動画に効果音を入れる方法
動画の制作においては、効果音を入れることが欠かせません。YouTube のショートムービーから長編映画まで、すべてに効果音を加える方法を学びましょう。
効果音とは?
効果音(SFXと略されることもある)とは、視聴者に聞こえる中で、録音されたものではない音声のことを指します。映画やテレビ、ゲームは、効果音がないと臨場感に欠けます。撮影現場ではマイクがセリフなどを拾いますが、それ以外の音声は通常、ポストプロダクションで追加されます。
効果音には、辺り一面の荒野で発せられる音や飛行機が走行する際の轟音まで、さまざまなものがあります。耳をつんざくような音も、ほとんど気付かないようなかすかな音も、緻密な創作によって生み出されます。
ここでは、効果音のさまざまな種類と、Adobe Premiere ProやAdobe Premiere Rushで映像に正確に入れる方法を簡単に説明します。
効果音の種類
専門的なサウンドデザインと編集においては、音声と音響は大きく 4 つのカテゴリに分かれます。
1.孤立音とは、日常生活で毎日のように耳にする音のことです。車のクラクション、犬の鳴き声、賑やかな街の喧騒はすべて孤立音です。通常は効果音ライブラリで簡単に入手することができ、ドアが閉まる音のような基本的なものが欲しい場合は大抵、ロイヤリティフリーのオーディオクリップコレクションで探すことができます。
2.特殊効果は、映像制作のために特別に作られた新しい音響で、特にファンタジーやSFなどの映像でよく使われます。ドラゴンの咆哮やライトセーバーのブーンという低音は、現実の世界には存在しないので新たに作らなければなりません。
3. フォーリーサウンドといわれる特殊効果も、とりわけ映像制作のために作られます。多くの場合、フォーリー技術者はスクリーン上で起こっていることに合わせて音響を制作します。例えば、登場人物が砂利の上を歩いていたら、自分自身で同じことをして録音し、スクリーン上の登場人物の足音とタイミングを合わせます。フォーリーエフェクトは、映
画製作の初期に活躍した音響効果デザイナーのジャック・フォーリーにちなんで名付けられました。
4.アンビエンスとは、ある環境における背景音を意味します。街の通りの背景音は、森のものともオフィスビルのものとも違います。すべてのシーンに背景音がなければ不自然に聞こえる危険があります。
効果音のソース
効果音を手に入れるには大きく分けて 2 つ、新たに作り出すか、許可を得て使用するかの2つの方法があります。大規模な作品のほとんどは、必要な効果を注文通りに作れるフォーリー技術者を雇い、自前で制作します。
ただ、小規模な作品では既存のリソースに頼るのが一般的です。多くのオリジナル効果音は、効果音ライブラリにアーカイブされているか、商業用に販売されている効果音パックもあります。オリジナルの音響にかける予算がない場合は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが定義している高品質な効果音を無料で提供しているウェブサイトや、ロイヤリティフリーで音楽を提供しているリソースを利用しています。
複雑な作品に効果音を追加する方法
サウンドエディターは、映像作品に効果音を入れる前に脚本を何度も読み返し、監督と相談した上で、サウンドトラックのどこに効果音を入れるか示すキューシートを作成します。Adobe Premiere Proで映像に効果音を入れる際は、次のチュートリアルに従ってください。
1.効果音をエッセンシャルサウンドパネルにドラッグ&ドロップしてアップロードする
2.各効果音をタグ付けする。エッセンシャルサウンドパネルでは、それぞれの効果音に 「環境音」「部屋の音」「足音」「会話」といったラベルを付けることができます
3.すべての効果音をフェードイン、フェードアウトさせます。サウンドトラック上はすべて、たとえ 1秒以内であっても音をフェードさせる必要があります。美的観点から計画的に突然音声をカットすることもありますが、それ以外は不自然な音になりがちです
4. 音量を調整する。すべての効果音がそれぞれ機能し、セリフや音楽と調和しているか確認します
外出先で音声を編集する
Adobe Premiere Rushには、外出先での映像制作や、携帯機器で効果音、音楽、セリフを入れるための最適なツールが装備されています。Adobe Premiere Rushで映像に効果音を入れれば、手早く簡単です。
1. 青いプラスアイコン(+) をクリックし、デバイスから効果音を選ぶために「メディア」をクリックします。または、青いプラスアイコン (+)をクリックし、Premiere Rushに提供されている効果音ライブラリから選択できる「オーディオ」をクリックします
2.必要な効果音を選択し、「追加」をクリックします
3.効果音をタイムライン上の該当する場所にドラッグします
4.「オーディオ」を選択して、適宜音量を調整します
効果音以外のエフェクトも活用する
Adobe Premiere ProとAdobe Premiere Rushは、パソコンやモバイルで映像を編集するために必要なすべてのツールを備えています。効果音、音楽、ビジュアルエフェクトといったものをすべて加えれば、映像がより豊かなものになります。
Adobe Premiere Pro の多彩な機能
どどこにいても映画、テレビ、Web サイトに使える魅力的な映像を作成できます。
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