshopでアクセスできるようになります。ファイル/閉じるを選択してドキュメントを閉じます。オフラインの時にクラウドドキュメントを保存すると、オンラインになったときにドキュメントが自動的にアドビのクラウドにアップロードされます。
注意: クラウドドキュメントの主なメリットは、作業中、アドビのクラウドに自動的かつ定期的に保存されることです。コンピューター上のPhotoshopでは、デフォルトの自動保存の間隔は10分です。この間隔は、環境設定/ファイル管理から変更できます。
クラウドは、すべてのデバイスのPhotoshopからアクセスできます。コンピューター上のPhotoshopでクラウドドキュメントを編集した内容は、クラウドドキュメントに自動的に保存され、iPadや他のデバイスのPhotoshopファイルにも反映されます。
ヒント: クラウドドキュメントをオフラインで編集した場合、オンラインになったときにそのドキュメントが自動的にアドビのクラウドにアップロードされます。
iPadやノートPCなど他のデバイスのPhotoshopからも同じクラウドドキュメントにアクセスし、編集することができます。
Adobe IDを使用して、iPad版のPhotoshopにログインします。iPad版のPhotoshopのホーム画面で、「最近使用したファイル」セクションから最近使用したクラウドドキュメントを表示させるか、左側の「クラウドドキュメント」をタップしてすべてのクラウドドキュメントを表示します。前の手順で作成したクラウドドキュメントのサムネイルをタップし、iPad版のPhotoshopで開きます。
iPadのレイヤーパネルで、コンピューター上のPhotoshopで追加したグラデーションマップ調整レイヤーをタップします。次に右側にあるタスクバーのプロパティアイコンをタップし、プロパティパネルを開きます。
プロパティパネルで描画モードメニューをタップし、カラー比較(明)描画モードを選択して、swirlレイヤーの外観を変更します。編集が終わったら、iPad版のPhotoshopの左上にあるホームアイコンをタップしてドキュメントを閉じます。
注意: iPad版のPhotoshopで作業している間は、最新のドキュメントが自動的かつ定期的にアドビのクラウドに保存されるため、保存操作は必要ありません。iPad版のPhotoshopでは、デフォルトの自動保存の間隔は5分です。
注意: アドビはiPad版のPhotoshopに定期的に機能を追加しています。コンピューター上のPhotoshopで適用した機能がiPad版のPhotoshopではまだ提供されていない場合でも、iPad版のPhotoshopは適用されたエフェクトを認識できます。例えば、このチュートリアルで作成しているグラデーションマップ調整レイヤーは、iPad版のPhotoshopではまだ機能が提供されていません。しかし、コンピューター上のPhotoshopで作成されたグラデーションマップ調整レイヤーは、iPadのレイヤーパネルに表示されます。グラデーションを編集できなくてもレイヤーのプロパティを変更できます。
コンピューター上のPhotoshopでクラウドドキュメントを開くと、Photoshopが提供するすべての機能にアクセスでき、iPadやその他のデバイスのPhotoshopで編集するときに便利です。コンピューター上のPhotoshopのホーム画面で、ホームタブをクリックして「最近使用したもの」セクションに移動すると、最近使用したドキュメントにすばやくアクセスできます。あるいは、左側のクラウドドキュメントをクリックします。iPad版のPhotoshopで作業したクラウドドキュメントのサムネイルをクリックします。または、メニューバーのファイル/最近使用したファイルを開くを選択します。クラウドドキュメントが開き、コンピューター上のPhotoshopで編集できるようになります。
注意: コンピューター上のPhotoshopでクラウドドキュメントを開くもうひとつの方法として、メニューバーのファイル/開くを選択します。ファイルシステムウィンドウが開いた場合は、ウィンドウの「クラウドドキュメントを開く」ボタンをクリックしてクラウドドキュメントウィンドウに切り替え、目的のクラウドドキュメントをクリックして開きます。クラウドドキュメントウィンドウが開いた場合は、クラウドドキュメントのサムネイルを直接クリックします。
コンピューターまたはiPad版のPhotoshopのクラウドドキュメントパネルは、すべてのクラウドドキュメントの表示や管理に便利です。コンピューターのクラウドドキュメントパネルでは、クラウドドキュメントをフォルダーに整理できるほか、開いたり、名前の変更や削除ができます。