チュートリアル記事

初級

5 分

手描きイラストからメニューを作成

モバイルアプリのAdobe Captureを使用すると、紙に描いたイラストを撮影、または画像ファイルとして読み込んで、瞬時にベクターグラフィックに変換することができます。このチュートリアルでは、CaptureとIllustratorを組み合わせて使用することで、メニュー用のイラストを簡単に作成する方法をご紹介します。まずは下の動画で一連の制作工程を確認しましょう。

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アプリを操作しながら学ぶ

 

本チュートリアル内で使⽤する主な機能

Capture:シェイプを作成

Illustrator:ライブペイントツール

⼿順

1. 手描きのイラストをベクターデータ化する

2. イラストをIllustratorのアートボードに配置する

3. ライブペイントでイラストに着色する

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手順1/3

手描きのイラストをベクターデータ化する

作業を始める前に、練習用サンプルファイル「menu_illust.jpg」をデスクトップで開いて印刷しておくか、スマートフォンに転送してカメラロールなどに保存しておきます。

スマートフォンでAdobe Captureを起動し、画面下のメニューから「作成」を選択し、「カメラによる作成」→「シェイプ」→「作成」をタップするとカメラが起動します。

[カメラで撮影する場合]

印刷したピザのイラストにカメラを向け、イラストをフレーム内におさめます。画面下のスライダー1をスワイプして濃度を設定します。濃度は薄くなるほど取り込む際の余分なゴミが少なくなりますが、取り込みたいイラストがかすれてしまうこともあります。スライダーを動かしてちょうど良いポイントを探りましょう。調整ができたら「撮影」ボタン2をタップします。

イラストが取り込まれたら、左下の消しゴムアイコン3をタップします。

消しゴムのサイズはスライダー④で調整できます。画面をなぞって汚れや余分な部分を削除します⑤。削除ができたら「完了」⑥をタップします。

「切り抜き」タブをタップすると、画像のトリミングおよび角度調整が行えます。また「スムーズ」をタップして滑らかさを自動的に調整することも可能です。

画像の調整が終わったら右上の「保存」⑦をタップします。シェイプ名を「ピザ」と入力し⑧、保存先を指定します⑨。デフォルトでは「ライブラリ」に保存されますが、「変更ボタン」をタップして新規のライブラリを作成することも可能です。指定ができたら「保存」⑩をタップします。

[保存した画像を読み込む場合]

撮影画面の右下にある画像の読み込みボタン①をタップし、保存した場所(ここではカメラロール)②からイラストの画像を選択します③。

選択したイラストが開いたら下にある撮影ボタン④をタップします。イラストが取り込まれたら左下の消しゴムアイコン⑤を選択します。画面下のスライダーでブラシサイズ⑥を調整し、画面をなぞって汚れや余分なものを削除します⑦。削除ができたら「完了」⑧をタップします。

必要に応じて「切り抜き」や「スムーズ」をタップして調整を行い、調整ができたら右上の「保存」⑨をタップします。シェイプ名を「ピザ」と入力し⑩、保存先⑪を指定したら「保存」⑫をタップします。

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⼿順2/3

イラストをIllustratorのアートボードに配置する

Illustratorを起動し、「ファイル」→「開く」から練習用サンプルファイルの「illust_color.ai」を開くと、白紙のアートボードが表示されます。「ウインドウ」→「CCライブラリ」を選択してCCライブラリパネルを開きます。

Captureで保存したイラストを選択し、アートボードにドラッグ&ドロップして配置します。

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⼿順3/3

ライブペイントでイラストに着色する

ライブペイントは、パスが閉じた領域にクリックして色を追加する機能です。オブジェクト単位ではなく、複数のオブジェクトが重なった領域にも色を追加することができます。

イラストを選択した状態で、「オブジェクト」→「ライブペイント」→「作成」を選択します。

ツールバーから「ライブペイントツール」を選択すると、イラストがライブペイントグループに変換されます。

「ウィンドウ」→「スウォッチ」からスウォッチパネルを開き、あらかじめ登録されているスウォッチカラーの「ピザ」①を選択します。ピザの生地の上にカーソルをもっていくと、ペイント可能な領域が赤い線で囲まれるので、クリックすると色が適用されます②。

同様の操作で、スウォッチパネルで「ピーマン」「サラミ」「たまねぎ」などのスウォッチカラーを選択し、ペイントしたい領域でクリックして着色していきます。配色は、下の画像を参考にしてください。

ヒント:ライブペイントツールを選択した状態で、カーソルの上に選択した色が表示されます。スウォッチカラーを選択している場合は、選択した色が中央、左右に隣接した色が表示されます。矢印キーの左右を押すことで適用する色を切り替えるができます。

イラストのデザインを作りたいけど、Illustratorで直接イラストを描くのが苦手...、という方はぜひこのAdobe CaptureとIllustratorの組み合わせを試してみてください。Captureは、画像のベクターデータ化のほか、身のまわりにあるものから簡単にカラーテーマ、ブラシ、パターン、3Dマテリアルなどの素材を作成できます。


2023年10月25日

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