わずか15分で、SNS投稿。小さな文具店が、活発な発信を行える理由

A group of posters with different designs Description automatically generated with medium confidence

福岡市の香住ヶ丘にたたずむ小さなお店、アイデアスイッチ。「ものづくりのある暮らしを愉しむお店」というコンセプトのもと、国内外の文具を取り揃えています。店主である野村もえみさんは、SNSでお店の文房具やワークショップの情報を発信しており、その写真は見る人の心を掴み、新たな発見と楽しみを提供しています。

そんな野村さんが写真を編集するときに活用しているのが、デザインアプリのAdobe Expressです。

「Adobe Expressならスキマ時間でかんたんに作業ができますよ」と語る野村さんに、文具店の店主ならではの活用方法と楽しみ方を教えていただきました。

定型作業をフォーマット化。集客効果もアップ

野村さんがAdobe Expressを使い始めたのは、およそ1年前のこと。アドビのクリエイティブツールを使うなかで、Adobe Expressの存在に気づいたといいます。

「以前はAdobe Captureというアプリを使っていたのですが、ある日たまたまAdobe Expressの存在を知ったんです。どんなツールだろうと興味本位で触ってみたら、結構面白くて。機能も多かったので『もしかしたら、このアプリ1つでいろいろな作業が完結できるかも』と思いました」

SNSに投稿するコンテンツをご自身で制作している野村さんは、Adobe Expressのスマホアプリを使って移動中に編集することもあるそうです。今回、野村さんが運営しているお店のInstagramを見せていただきました。そこには文具の紹介写真やイベント、営業時間の告知など、さまざまなコンテンツが並びます。SNSでの投稿画像にこだわる理由について、野村さんはこう語ります。

「長い文章を投稿しても、あまり読んでもらえないんですよね。でも見やすくて分かりやすい画像を投稿すれば、一瞬で内容を理解してもらえる。そのことに気づいたんです」

A group of cartoon characters with apples Description automatically generated

「ワークショップの情報は毎月投稿するので、手間のかからないようにフォーマット化しています。さらに、同じレイアウトで投稿し続けたおかげか、最近はお客さまに『あ、ワークショップの告知だ』と認知いただけるようになりました。分かりやすさのおかげで、集客の効果が現れています」

同じフォーマットでも10月は栗や柿、9月はぶどうなど、季節のモチーフやカラーを加えて遊び心をプラスされています。個別にワークショップの告知を投稿するときは、視覚的なインパクトを残すために左上に三角形のワンポイントを入れることで、流れの速いSNS上でも注目されやすくなったといいます。

A wall with stationery on it Description automatically generated

「アルゴリズムの影響でしょうか、最近は投稿が時系列順で表示されないんです。それもあって、ワークショップが終わったあとに『投稿を見たよ』とおっしゃるお客さまもいました。だから三角の表示をフォーマットにしたんです。三角のラベルがあれば『ワークショップの告知である』ことが一瞬で分かりますよね。その効果が出たのか、ワークショップはすぐ満席になることも多くなりました」

レイアウトを工夫することで「まるでプロのよう」と言われることも

アイデアスイッチの写真は一枚一枚が魅力的ですが、写真はスマートフォンを使って撮影しているとのこと。Adobe Expressを使うようになってから、写真撮影にも工夫を凝らすようになりました。

「撮影したあとにAdobe Expressで文字入れするので、その部分に余白ができるように撮影しています。今まではただ写真を撮って、載せるだけでした。レイアウトを自分で考えるようになって、メッセージがより伝わるようになったと思います」

ときには写真に半透明の帯を重ね合わせて文字を入れます。帯の色は濃いと垢ぬけず、薄すぎると文字が見づらくなってしまいますが、野村さんは丁度よい濃淡でセンス良くまとめられています。

Adobe Expressを使い続けることで、デザイン制作にも自信が生まれてきた野村さん。周りから「どうやって作ったの?」と聞かれることが増えたため、お店を会場にして、ワークショップを開催することを決意されました。

「小売店の方などにAdobe Expressの面白さを伝えられたらいいなと思ったんです。手元を映しながら、みんなでワイワイ作れたら面白いんじゃないかなって。実際は、同業の方は営業時間の関係でなかなか来られないのですが、毎回とても盛り上がっています」

「発信してみたい」という気持ちを叶えるツール

ワークショップに参加するメンバーは趣味や副業についての発信をしたい方や、仕事で急遽制作の必要に迫られた方などで、そのニーズはさまざま。

「参加者の皆さんは、実は心のうちに『こういうことを発信してみたい』という望みをたくさん持っていることが分かりました。趣味についての発信をしたい方や、クリエイティブな作品や絵を売ってみたいけれど、どうすればいいか分からない方など。Adobe Expressはそういう方々にぴったりだと思います」

Adobe Expressの良さは、何と言っても手軽さと操作のハードルの低さ。SNSのコンテンツを作成する際、デザインのヒントを探したり、素材を用意したりと、準備に大幅に時間がかかっていましたが、そのような作業がものの15分に短縮されるようになったそうです。

「デザインの本を読みながら『どうやって作ろう』と考えたこともあったのですが、やはりデザインを決めてフリー素材をさがして……とすると、かなり時間がかかりますよね。たくさん考えたのに結局形にならず『今日も作れなかった』と落ち込むこともあったりして。

そもそも、自分はどんなデザインが欲しいかが分からないことも多い。その点、Adobe Expressなら気に入ったデザインをテンプレートから選ぶだけなので、すぐ編集に取りかかれます。欲しいデザインが明確に定まっていなくても、テンプレートを眺めていくうちに『こんな感じのものが作りたいのかも』と気づけるんです」

本業を抱えている方の多くは、SNSに投稿するコンテンツの制作に時間をかけられませんが、Adobe Expressのアプリを使えば、移動中やスキマ時間に編集をすることができます。実際にワークショップに参加したほとんどの方が、スマホやタブレットを使用されていました。

「私自身、今まではずっとスマホで作業をしていました。むしろPC(webブラウザ版)で使えることに驚いたくらいです。PCの方が多機能ではありますが、基本的な編集機能はアプリにもついているので、ワークショップではスマホで参加される方が圧倒的に多いですね」

普段の業務が忙しいけれど、SNSでのコンテンツにはこだわって発信していきたい…野村さんはこのような方にこそ、Adobe Expressを活用してもらいたいと語ります。

「名刺やフライヤーを作るときは、プロのデザイナーに任せた方がいいのかもしれません。でも、タイムリーに投稿する必要のあるSNSへの投稿を、1ヵ月以上前に計画を立てて、プロに任せて……というのは、なかなか時間的にも金銭的にも難しいと思うんですね。Adobe Expressなら投稿画像1枚あたり5〜15分ほどで制作できる。スピードとクオリティを両立できるので、特に小規模事業者の方はたくさん活用したらいいのではないかなと思います」

アナログ×デジタルで、新たな楽しみを発見していきたい

ガラスペンや万年筆、インクなど、さまざまな文具を扱うアイデアスイッチ。手触りや香りなど、五感で楽しめる商品の価値は、ただ文字を書くだけに留まりません。野村さんはアナログ製品の楽しみを伝えながら、アナログとデジタルとの融合に挑戦したいと語ってくださいました。

「アナログとデジタルをかけ合わせると、また違ったものが生まれます。例えばノートの表紙を作ったり、手帳のフォーマットを作ってみたり。かわいい箱だって作れるかもしれない。『アナログ×デジタルの共鳴で生まれるクリエイティブの楽しみ』をアイデアスイッチで提供していきたいし、そのような場にできたら嬉しいです」

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