Meta Business Suiteを使用してInstagramコンテンツを効果的に管理する方法を説明します。
Meta Business Suiteは、FacebookとInstagramのクリエイターがソーシャルメディアのパフォーマンスを管理、収益化、理解するための、Metaのオールインワンソリューションです。2017年にCreator Studioとして初めてリリースされたMeta Business Suiteは、当初はFacebookコンテンツ専用でしたが、その後拡張されてInstagram機能も追加されました。
クリエイターやインフルエンサーだけでなく、ソーシャルメディアマーケター向けの無料ダッシュボードでもあるMeta Business Suiteには、コンテンツのスケジュール設定、コンテンツのパフォーマンス評価、投稿の収益化のための機能が備わっています。
Instagram用Meta Business Suiteの使用を開始する前に、アカウントを連携する必要があります。Instagram用Meta Business Suiteを利用するには、ビジネスアカウントかクリエイターアカウントを使用している必要があります。モバイルアプリ内からInstagramアカウントの種類を切り替えるには、プロフィール/設定/アカウントを選択し、下にスクロールして別のアカウントの種類に切り替えます。
完了すると、Meta Business Suiteに移動して、FacebookアカウントかInstagramアカウントを使用してログインできるようになります。Meta Business Suiteを利用するためにInstagramアカウントをFacebookページと連携する必要はありませんが、連携に関する問題が発生した場合は、連携することを推奨される場合があります。
Meta Business Suiteが最も役に立つユーザーは、クリエイターとブランドです。どちらの種類のユーザーでも、Meta Business Suite内で提供される次のような多くの機能の恩恵を受けることができます。
コンテンツの公開とスケジュール設定
投稿するコンテンツが多く、事前に計画を立てておきたいアカウントであれば、時間を節約し、すべての投稿を手動で公開する手間を省くために、あらゆるスケジュールツールが役立つでしょう。
オーディエンスに関するインサイト
Meta Business Suiteを使えば、居住地、年齢、性別など、オーディエンスの人口統計に関するインサイトが得られます。
パフォーマンスに関するインサイト
Meta Business Suite内で得られるインサイトを使用して、アカウントのパフォーマンスや個別の投稿のパフォーマンスを追跡できます。
受信箱
Meta Business Suiteには、InstagramとFacebook全体のメッセージを管理したり返信したりするのに役立つ受信箱が用意されています。
クリエイターにとっては、ブランドとのコンテンツのコラボレーションを管理できる収益化領域も役立つでしょう。
Meta Business Suite内では、コンテンツ、インサイトなどの様々な領域間を移動できるオプションのメニューが左側に表示されます。ここでは、それらの重要な各領域と、それらを最大限に活用する方法について説明します。複数のInstagramビジネスページを管理している場合は、Meta Business Suiteの左上隅に、別のInstagramアカウントに切り替えて管理する機能もあることに気づくはずです。
Meta Business Suite内のコンテンツ領域では、フィード投稿、IGTV、リール、ストーリーズなど、すべてのInstagramコンテンツを表示して管理できます。最近公開した内容を振り返ったり、個別の投稿のパフォーマンスを評価したりするのに最適な場所です。各投稿を個別にクリックすると、インサイトを表示して、コンテンツの種類ごとにインタラクション、リーチ、フォロー、保存、コメントなどのデータを評価することができます。
Meta Business Suite内には、「プランナー」というラベルが付いたタブもあります。この領域では、公開したコンテンツとスケジュールしたコンテンツのすべてを月単位または週単位のビューで表示できるので、どのコンテンツをいつ公開するかについての全体像を把握できます。このカレンダーを使ってコンテンツ公開の間隔をチェックし、最適なタイミングで次々とコンテンツを公開するようにしましょう。プランナー領域を利用して全体的なコンテンツ戦略を検討し、公開するコンテンツに多様性を持たせることもできます。
Adobe Expressのスケジュール機能を使えば、Instagramコンテンツだけでなく主要なソーシャルメディアチャンネルすべてにわたるコンテンツについて、計画したコンテンツや公開したコンテンツを直感的なカレンダー形式で表示することもできます。スケジュール機能によって様々なチャンネル全体のソーシャルメディアコンテンツを計画、作成、プレビュー、公開できるので、ひとつの統合された場所で完全なソーシャルメディア戦略を実現できます。
プランナー領域内で投稿を作成するには、右上から「投稿を作成」オプションを選択します。フィード投稿(カルーセルを含む)、動画投稿、ストーリーズのすべてをMeta Business Suite内から作成およびスケジュール設定できます。
最初にメディアを追加し、Instagramのキャプションを作成しましょう。追加オプションを使用すれば、投稿がInstagram向けかFacebook向けかに応じて、場所の追加、絵文字の追加、A/Bテストの作成、ブランドのタグ付けなどをおこなうことができます。画像をアップロードした場合は、メディアの横にある鉛筆アイコンを選択すると、画像のサイズ変更や切り抜きを実行したり、フィルター、テキスト、ステッカー、代替テキストを追加したりできます。他のアカウントをタグ付けするには、画像の横にあるタグアイコンを選択します。
投稿をスケジュールするには、「日時指定オプション」の下で日時を選択するオプションをオンにして、投稿をいつ公開するかを選択します。
Meta Business Suiteの「インサイト」タブでは、Instagramコンテンツのパフォーマンスに関する詳細な情報を得ることができます。コンテンツ領域では、投稿に特化した解析データを確認できます。インサイト領域では、オーディエンス、アクティビティ、フォロワー、コンテンツのパフォーマンスに関する様々なデータを確認したり、Instagram上の他のビジネスのパフォーマンスに関するインサイトを得たりすることができます。Meta Business Suiteで使用できるのは、過去90日間のデータのみです。インサイト領域を使用するときは、グラフやチャートのいずれかにポインターを合わせれば、追加の詳細を確認できます。
Meta Business Suite内には、「収益化」タブがあります。この領域では、インストリーム広告とサブスクリプションの収益に関するインサイトを得たり、自分のコンテンツがMetaの収益化ルールに違反しているかどうかを確認して何か問題がある場合は情報を得たり、パフォーマンス向上に役立つ新しい製品のオンボーディングに関するヒントのステータス更新をチェックしたり、使用資格のある他の収益化製品について学ぶことで機会を探ったりできます。
「広告」タブでは、FacebookとInstagram全体の広告を作成するだけでなく、現在の広告のパフォーマンスを管理および追跡したり、過去の広告のパフォーマンスを振り返ったりすることもできます。この領域には、広告にアクセスしたオーディエンスの詳細情報に加えて、リーチ、クリック数、エンゲージメント、「いいね」、フォローに関する情報も表示されます。
一貫性を保ちながら成長し続けるInstagramアカウントを管理するのは簡単なことではありませんが、Adobe ExpressやMeta Business Suiteなどのツールを使用すれば作業をよりシンプルにできます。複数のソーシャルメディアチャンネルを利用していない人にとって、Meta Business Suiteには他のソーシャルメディアツールにある主な機能がすべて揃っているので、パフォーマンスを振り返ったり、オーディエンスのことを理解したり、より良いコンテンツを作成したりできるでしょう。