AIを活用した「ぼかし(レンズ)」を使用すれば、写真に美しいぼかしやボケ効果を簡単に追加することができます。プリセットを使用してワンクリックで光学的なボケを適用することも、焦点範囲や深度をより詳細に調整することも可能です。まずは下の動画で一連の制作工程を確認してください。
本チュートリアル内で使⽤する主な機能
ぼかし(レンズ)
手順
1. 写真を読み込んで、プリセット「アダプティブ:背景をぼかす」にアクセスする
2. ワンクリックですばやくボケ効果を適用する
3. ぼかしを詳細に調整
4. 奥行きを可視化して調整する
作業に入る前に、サンプルファイルを ダウンロード します。
このサンプルファイルには、このチュートリアルの練習⽬的でのみ使⽤可能な、Adobe Stockの素材が含まれています。このファイルの利⽤条件については、フォルダー内のReadMeファイルを参照してください。 Adobe Stock には、商⽤利⽤可能なロイヤリティフリーの画像とビデオが数億点以上あります。 1か⽉の無料体験期間中 は画像を10点までご利⽤いただけます。
モバイル版で機能を試す場合は、下記の画像をスマートフォンのカメラロールに保存しておきましょう。画像を⻑押しし、「画像を保存」をクリックします。
*チュートリアル通りに実践する場合は、予め下記の画像をカメラロールに保存しておくことをおすすめします。
Lightroomモバイル版を起動し、下の3つのアイコンから左の「デバイス」を選択します。カメラロールの写真一覧が表示されるので、保存したサンプルファイル「AdobeStock_Lens-Blur_mobile.jpg」1をタップします。
写真が開いたら、左下の「プリセット」アイコン2をタップします。
次の画面で「プレミアム」3タブを選択し、「アダプティブ:背景をぼかす」4をタップしま
す。
デスクトップ版の場合も同様に、「プリセット」→「プレミアム」→「アダプティブ:背景をぼかす」から利用できます。
「背景をぼかす」プリセットの画面に切り替わり、特殊なカメラレンズで実現するさまざまなボケ効果を選択できます。
下のサムネールをスワイプしてスライドさせ、好みのボケ効果をタップします。
ボケ効果を写真に適用した後、もう一度サムネールをタップすると調整画面が表示され、スライダーを動かすことで適用量を調整することができます。
調整が終わったら右下のチェックマークをタップします。
Lightroomデスクトップ版を起動し、ダウンロードしたサンプルファイル「Lens-Blur.jpg」を読み込んでファイルを開きます。
写真が開いたら、画面右の「編集」1アイコンをクリックして「編集」パネルを開きます。編集の項目から「ぼかし(レンズ)」の「>」アイコンをクリックして展開します。
「適用」にチェックを入れると、ぼかしに関する各ツールがアクティブになります。
‧ ぼかし量 :ぼかし効果の強度を制御できます。
‧ ボケ :「円」「バブル」「5枚絞り」「リング」「口径食」といった特殊なカメラレンズで実現する様々なボケを選択できます。
モバイル版の場合も同様に、「編集」→「ぼかし」 から利用できます。
焦点範囲 :焦点を合わせる対象を変更したり、被写界深度の深さを調整できます。
グラフ上の⻑方形スライダーの中央にある円が焦点となります。⻑方形スライダーを左にドラッグするとより近い距離の対象物に焦点が合います。右にドラッグするとより遠い距離の対象物に焦点が合います。
⻑方形スライダーの左右のハンドルを内側にドラッグして狭めると被写界深度が浅くなり、対象物の背景のぼかしが強くなります。ハンドルを外側にドラッグして広げると、背景のぼかしが弱くなります。
「奥行きを可視化」にチェックを入れると、焦点範囲と深度マップを可視化できます。画像上にオーバーレイのカラーが表示され、暖色またはイエロー系が焦点範囲の近い領域、寒色またはブルー系が焦点範囲の遠い領域となります。
⻑方形スライダーをドラッグすると、現在焦点が合っている領域が白く表示されます。
ぼかし(レンズ)パネルの「微調整」を展開し、手動で焦点やぼかしを追加することも可能です。
可視化した画像を見ると、左上のヤシの葉の焦点範囲が少し近いように思われます。「ぼかし」を選択し、ヤシの葉の部分をブラシでなぞると、オーバーレイの暖色度が減ります。
「奥行きを可視化」のチェックを外すと、ヤシの葉のぼかしが強くなっていることが確認できます。
カメラでプロのようなぼかしやボケ効果を実現するには、特殊なレンズやそれなりの撮影テクニックが必要です。Lightroomの「ぼかし(レンズ)」を使用すれば、既存の写真に思い通りのぼかしを簡単に適用することができます。ぜひ試してみてください。