Illustratorの生成AI機能「生成パターン」を使えば、プロンプトを駆使してユニークなパターンを生成することができます。プロンプトに思い描いたキーワードを入力することで理想に近い柄を生成することもできますし、偶然の結果から想像以上の素敵な柄に出会えるかもしれません。さらに、「生成再配色」を使って色味を自在に調整し、作品の印象を大きく変えることもできます。
本チュートリアル内で使⽤する主な機能
生成パターン
生成再配色
手順
素材データをダウンロードして読み込む
長方形を作成する
生成パターンでパターンを生成する
パターンを編集する
テキストにパターンを反映する
生成再配色でカラーバリエーションを生成する
配布素材をダウンロードして読み込む
Illustratorを起動し、「ファイル」→「開く」からダウンロードしたファイル「pattern_before_02.ai」を選択して開きます。
長方形を作成する
長方形ツールでアートボードをクリックして、長方形を作成します。
ここではサイズを600px x 600pxに設定します。
生成パターンでパターンを生成する
上のメニューから「ウィンドウ」>「生成パターン」を選択して、生成パターンのパネルを開きます。プロンプトフィールドに好きなキーワードを入力します。ここでは「ニセアカシア」と入力しています。
①のアイコンから、カラーとトーンの設定ができます。カラープリセットを選んだり、カラー数やメインカラーを指定することができます。
②のアイコンから、効果を設定することができます。「幾何学的」「フラット」「落書き」の3種類から選ぶことができます。
今回は設定を変更せずに生成します。
これだけで「ニセアカシア」をモチーフにしたパターンが生成されます。
3つのバリエーションが作成されるので、好きなパターンを選びます。
気に入らない場合は、もう一度生成ボタンを押しましょう。
※⽣成されるコンテンツは、サンプルと同じものが⽣成されることはなく、その都度新しいコンテンツが⽣成されます。
効果を設定するとこのような違いがでます。
プロンプトや設定を工夫することで、多種多様なパターンを生成できます。
パターンを編集する
生成されたパターンをクリックしてプレビューすると、後で使用できるようにパターンスウォッチとしてスウォッチパネルの生成パターンフォルダー(ウィンドウ/スウォッチ)に自動的に追加されます。
生成結果にカーソルを合わせると、右上にメニューアイコンが表示されます。
ここからパターンを編集することができます。
パターンのサイズごと拡大縮小したい場合は、そのまま自由変形すればいいのですが、パターンのサイズは変えずにシェイプを拡大縮小するには環境設定が必要です。
上部メニューの「Adobe Illustrator」>「設定」>「一般」を選択し、「パターンを変形」のチェックを外します。
これでパターンを変形せずに広げることができます。
パターンのサイズだけを拡大縮小したいときは、上のメニューから「オブジェクト」>「変形」>「個別に変形」を選択して、個別に変形のパネルを開きます。
「パターンの変形」にだけチェックを入れると、拡大縮小の%に応じてパターンのサイズを変形することができます。
テキストにパターンを反映する
テキストを入力し、スポイトツールで生成したパターンをクリックすることで、テキストにパターンを反映できます。
生成再配色でカラーバリエーションを作成する
生成再配色を使って、生成したパターンのカラーバリエーションを作成します。パターンを選択した状態で、上のメニューから「編集」>「カラーを編集」>「生成再配色」を選択して、生成再配色のパネルを開きます。
プロンプトフィールドに好きなプロンプトを入力します。ここでは「湖」と入力しています。メインカラーを設定することができますが、今回は設定を変更せずに生成します。
これだけで「湖」をイメージした配色が生成できました。4つのバリエーションが作成されるので、好きな配色を選びます。気に入った結果がなければ、再度生成のボタンを押しましょう。
プロンプトや設定を工夫することで、様々な配色を生成することができます。
インストラクター
北井 陽菜