Lightroomのマスク機能を使用すると、1枚の写真に対して複数のマスクを作成して、個別に調整することができます。このチュートリアルでは、Adobe SenseiのAI技術により、空と被写体を自動的に選択し、それぞれの色調を編集する手順を紹介します。まずは下の動画で一連の制作工程を確認しましょう。
準備するもの
本チュートリアル内で使⽤する主な機能
マスク:空を選択、被写体を選択、マスクパネル
手順
1.空を選択して色調を編集する
2.被写体を選択して範囲を調整する
3.被写体の色調を編集する
Lightroomを起動し、「ファイル」→「写真を追加」から練習⽤サンプルファイル「mask.jpg」を選択して「読み込む項⽬を確認」をクリックします。次の画⾯でサムネールにチェックが⼊っているのを確認し、右上の「1枚の写真を追加」をクリックします。グリッドに写真が表⽰されたら、ダブルクリックして開きます。
右側のツールバーから「マスク」を選択してパネルを開きます。「空を選択」をクリックしてパネルを表⽰させ、「マスク」パネルで「マスク1」をクリックすると、空が⾚くオーバーレイ表⽰されます。
「マスク1/空1」が選択された状態で、右側のパネルの各スライダーを動かして調整を⾏います。(露光量:-0.88、明瞭度:+31、かすみの除去:+37)
次に、⼈物に対してマスクを作成します。マスクパネルで「新しいマスクを作成」をクリックし、「被写体を選択」を選択します。⾃動的に⼈物が選択され、マスクパネルに「マスク2」が追加されます。選択範囲は⾚のオーバーレイとして表⽰されます。
選択しきれていない部分がある場合、マスクパネルの「マスク2/被写体1」内にある「追加」をクリックし、「ブラシ」を選択します。「ブラシ」パネルでブラシサイズを調整しながら、未選択部分をブラシでなぞり、選択範囲を追加します。
「マスク2/被写体1」が選択された状態で、右側のパネルの各スライダーを動かして調整を⾏います。(露光量:-0.52、シャドウ:+34、明瞭度:+34)
Lightroomのマスク機能は、今回の「空を選択」「被写体を選択」以外にも、ブラシ、線形グラデーション、円形グラデーション、カラー範囲、輝度範囲などのツールを使ってマスクを作成し、1つのパネルで管理することができます。ぜひ試してみてください。