チュートリアル記事

初級

5 分

シェイプで建物のイラストを作成する方法

Adobe Illustratorを使用して様々な基本的シェイプを作成し、変形したり、結合したり、カラーを適用するなどして、ひときわ目を引くイラストを作成します。

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ベクター形式のイラストでは、最終的な出力先や表示デバイスが何であったとしても、品質を損なうことなく無限にサイズ変更できます。ソーシャルメディアのページやデジタルデバイス、切手から看板に至るまで、何にでも対応できます。

1

プロジェクトの設定

Illustratorを起動し、「新規作成」をクリックするか、Ctrl+Nキー(Windows)またはCommand+Nキー(macOS)を押します。画面上部の「印刷」を選択、あるいはオンラインで使用するイラストを作成したい場合には、「Web」を選択してください。

下に表示された空白のプリセットを選択し、横方向のアイコンをクリックします。「作成」をクリックします。

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長方形などのシンプルなシェイプの描画

最初にベースとなる部分を描画してから、細かな部分を作成していきます。

まず、アートワークを揃えるのに役立つ、土台となる長方形を作成します。

Mキーを押すか、ツールパネルの長方形ツールを選択します。アートボード上でクリック&ドラッグして、図のように細長い長方形を描画します。コーナーハンドルをドラッグして、サイズを変更します。位置を変更するには、マウスポインターを中心点ウィジェット上に置き、移動先までドラッグします。

サイズの異なるいくつかの長方形を建物の壁に見立てて描画します。マゼンタ色のガイドを参考に、最初に描画した長方形の土台に合わせて、それぞれを整列させます。

ズームインして、長方形の中にドア、窓、窓枠に見立てた小さい長方形を作成します。

Ctrlキー(Windows)またはCommandキー(macOS)とプラス(+)キーを1~2回押します。プラス(+)キーを押すごとにさらにズームインします。ズームアウトするには、Ctrl(Command)キーを押しながら、マイナス(-)キーを押します。

正方形を作成するには、正方形を示すマゼンタ色の対角線ガイドが表示されたところでマウスボタンを離すか、Shiftキーを押しながらドラッグします。

ヒント: ドア、窓、その他のオブジェクトを作成するには、コピーすると時間を短縮できます。シェイプの中心点ウィジェットをクリックし、Alt(Windows) またはOption(macOS)キーを押しながら移動先までドラッグ&ドロップすればコピーできます。

3

円の作成

次に、丸い窓を作成します。

長方形ツールを長押しすると他のツールが表示されるので、その中から楕円形ツールを選択します。ドラッグして十字線ガイドが表示されたところが正円です。ちょうどよい大きさのところでマウスボタンを離します。

中心点ウィジェットを選択して円の位置を調整し、コーナーハンドルをドラッグしてサイズを変更します。

4

三角形の作成

屋根を描きます。

楕円形ツールを長押しして、多角形ツールを選択します。アートボード上の任意の場所をクリックして、多角形ダイアログの 「辺の数:」に「3」と入力 します。

中心点ウィジェットをドラッグして、三角形を図のように配置します。縦横比を保持しながら壁に合わせてサイズを変更するには、Shiftキーを押しながらコーナーハンドルをドラッグします。

屋根の縦横比は、好みに応じて後で変更できます。

ダイレクト選択ツールで三角形の一番上の頂点をクリックし、そのアンカーポイントのみを選択します。Shiftキーを押しながら上下にドラッグするか、自由に縦横比を変える場合でもマゼンタ色の垂直ガイドを参考にすれば、中心揃えを保つことができます。

ヒント: ライブコーナーウィジェットをドラッグすると、ドーム型の屋根にできます。

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線による描画

窓の細部を線で描きます。

直線ツールを選択して、ポインターを正方形の上部中央に置きます。 マゼンタ色の交差ガイド が表示されたところが正方形の中央です。

線を底部までドラッグします。マウスボタンを離すと線が描画されます。

同様に水平線を引き窓枠を作成します。

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カラーを追加

Vキーを押して選択ツールに切り替え、建物の壁をクリックして選択します。プロパティパネルで「塗り」のカラースウォッチをクリックし、画面上部の「スウォッチ」オプションを選択したら、スウォッチパネルでカラーを選択します。次に「線」のカラースウォッチをクリックして「なし」を選択し、シェイプの境界線を消します。

同じ手順を繰り返して、すべての壁と屋根を塗ります。

次に、Shiftキーを押しながら、窓のすべてのパーツをクリックして選択します。塗りのカラーを「なし」に、線のカラーを白または他のカラーに設定します。必要に応じて線の太さを変更します。

ヒント: 一度オブジェクトに適用したカラー属性は簡単にコピーできます。カラーの適用されていないシェイプを選択します。スポイトツールを選択した状態で、カラーオブジェクトをクリックして色をサンプリングし、選択していたシェイプに適用します。

7

シェイプを簡単に組み合わせ

これまでに説明した方法を組み合わせると、あらゆる種類のオブジェクトを描画でき、雰囲気のあるイラストに仕上げることができます。

例えば、楕円形ツールと直線ツールを組み合わせれば樹木が作成できます。3つの円を少しずらして木のこずえを表現し、線で幹と枝を描きます。

ヒント: シェイプを簡単に組み合わせる方法があります。重ねた円を選択し、シェイプ形成ツールを選択して、図のようにすべてのパーツを通るようにドラッグします。

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出力の準備

「ファイル/保存」を選択します。名前を指定し、Adobe Illustrator(ai)形式で保存します。このファイルはIllustratorでいつでも編集できます。

印刷用のイラストを保存するには、「ファイル/別名で保存」を選択します。ファイル形式に「Adobe PDF(pdf)」を選択し、「保存」をクリックします。

Adobe PDFプリセットメニューでは、プリントサービスプロバイダーの推奨に従い、「高品質印刷」や「プレス品質」を選択します。

画面表示用のイラストを保存するには、「ファイル/書き出し/スクリーン用に書き出し」を選択します。「書き出し先」を指定し、「形式」に「PNG 8」を選択します。書き出しをする前にアートボードのサイズを変更することもできます。「拡大・縮小」のドロップダウンメニューで「幅」または「高さ」を選択し、新たにサイズを入力して「アートボードを書き出し」をクリックします。


画像:

Jing Wei

2023年5月24日

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