チュートリアル記事

初級

5 分

「オブジェクトを再配⾊」で複数のカラーバリエーションを作成する方法

Illustratorの「オブジェクトを再配⾊」を使⽤すると、オブジェクト全体の⾊をまとめて変更し、複数のカラーバリエーションをすばやく作成することができます。カラーホイール、カラーライブラリに加え、Adobe SenseiのAI機能を搭載したカラーテーマピッカーを使⽤した再配⾊の⽅法をご紹介します。まずは下の動画で⼀連の制作⼯程を確認しましょう。

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本チュートリアル内で使⽤する主な機能

オブジェクトを再配⾊

⼿順

1. ファイルを開いて「オブジェクトを再配⾊」を開始する

2. カラーホイールを使⽤して再配⾊する

3. 個別にカラーを変更する

4. カラーライブラリを使⽤して再配⾊

5. カラーテーマピッカーを使⽤して再配⾊

6. カラーテーマを保存する

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⼿順1/6

ファイルを開いて「オブジェクトを再配⾊」を開始する

Illustratorを起動し、「ファイル」→「開く」から練習⽤サンプルファイル「recolor.ai」を選択して開きます。

ファイルを開いて、表⽰されたオブジェクトをすべて選択し、「編集」→「カラーを編集」→「オブジェクトを再配⾊」を選択するか、オプションバーにある「オブジェクトを再配⾊」アイコンをクリックします。

ダイアログボックスが開き、再配⾊オプションが表⽰されます。

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⼿順2/6

カラーホイールを使⽤して再配⾊する

ダイアログボックの中央にあるカラーホイールには、オブジェクトに含まれるすべてのカラーのカラー分岐点(カラーマーカー)が表⽰されます。

カラーホイールの右下にあるリンクアイコンをクリックすると、リンク/リンク解除を切り替えられます。ここではリンクを有効にします。

カラーホイール上のカラーマーカーの1つをドラッグして動かすと、その他の⾊が連動し、全体的な配⾊のバランスを保ったまま⾊調と明度が変化します。

  • カラーマーカーをカラーホイールの円に沿って動かすと、⾊相が変化します。

  • ⼤きなカラーマーカーをカラーホイールの中⼼または外側に向けて動かすと、全体の彩度または明度が変化します。

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⼿順3/6

個別にカラーを変更する

リンクアイコンをクリックして、リンクを解除します。

カラーマーカーの1つをドラッグして動かすと、他の⾊は連動せず、その⾊だけの彩度または明度が変化します。

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カラーライブラリを使⽤して再配⾊

ダイアログボックス右上の「リセット」をクリックすると、元の配⾊に戻ります。

次に、あらかじめ定義されたカラーテーマを使⽤して、オブジェクトを再配⾊します。

カラーライブラリのドロップダウンリストを開くと、カラーグループ、ドキュメントスウォッチ、またはカラーテーマのプリセットが表⽰されます。

それぞれのプリセットを選択し、どのように再配⾊されるかを試してみましょう。

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⼿順5/6

カラーテーマピッカーを使⽤して再配⾊

「リセット」をクリックして、元の配⾊に戻します。

カラーテーマピッカーを使⽤すると、アートボード上に配置された別のオブジェクトまたは画像からカラーテーマを抽出し、そのカラーテーマを使⽤して現在のオブジェクトを再配⾊することができます。

  • カラーテーマを抽出する画像をアートボード上に配置します。

  • 「カラーテーマピッカー」をクリックすると、カーソルがスポイトのアイコンに変わります。

  • 画像をクリックすると、その画像から抽出したカラーテーマをもとに、オブジェクトが再配⾊されます。

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⼿順6/6

カラーテーマを保存する

作成したカラーテーマを後で使⽤できるよう、保存することができます。

  • ダイアルボックスの下にあるフォルダーのアイコンをクリックし、「すべてのカラーを保存」を選択すると、すべてのカラーがスウォッチパネルに保存されます。

  • 「⽬⽴つカラーに保存」を選択すると、オブジェクト内の⽬⽴つカラーのみが保存されます。

保存したカラーはカラーグループとして、カラーライブラリのドロップダウンリストにも追加されます。

多くの⾊が使われているオブジェクトのカラーバリエーションを作成する場合、1つ1つ⾊を変えるのはとても⾯倒な作業です。この「オブジェクトを再配⾊」を使⽤すれば、複数のカラーバリエーションをすばやく作成できるので、作業時間の⼤幅な短縮になります。ぜひ活⽤してみてください。


2023年10月25日

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