Photoshopの新しいグラデーションツールは、カンバス上で直感的にグラデーションを作成し、調整することができます。グラデーションレイヤーが⾃動的に作成されるので、⾮破壊的な編集やレイヤーマスクへの適⽤も可能です。まずは下の動画で⼀連の制作⼯程を確認しましょう。
本チュートリアル内で使⽤する主な機能
グラデーションツール、描画モード(ハードライト、リニア)
⼿順
1. 画像素材をダウンロードして読み込む
2. 円形グラデーションを作成し、描画モードを「ハードライト」に設定する
3. 線形グラデーションを作成し、描画モードを「焼き込み(リニア)」に設定する
4. マスクにグラデーションを追加する
画像素材をダウンロードして読み込む
作業に⼊る前に、Adobe Stockから無料の素材を ダウンロード しておきます。
Photoshopを起動し、「ファイル」→「開く」からダウンロードした素材ファイル「AdobeStock_154907524.jpeg」を選択して「開く」をクリックします。
円形グラデーションを作成し、描画モードを「ハードライト」に設定する
ツールバーから「グラデーションツール」を選択します。画⾯上部のツールオプションバーで「円形グラデーション」アイコンを選択し、次に「グラデーションプリセットを選択および管理」の[ v ]をクリックして、プリセットの「虹⾊」→「虹14」を選択します。
画像の左上のあたりをクリックし、右下⽅向にドラッグすると、画像全体がカラーグラデーションで塗りつぶされます。
レイヤーパネルにグラデーション塗りつぶしレイヤーが⾃動で作成されており、⾮表⽰にしたり、削除することも可能です。
作成したグラデーションの調整は、カンバス上に表⽰されるグラデーションウィジェットでおこないます。両端の円をドラッグしてグラデーションの⻑さや⾓度を変更したり、カラー分岐点の位置や⾊を変更したり、複数のカラー分岐点を追加したりすることができます。
グラデーションレイヤーを選択した状態で、描画モードを「ハードライト」に設定します。
線形グラデーションを作成し、描画モードを「焼き込み(リニア)」に設定する
レイヤーパネル上で何もないところをクリックし、グラデーションレイヤーの選択を解除します。
グラデーションツールを選択した状態で、ツールオプションバーから今度は「線型グラデーション」アイコンを選択し、次に「グラデーションプリセットを選択および管理」からプリセットの「虹⾊」→「虹15」を選択します。
画像の左部分をクリックし、右⽅向へドラッグしてグラデーションを作成します。
レイヤーパネルに新しい「グラデーション2」レイヤーが作成されます。
「グラデーション2」レイヤーを選択した状態で、描画モードを「焼き込み(リニア)」に設定します。
マスクにグラデーションを追加する
Photoshopのグラデーションツールでは、マスクに対して簡単にグラデーションを作成することも可能です。
レイヤーパネルで「グラデーション2」レイヤーの「レイヤーマスクサムネール」をクリックします。
ツールオプションバーの「グラデーションプリセットを選択および管理」からプリセットの「基本」→「黒、⽩」を選択します。
モデルの顔にかかったグラデーションをやわらげるように、画像の上から下に向けてドラッグします。
従来のグラデーションツールは、作成したグラデーションを後から調整することができず、その都度グラデーションエディターで調整して適⽤し直さなければなりませんでした。この新しいグラデーションツールは、作成したグラデーションをカンバス上で⾃在に調整したり、変更したりできるので、試⾏錯誤しながら効率的に最適なグラデーションを作成することができます。ぜひ試してみてください。