SNS用に動画サイズを圧縮する方法
スマホで撮影した動画のファイルサイズが大きい場合でも、動画編集アプリAdobe Premiere Rushを使えば、かんたんにSNSに投稿できるファイルサイズ・形式に仕上げることができます。
SNSと動画のサイズ制限
SNSに動画を投稿できないという場合、まずチェックしたいのが「ファイルサイズが投稿できる制限を超えていないか」という点です。たとえば、YouTube(標準アカウント)では投稿できる動画は15分・2GBに制限されており、Vimeo(基本プラン)では週に500MBまでと決められています。Instagramでは、スマホからアップロードできる動画は10分・650MBに制限されていますが、Webブラウザからアップロードする場合は最大60分・3.6GBの動画まで投稿することができます。Facebookは、最大240分・10GBの動画に対応しています(いずれも2020年6月現在)。このように投稿できる動画の長さやファイルサイズは、サービスごとに設定されていることが多いため、共有したいSNSに合わせて動画を編集する必要があります。
解決策:任意の動画形式からMP4ファイルにエクスポート
動画のファイルサイズで悩んだときは、Premiere Rush を使って動画をMP4ファイルにエクスポートしましょう。使いかたはかんたんです。Premiere Rushでは、ドラッグ&ドロップするだけでMOV、WMV、AVI、およびその他のコーデックを インポート することができます。エクスポートするときには自動的に圧縮が行なわれ、目的のSNSに高品質の動画を直接、投稿することができるようになっています 。
デスクトップ版 Premiere Rushの場合
共有パネルをクリックして、宛先をオンにします。
Premiere Rushから自分のアカウントにログインします。
説明やタグなどのメタデータと、カスタムサムネイルまたはカスタムデザインを追加します。
すぐに投稿したくない場合は、動画を公開する時間をスケジュールできます。
「書き出し」をクリックします。Premiere Rushは、最適化されたプリセットを使用して、動画をMP4動画ファイルに変換します。
モバイル版 Premiere Rushの場合
動画を読み込んだ状態で「書き出し」をタップすると、MP4ファイルが作成されます。
投稿したいSNSを選択してログインします。
説明やタグなどのメタデータと、カスタムサムネイル、カスタムデザインを追加します。
「共有」をクリックします。
ファイルサイズをさらに小さくしたい場合には、書き出し設定を変更します。デスクトップ版Premiere Rushの「詳細設定」を開き、予測ファイルサイズを参考に「解像度」「フレームレート」等の設定を調整します。
フレームレートの調整
フレームレート(fps)は、1秒あたりのフレーム数で表され、通常、映画は24fps、テレビは30fps、YouTubeの標準動画の場合、最適なレートは29.97fpsとされています。 Instagramでは最低30fpsが必要になり、YouTubeでは24fpsが許容されています。フレームレートを下げるとファイルサイズを小さくすることができますが、動きの多い映像の場合、フレームレートが低すぎるとモーションブラー(ブレ)が発生します。
解像度を調整
HD YouTube動画の最適な解像度は1080pです。720pを選択すると画面が小さくなることにともない、動画のファイルサイズも小さくなります。動画そのもののサイズを小さくしても、再生時にはデバイスに合わせて調整されるため、視聴者に気付かれない場合もあります。
編集でファイルサイズを縮小
書き出し設定の変更だけでは目標のファイルサイズにならなかった場合には、余分な映像をトリミングして長さを短くすることも検討しましょう。
Premiere Rushのタイムラインで動画を編集する クリップの左側にあるオレンジ色のハンドルをクリックし、右にドラッグして、動画クリップの出だしを切り取ります。クリップの終わりを切り取るには、右のハンドルを左に動かします。
動画を倍速にして、動画のサイズを小さくする動画を倍速にして、動画の長さを短くする方法もあります。
まず、右側のバー(モバイル版アプリを使用している場合は下部のツールバー)にある「速度」ボタンを見つけましょう。「範囲」スライダーを使用して、倍速する部分を特定し、「範囲の速度」スライダーを切り替えます。オーディオのゆがみが大きくなりすぎないように、デフォルトで「オーディオのピッチを維持」がチェックされています。
投稿しようとしている動画がどうしても長くなってしまい、SNSに投稿できない場合には、動画をシリーズとして投稿することを検討してみましょう。このとき、Adobe Auditionでテーマソングを録音し、それに合わせて シリーズタイトル を加えてみると、より魅力的な動画に仕上げることができます。より細かいタイムラインの編集や調整レイヤーを使った色調補正など、より複雑な編集を行ないたい場合には、デスクトップアプリ Adobe Premiere Proを試してみましょう。
その他のおすすめ
携帯電話で動画を編集
Adobe Premiere Rush で動画素材を編集して1つの動画に結合し、Web サイトや SNS に投稿しましょう。
動画フィルターの追加
動画の色や明るさを簡単に調整する方法を確認します。