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Premiere ProとPremiere Elements:自分に合った動画編集プログラムを選択する方法
Adobe Premiere Proで本格的な動画編集機能を使用するか、または初心者でも簡単に使えるAdobe Premiere Elementsで動画を編集してみましょう。

2つのソフトの比較
Adobe Premiere ProとPremiere Elementsは両ソフトとも、フレキシブルな動画編集ソフトですが、対象とするユーザーは多少異なります。Premiere Elementsは、基本的かつ使いやすい機能を備え、初心者でもすぐに動画を編集できます。Premiere Proはさらに本格的で、カスタマイズ可能なプロ用の動画編集ツールを備えています。
ハリウッドの映画監督はPremiere Proを使って、世界中で人気を呼ぶヒット作品を制作しています。使い方を習得するのに少し時間がかかるかもしれませんが、このソフトはプロの動画エディターだけが使うツールではありません。アプリ内のチュートリアルと、ステップバイステップ形式の手順を参照すれば、基本的な機能と高度な動画編集スキルを学ぶことができます。
必要なデバイスとシステム構成
Premiere ProとPremiere Elementsはいずれもデスクトップアプリです。ただし、Premiere ProのサブスクリプションにはAdobe Premiere Rushが含まれています。これは、iPad、iPhone、Androidのモバイルデバイスで使用できる、シンプルですが強力な編集ツールです。
どちらのデスクトップアプリもスムーズに動作させるには、第6世代以降のIntelプロセッサーまたはSSE4をサポートする同等のAMDプロセッサーが必要です。これらのソフトウェアに最適なハードウェアを準備するには、動画編集に適したノートパソコンの選び方を参照してください。オペレーティングシステムは、Microsoft Windows 10バージョン1903以降、またはmacOS 10.15以降が必要です。

使いやすさ
Premiere Elementsならすぐに使い始めて、誕生日のスライドショーやYouTube動画などシンプルな作品を作成できます。 テンプレートやエフェクトもすぐに適用できます。また様々なテクニックをガイド付き編集で学びましょう。しかも、Elements Organizerを使えば、日付、GPSメタタグ、その他の管理用タグを付けて、動画クリップを簡単に管理できます。
両方のアプリには、簡単に適用できるエフェクトのプリセットが備わっています。ただし、様々な最新のエフェクトを希望する場合は、Premiere Proをお使いください。さらに、Premiere Proのワークスペースはカスタマイズが可能なので、作業内容に合わせて調整することができます。
動画にテキストを追加
どちらのアプリでも、プリセットテンプレートを利用でき、動画クリップにテキストとタイトルを加えることができます。Premiere Proには、フォント、スタイル、ドロップシャドウ、色の変更、語句のアニメーション化など、テキストをカスタマイズするオプションがあります。Premiere Proには、会話を自動的に数十種類の言語に翻訳して、キャプションとして追加する機能も付いています。
カラー補正
Premiere Elementsでは露光量や彩度など、色調整の基本的な機能を使って動画を編集することができます。一方、Premiere ProのLumetriカラーパネルでは、高度なカラー補正機能を使用できます。このパネルでは、スコープ(動画の中の光と色のレベルを正確に表示する波形グラフ)や特別なカラーツールなど、様々なツールを使って色を編集できます。

オーディオ編集の性能
Premiere Elementsを使うと、4つの個別オーディオトラックと1つのミュージックトラックを調整する、オーディオのノイズを低減する、ベースやリバーブを調整する、動画の長さに合わせて自動的にミュージックトラックをリミックスするなど、基本的なオーディオ編集ができます。
Premiere Proなら、高度な機能とオーディオトラックのための追加スペースを使用して、さらに高度なオーディオ編集ができます。トラックの入力ボリューム(ゲイン)と出力ボリューム(ボリューム)を調整したり、特定の波長を除去したり、サウンドエフェクトとミュージックトラックなどのロイヤリティフリーのストックオーディオをダウンロードすることもできます。
Adobe Premiere Elementsを使用する場合
便利さと簡単さという点なら、Premiere Elementsが最適なプログラムです。カスタマイズのオプションは限られていますが、タイトルエフェクト、コラージュとスライドショーのテンプレート、トランジションエフェクトなど多くのプリセットオプションを利用することができます。
ガイド付き編集ツールを使って、フレームのフィリング、タイムラプス動画、ピクチャインピクチャエフェクト、動画をタイトル内に配置するためのエフェクト、カラーポップ、アニメーション化された空エフェクトなど、もっとクリエイティブな編集オプションを楽しみましょう。しかもPremiere Elementsなら、SNSへの投稿用にすぐエクスポートできます。

Adobe Premiere Proを使用する場合
動画編集を思い通りにコントロールしたい場合、またはプロが使うツールをすべて試してみたい場合は、Premiere Proを使用しましょう。Premiere Elementsで出来ることはもちろん、そのほかの視覚効果を加えることができます。使い始めは、チュートリアルとユーザーガイドの指示に従いましょう。
Premiere Proには、動画または映画のプロジェクトをさらにレベルアップするための機能が用意されています。高品質の特殊効果、アニメーション化したグラフィック、高度なカラー調整機能とフィルター機能、サードパーティ製エフェクトの統合、Adobe PhotoshopなどのほかのAdobe Creative Cloudアプリからのデザインの統合などを利用できます。さらに、Adobe FontsやAdobe Stockから、何千種類ものフォント、ストックオーディオやミュージックトラック、ストックモーショングラフィックステンプレートも利用できます。
Premiere Proなら、複数のプロジェクトを同時に進行させることもできます。Pro Productionsの共同作業ツールを使えば、チームが複数のプロジェクトで同時に作業できます。プロジェクトで使えるファイル形式は、HEIF、HEVC、MOVなど40種類に昇ります。
ニーズにもよりますが、優れた動画を制作するためのツールは、ほんの数回クリックするだけで入手できますPremiere ElementsとPremiere Proは共に、動画編集のための卓越したリソースです。早速、各機能の性能を試してみて、編集作業を楽しく始めましょう。