Illustratorでレイアウトをデザインしましょう。プロジェクトの開始に必要な基礎知識を紹介します。
アイコン、ロゴ、ポスター、チラシ、webやアプリ、商品パッケージなど、Illustratorは様々な用途のデザインを作成できる強力なツールです。ここでは、Illustratorでプロジェクトを開始してレイアウトをデザインする際の、一般的なプロセスを説明します。
プロジェクトの定義
デザインを始める前に、まず何を作成するかをよく考えましょう。印刷用のレイアウトですか?オンライン広告ですか?それとも、その両方でしょうか?Illustratorでレイアウトを作成する場合は、まず印刷やwebといった新規ドキュメントのカテゴリーを選択します。各カテゴリーには重要なオプションがあり、出力タイプ別のカラーモードなどを指定します。
ヒント :Adobe Stockで豊富に提供されている無料テンプレートを利用すれば、すぐにプロジェクトを開始できます。
アートボード(ページ)の設定
新規ドキュメントを作成したら、次はアートボードを設定します。アートボードはドキュメントで言えばページのようなものですが、ページよりもはるかに柔軟性に優れています。アートボードツールとアートボード編集モードを使用すると、アートボードを並べたり重ねたりできるほか、複製(別バージョンを作成する場合など)、削除、編集などの操作をおこなうことができます。
写真やグラフィックの追加
Illustratorでは、ベクターのシェイプやパスを追加したり、写真やグラフィックを読み込んだりしてレイアウトを作成できます。写真はサイズ変更、回転、トレース、シェイプとパスへの変換など、様々な方法で編集できます。
グラフィック要素の追加
シェイプツールでシンプルなシェイプや複雑なシェイプを作成する、鉛筆ツールで滑らかな線やフリーハンドの曲線を描画する、曲線ツールで美しい曲線や正確な角度を作成するなど、できることは無限大と言っても過言ではありません。
テキストを追加して書式の設定
Illustratorの強力なタイポグラフィ機能を使用すれば、テキストがユニークなデザイン要素になります。自分で作成したテキストとあわせて、Adobe Creative Cloudメンバーシップに含まれているAdobe Fontsのフォントライブラリから膨大な数の高品質フォントも利用できます。
コンテンツを揃えて魅力的なビジュアルに
グリッド表示、個々のガイドやライン、整列パネルのオプションのような整列ツールを使用してコンテンツを揃えることで、すっきりとした美しいデザインを作成できます。
複数バージョンの作成
ひとつのプロジェクトで複数のバージョンを作成する場合でも、チラシ、広告、パンフレットのような複数のバリエーションを作成する場合でも、アートボードを使用して同じIllustratorファイル内にすばやく作成できます。
レイアウトの共有
レイアウトが仕上がったら、同僚やクライアントとIllustratorファイルでレイアウトを共有できます。パッケージコマンドを使用すれば、レイアウトのコンテンツがフォントも含めてコピーされ、ひとつのフォルダーにまとめられるため、簡単に送信することができます。必要に応じてPDFなど様々な形式にファイルを書き出すこともできます。