彩度を調整し、色かぶりを除去し、選択したオブジェクトの色を変更して、理想的な見映えに変えましょう。
「色彩とは、何と深く神秘的で、夢のような言葉だろう」― ポール ゴーギャン
写真の色の彩度を調整する
色の彩度とは、画像の中の色の強さです。消防車の赤などは高彩度の濃い純色です。低彩度の赤は色味がなく灰色がかった色です。
目で見たシーンの臨場感が写真に表現されていない場合は、彩度を調整して色を鮮やかにしてみましょう。色相・彩度の調整レイヤーを使用して、写真のすべての色の彩度、色相、明度を変更することも、特定の色を変更することもできます。
写真に人物が写っている場合は、自然な彩度の調整レイヤーを使用して色の強さを調整します。自然な彩度では、より自然に色の彩度を調整できます。彩度を最も必要とする色に調整を適用し、肌の色が不自然にならないように保護します。
不要な色かぶりを補正する
色かぶりとは、写真全体にカラーフィルターがかかった状態です。蛍光灯による緑の色かぶりなどは不要でしょう。しかし中には、夕陽の黄金の輝きのように効果的な色かぶりもあります。
不要な色かぶりを取り除く簡単な方法は、レベル補正またはトーンカーブ補正で、グレーのスポイトを使用し、写真内のミディアムグレーにする領域をクリックすることです。Photoshopはこのヒントから写真のすべての色を再マッピングし、より自然な色調にします。
オブジェクトの色を変更する
愛車がもしも違う色だったらどのように見えるでしょうか。自分の髪または目の色が違ったら、どのような顔でしょうか。Photoshopを使えば、ほぼすべての物の色を変えることができます。
Photoshopの強力な選択ツールで、色を変更するオブジェクトを選択します。オブジェクトを選択したら、そのオブジェクトの色だけを変更します。
色相・彩度の調整を使用するのも、選択したオブジェクトの色を変更するひとつの方法です。これにより、色相(実際の色)、彩度(色の強度)、および明度(色の明るさ)の3つのプロパティを変更でき、希望の色に変えることができます。
色を変更する場合は、写真に直接手を加えるのではなく、写真に調整レイヤーを重ねて変更しましょう。非破壊編集と呼ばれるこの編集方法の使用をおすすめします。写真が保護され、編集途中で気が変わってもいつでも変更できるからです。