簡単な説明文を入力するだけで、編集可能なベクターアートワークを自動で生成してくれるIllustratorの「生成ベクター」。この機能に新たに追加された「スタイル参照」は、任意のアートワークを参照画像として使用することができ、よりイメージに近いイラストを生成できるようになります。まずは下の動画で⼀連の制作⼯程を確認してください。
※本チュートリアルは、Illustrator バージョン29.2.1で制作しています。
本チュートリアル内で使用する主な機能
生成ベクター、スタイル参照
手順
1. 参照したい画像をダウンロードして読み込む
2. スタイルを参照して、イラストを⽣成する
作業に⼊る前に、サンプルファイルを
ダウンロード
します。
このサンプルファイルには、このチュートリアルの練習⽬的でのみ使⽤可能な、Adobe Stockの素材が含まれています。このファイルの利⽤条件については、フォルダー内のReadMeファイルを参照してください。
Adobe Stock
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は画像を10点までご利⽤いただけます。
参照したい画像をダウンロードして読み込む
Illustratorを起動し、任意のサイズの新規ドキュメントを作成します。
ダウンロードした素材ファイル「AdobeStock_475940357.ai」をIllustratorのアートボード上にドラッグ&ドロップし、アートワークが開いたらアートボード内に収まるように縮小します。
スタイルを参照して、イラストを⽣成する
メニューの「オブジェクト」→「生成ベクター(Beta)」を選択してパネルを開きます。パネル内の「プロンプト」フィールドに、生成したいイラストの説明文を入力します。ここでは「花束」と入力します。
次に、「スタイル参照」をクリックし、カーソルがスポイトマークに変わったら、読み込んだ参照用の画像をクリックします。
「生成」ボタンをクリックします。
参照画像のスタイルが反映された花束のイラストが生成されます。
「プロパティ」パネル内の「バリエーション」には、3つの候補が表示されます。クリックするとアートボード上のイラストが置き換わるので、気に入ったものを選択します。また、コンテキストタスクバーからもバリエーションの変更が可能です。
※プロンプトから⽣成されるコンテンツは、サンプルと同じものが生成されることはなく、その都度、新しいコンテンツが生成されます。
参照画像を変えることで、同じプロントからさまざまなスタイルのイラストを瞬時に作成することができます。Adobe Stockの無料素材にも参照画像として使える素材がたくさんありますので、探してみてください。
「生成ベクター」のスタイル参照を使用することで、より自分のイメージに近いイラストを生成することができます。また複数のイラストを生成し、それらを同じスタイルで統一したいときにも便利な機能です。ぜひ試してみてください。
Adobe Stock提供元
nditzmedia