ソースファイルの完全性を維持した上で、ユニバーサルアクセスに対応するPDFを生成して配布
Portable Document FormatすなわちPDFは、誰もがコンテンツを確認できる汎用的な形式であり、コンテンツが作成されたプログラムにかかわらず意図されたデザインが保たれます。PDFを作成するには、Acrobatを使用するときも他のパートナー製品を使用するときも複数の方法があります。
Microsoft Word、Excel、PowerPointなどいくつかの製品には、ファイル メニューに「PDFとして保存 」オプションがあることに気が付くでしょう。現在、Microsoft Officeスイートには、ボタンを1回クリックするだけでソースファイルをPDFに直接変換できるAcrobatリボンが用意されています。例えば、Microsoft WordのAcrobatリボンには、「PDFの作成と共有 」があります。これは、Wordの文書を自動的にPDFに変換して、Acrobatの共有設定をすぐに開くため、効率性に優れています。
または、Microsoft製品を開くことなく、Acrobatから任意のMicrosoftファイル(DOCX、XLSXなど)またはTXTファイルを選択して、PDFとして保存できます。
Illustrator、Photoshop、InDesignなど他のアドビプログラムでは、PDFへの保存または書き出しが簡単にできるため、意図したデザインを提供する一方で、専用ソフトが必要ないため、チームメイトやクライアントのアクセスのしやすさを担保します。
Illustrator :「ファイル/別名保存 」に、Illustratorの文書を他人と共有しながら、Illustrator互換PDFとしてファイルの完全性を維持するためのオプションが含まれています。
Photoshop :「ファイル/書き出し 」では、ネイティブのPSDファイルをPDFとして書き出し、ファイルサイズを縮小するオプションがあります。
InDesign :「ファイル/PDF書き出しプリセット 」には、PDFを書き出すための一般的な5個の形式が含まれます。また、アクセシビリティのためにインタラクティブPDF として、または他のインタラクティブフォーマットとして、「ファイル/書き出し 」をおこなうこともできます。
画像形式からPDFを作成
ワードプロセッサーのファイル形式をPDFに保存できるのと同様に、様々な画像形式(PNG、JPG、SVGなど)を集めて1つのPDFとして保存することもできます。これらをそれぞれ保存することも、校正や受け渡しのために一括で保存することもできます。ヒント: デスクトップから複数の画像ファイルを選択するには、右クリックして、「PDFとして保存 」を選択します。
他のプログラムからPDFを作成できるだけでなく、他のプログラムを開かずにAcrobatで直接PDFを作成することもできます。従来の「ファイル/作成 」の方法で、「PDFを作成 」ツールにアクセスできます。Acrobatでは、画面の一番上のツール メニューから、または画面右側のツールバーの便利なアイコンを使用して、「PDFを作成 」にアクセスすることもできます。
スキャンした文書からPDFを作成
スキャナーからファイルを直接読み込みます。Acrobatは、接続されているすべてのスキャナーを認識して、スキャンした文書を既存のファイルに追加するオプション、または新しいファイルを作成するオプションを表示します。
Acrobatを開く
右側のメニューで「PDFを作成 」ツールを選択し、「スキャナー 」を選択します。
スキャナーの設定を調整するか、文書の種類(「カラーモードを自動検出」、「白黒文書」、「カラー文書」、「グレースケール文書」または「カラー写真」)にもとづいたデフォルトプロファイルを使用できます。
クリップボードからPDFを作成
コンピューターのクリップボードにコピーしたアイテムからPDFを作成する場合があります。該当するのは、webページのスクリーンショットまたは別のプログラムに含まれる画像やコピーです。原則として、コピーできれば、それからPDFを作成できます。
必要なコピー元のコンテンツを選択して、クリップボードにコピーします。
Acrobatを開く
右側のメニューでPDFを作成 ツールを選択し、「クリップボード 」を選択します。
コピーしたコンテンツからすぐにPDFが作成されます。
選択した場所にPDFを保存します。
PDFの普遍的な性質のため、ほとんどすべてのユーザーが表示できる標準のプラットフォームが、Acrobat Readerが実行される事実上すべてのデバイスに提供されます。Acrobatや他のパートナー製品でPDFを作成することは、ソースが何であっても一貫した体裁のコンテンツが提供されることを意味します。