生まれたての赤ちゃんの動画を撮影

赤ちゃんのかわいらしさをすべてとらえる動画やスライドショーで、生まれたばかりの頃、そして人生最大の出来事の一コマを記念に残しましょう。

赤ちゃん動画とは？

赤ちゃんは動いたり、眠ったりと赤ちゃんにしかできない方法で周りの世界と関わります。成長していきながら、その行動を捉え、後から鑑賞できるのは写真と動画だけです。しかし動画は、他の媒体とは異なり、赤ちゃんのその一瞬を捉えることができます。

「写真が大好きです。しかし、動画は写真では捉えることができない一瞬を捉えることができます。母親が自分の赤ちゃんを抱き寄せておでこにキスしているところを見ると、他にはない特別な感情と親子の関係性が現れます」と写真家でビデオグラファーのモーガン・フリーマンさんは言います。

人生の大きな節目を記録するには、高品質な映像を残したいものです。赤ちゃんのビデオグラファーとして撮影を進めるのに大切なポイントを以下に説明します。

赤ちゃん動画は準備が重要

赤ちゃんを撮影のために到着する前に、クライアントと撮影について計画を練ります。赤ちゃんの両親はすることがたくさんあるので、スケジュール、請求、計画などのことを先に行っておきます。

まず、メールで基本的な事項を質問します。家について、どのようなショットを希望しているか、赤ちゃんの兄姉は撮影に参加するかどうか、などです。出産時の救急医療室で撮影したいという親もいます。大切な瞬間を逃さないよう、撮影はすべて行うのかどうか前もって聞いておきます。

できる限り、クライアントが楽になるように前もって計画します。「初めて親になった時のことを思い出します。ただ、出産は大変であることはよく理解できます。ですから、出産の前にすべて準備を整えるようにしています」とウィリアムズさんが話します。

撮影の前日や前々日くらいに、クライアントにメールを送って、相談したことを確認します。赤ちゃんに生活を合わせようとしている親は忙しいので、メールは複数回送るとよいでしょう。

撮影の直前に、撮影する場所から色々な物すべてを移動させ、赤ちゃんを撮影する瞬間に備えることができるようにクライアントに伝えます。「撮影時間の1時間以上前から赤ちゃんを起こしておきます。また、始める前に十分に授乳しておくことをお願いしています。授乳が終わって、眠くなった赤ちゃんの方がずっと撮影作業が楽になるんです」とウィリアムズさんは言います。

ウィリアムズさんはクライアントにお気に入りのスターバックスの飲み物を聞き、疲れ切っているかもしれないクライアントにコーヒーを持っていくようにしています。クライアントは全く新しい生活に慣れようと努めているかもしれません。また産後鬱など問題を抱えているかもしれません。忍耐強く、クライアントを支え、撮影には柔軟性をもたせ、子育てのコツと心構えなどを教えてあげられるよう準備します。

赤ちゃん動画を録画する方法

赤ちゃん動画には、通常用意するいつもの機材すべてと、特別なアイテムも数点必要です。心地よいホワイトノイズを出す小さなデバイス、ベビーシュシャーは題材となる赤ちゃんを落ち着かせるためのアイテムです。ウィリアムズさんはビーンバッグチェアと上に敷く清潔なブランケット数枚を撮影に持っていきます。そうすればブランケットにくるまって眠る赤ちゃんの撮影ができます。

ウィリアムズさんは午前10時くらいに撮影することを推奨しています。「朝の光の方がくっきりとした、ありのままの白さが出ます」とウィリアムズさんは言います。撮影には2時間くらいを予定し、眠っている赤ちゃんのショットから始めましょう。

赤ちゃんが起きたら、クライアントの家族を撮影に入れます。ほとんどのビデオグラファーは、母親が赤ちゃんを抱いて話しかけているシーンや、授乳するところの撮影を忘れません。しかし、赤ちゃんの父親の撮影も必ず行い、兄姉も入ってもらいましょう。

兄姉は乳児と数年の年の差と考えられるので、赤ちゃんを抱きかかえることはできません。その場合は、兄姉に寝転がってもらい、赤ちゃんと顔を合わせて互いにアイコンタクトしているシーンを撮ります。年上の子どもに赤ちゃんに何か話しかけるよう促します。

いずれの場合も、撮影のアングルと照明を常に意識しておきます。「上から撮影できるように階段を使います。私にとっては便利な撮影ポイントの1つです」とウィリアムズさんは言います。上からの撮影は赤ちゃんを抱きかかえる大人の素敵な映像も撮ることができます。

家族全員の映像も忘れないように撮りましょう。そして、積極的に撮影のための指示を出しましょう。被写体になる人はどのようなポーズをとればよいのか、立ち位置はどうするのか、カメラに対してどのような表情をすればよいのかを伝える必要があります。「家族同志もっと近づくこと、互いに肩を組むようにすることなど、積極的に指示をします」とウィリアムズさんは言います。

赤ちゃん動画の後処理

赤ちゃん動画の制作者は大抵、室内で撮影するので、三脚を立てるスペースを見つけることができない場合があります。カメラを手で持って撮影すると、カメラが動き手ブレなどが起きることがよくあります。幸いにも、これに対処する方法があります。

「手ブレを解消するために、動画全体にワープスタビライザー効果を適用します」とウィリアムズさんは言います。撮影から生じるさまざまな周辺の音は、美しいサウンドトラックにはなりません。「オーディオに関して言えば、私は普通に音楽を使います」とウィリアムズさんは言います。撮影当日、より良いオーディオを取るために高品質のマイクを用意します。

クライアントは赤ちゃんの最初の年の動画をソーシャルメディアに共有したいと考えるかもしれないので、Facebook、TikTok、Snapchat、Instagramなどのプラットフォーム用にそれぞれ動画を作成し、それらに撮影場所を付記します。人気のビデオグラファーは、クライアントが自分たちの赤ちゃんのかわいさを世界に発信するというオンライン体験をスムーズに行えるようにします。

赤ちゃん動画はクライアントとの関係を築く上で最適な手段です。婚約パーティ、結婚式、家族写真などの節目となる大切な日を記録するために依頼してきた夫婦が、自分たちの赤ちゃんの初めての年を動画に撮影するために再度依頼してくれるかもしれません。また、赤ちゃんの撮影の出来栄えが良ければ、それは自分の赤ちゃんを撮るときの良いお手本となります。「積極的な態度で撮影に臨みましょう」とウィリアムズさんはアドバイスしています。「撮影を楽しみましょう」