Illustratorの生成AI機能「生成塗りつぶし(シェイプ)」を使えば、シェイプの形に合わせたオブジェクトを生成することができます。形を指定できるので、すでに配置しているシェイプの雰囲気や柄のデザインを変更するなど、バリエーションを検討する際にも役立ちます。さらに、「スタイル参照」を活用すれば、統一感のあるオブジェクトを効率的に作成することもできます。
本チュートリアル内で使⽤する主な機能
生成塗りつぶし(シェイプ)
スタイル参照
生成再配色
手順
配布素材をダウンロードして読み込む
生成塗りつぶし(シェイプ)でオブジェクトを生成する
スタイル参照で理想のオブジェクトに近づける
ベクターデータを修正する
カラーバリエーションを増やす
スタイル参照でオブジェクトを量産する
配布素材をダウンロードして読み込む
Illustratorを起動し、「ファイル」→「開く」からダウンロードした素材ファイル「shape_before_02.ai」を選択して開きます。
生成塗りつぶし(シェイプ)でオブジェクトを生成する
スターツールでアートボードをクリックして、七角形を作成します。
サイズは後で変更できるため、自由に設定します。
シェイプを選択した状態で、コンテキストタスクバーまたはプロパティパネルから「生成塗りつぶし (シェイプ)」を選択して、プロンプトフィールドに好きなキーワードを入力します。ここでは「透き通る 美しい 青」と入力しています。
シェイプの強度やディテールを設定できます。
スタイル参照で理想のオブジェクトに近づける
参考にしたいスタイルが既にある場合、参考素材をスタイルの参照を設定することで、理想に近いオブジェクトを生成することができます。
歯車のアイコンを押すと、スタイル参照の設定に加えて、カラーとトーンも設定することができます。今回は何も設定せずに生成します。
ベクターデータを修正する
生成された結果を編集したい場合、ベクターデータなので自由に修正が可能です。ベクターデータは拡大しても高品質のままで、簡単に編集できます。
カラーバリエーションを増やす
生成再配色を使って、生成したパターンのカラーバリエーションを増やします。
パターンを選択した状態で、上のメニューから「編集」>「カラーを編集」>「生成再配色」を選択して、生成再配色のパネルを開きます。
プロンプトフィールドに好きなプロンプトを入力します。ここでは「深い赤」と入力しています。プロンプトフィールド下のカラーからメインカラーを選択することができますが、今回は何も設定せずに生成します。
「深い赤」の配色を生成することができました。4つのバリエーションが作成されるので、好きな配色を選択します。気に入った結果がなければ、もう一度生成のボタンを押しましょう。
スタイル参照でオブジェクトを量産する
完成したオブジェクトをもとに、同じスタイルで異なるシェイプのオブジェクトを量産したい場合は、スタイル参照でオブジェクトを選択して生成します。
スタイル参照の「アセットを選択」をクリックし、参照したいベクターデータの周りを囲むと、ベクターデータ全体を参照できます。
オブジェクトを配置し、フォントをレイアウトしたら完成です。
生成再配色でカラーを調整することで、作品の印象を自在に変えることができます。
インストラクター
北井 陽菜