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無料の画像生成AIで出来ることや使い方、よくある疑問を解説

無料の画像生成AIで出来ることや使い方、よくある疑問を解説

「画像生成AI」は生成AIのひとつで、生成したい画像をテキストで説明すると、その説明をもとに画像が生成されるツールです。

リアルな風景や動物の画像をカンタンに作り出せることから「どんなツールなんだろう」「自分も使ってみたいな」と気になっている方も多いでしょう。

無料の画像生成AIで出来ることや使い方、よくある疑問を解説

そこでこの記事では、アドビが開発した画像生成AI「Adobe Firefly」を例に、画像生成AIでできることをご紹介します。

また、「画像生成AIで作った画像をSNSの投稿や動画に使ってもいいの?」「安全に使えるの?」といった、よくある質問にもお答えします。

さらに画像編集アプリ「Adobe Photoshop」で、画像生成AIを使って画像を加工する方法もご紹介。

安心して画像生成AIを使いたい、または生成した画像を加工してみたい方は、ぜひ最後までお読みください。

なお、この記事は2024年4月30日時点での情報をもとに執筆しています。

Adobe Fireflyに関する最新の情報はFireflyのページでご確認ください。

目次

画像生成AI「Adobe Firefly」で出来ること

Fireflyに関するよくある質問

画像編集アプリ「Adobe Photoshop」の生成AIで出来ること

アドビの画像生成AIを使って安全に画像生成を楽しもう

画像生成AI「Adobe Firefly」で出来ること

それではさっそく、画像生成AIを使うとどんなことができるのかを見ていきましょう。

なお、画像生成AIによって、機能や画像生成の仕組みは異なります。

そのため、ここでは「Adobe Firefly」を例に挙げ、できることをご紹介します。

テキストからカンタンに画像やイラストを生成できる画像生成AI「Adobe Firefly」

「Adobe Firefly」とは、ブラウザ上で使える画像生成AIです。

世界中のクリエイターに使われているデザインアプリ「Adobe Illustrator」や「Adobe Photoshop」を開発するアドビが提供しています。

無料で画像生成ができ、安全に利用できるよう設計されたツールです。

Fireflyを使うと、主に以下の5つのことができます。

  1. テキストから画像やイラストを生成できる
  2. 画像スタイル(テイスト)を選んで、画像を生成できる
  3. 既存の画像を参考にして、画像を生成できる
  4. 画像の要素を消したり置換したりできる
  5. 画像の背景を拡張できる

順番に見ていきましょう。

1.テキストから画像やイラストを生成できる

Fireflyは、シンプルなテキストを入力するだけで画像を生成できます。

画像生成AIに指示を出すためのテキストは、一般的に「プロンプト」と呼ばれています。

例えばFireflyのページ上部にあるテキスト入力欄に以下の文字列を入力し、「生成」をクリックしてみましょう。

Fireflyにプロンプトを入力する

すると、あっという間に以下のような画像が生成されます。

もちろん、生成した画像はダウンロードできます。

Fireflyにプロンプトを入力するだけで、高品質な画像が生成される

画面の左にある「コンテンツの種類」で「アート」を選べば、イラスト風に生成することも可能です。

Fireflyにプロンプトを入力するだけで、イラストを生成できる

なお、プロンプト(テキスト)の書き方によって、生成結果が異なります。

自分の作りたいイメージにより近い画像を生成するためには、なるべく画像の細部までテキストで詳しく説明してみましょう。

詳しいプロンプトの書き方のコツは、以下記事で紹介しているので参考にしてください。

効果的なプロンプトを記述する

2.画像スタイル(テイスト)を選んで、画像を生成できる

テキストでイメージを説明するのが難しい場合、Fireflyなら「アニメ風」「映画風」など、イメージに近い効果を選んで画像を生成できます。

例えば、同じプロンプトを入力した場合でも、選ぶ効果によって以下のように生成結果が大きく異なります。

▼「アニメ」の効果を選択(※「コンテンツの種類」で「アート」、「効果」で「アニメ」を選択)

Fireflyで「アニメ」の効果を選ぶとアニメ風の画像を生成できる

▼「アールデコ」の効果を選択(※「コンテンツの種類」で「アート」、「効果」で「アールデコ」を選択)

Fireflyで「アールデコ」の効果を選ぶと幾何学模様で作られたようなイラストを生成できる

もちろん上記で説明した以外にも様々な効果が用意されており、複数の効果を同時に適用することも可能です。

ぜひ色々な効果を試しながら、イメージ通りの画像を生成してみてくださいね。

Fireflyで画像生成を試してみる

3.既存の画像を参考にして、画像を生成できる

効果やイメージではなく、既存の画像の「構図」や「見た目」を参考にして画像を生成することも可能です。

例えば、テキストを入力したうえで、「Aの写真のような構図で、Bの写真のようなスタイル(テイスト)の画像を生成する」といったことができます。

構成やテイストに画像を参照できる

参照したい画像は、画面の左にある「構成」や「テイスト」の項目に画像をドラッグ&ドロップすると、アップロードできます。

もし参照できそうな画像が手元にない場合は、「ギャラリーを参照」をクリックし、Fireflyが提供している画像から選んでみましょう。

画面の左にある「構成」や「テイスト」の項目に画像をドラッグ&ドロップすると、参照したい画像をアップロードできる

「ギャラリーを参照」をクリックすると、Fireflyが提供している画像を参照できる

ただし、他者の著作物を許可なく画像生成AIにアップロードして参照用として使うと、著作権を侵害する恐れがあります。

生成した画像の用途にあわせて、参照に使う画像や素材の利用規約および権利を確認しておきましょう。

4.画像の要素を消したり置換したりできる

Fireflyの「生成塗りつぶし」を使うと、画像内の要素を削除したり、新たに要素を足したりするといった加工もカンタンです。

例えば、以下のように写真のメインの被写体以外の人を、きれいに削除できます。

Fireflyの「生成塗りつぶし」を使うと、画像内の要素を削除したり、新たに要素を足したりすることが可能

削除したい箇所をブラシで塗りつぶして、テキストを入力せずに「生成」をクリックするだけできれいに削除できます。

削除したい箇所をブラシで塗りつぶして、テキストを入力せずに「生成」をクリックするだけで選んだ要素をきれいに削除できる

置き換えたい要素を画面下部にテキストで入力してから「生成」をクリックすると、ブラシで塗りつぶした箇所を他の要素に置換できます。

Fireflyで「生成塗りつぶし」を試してみる

5.画像の背景を拡張できる

「画像の構図や縦横比を変えたいけれど、背景が足りない」といった場合は「拡張」機能が便利です。

手元にある画像をアップロードし、変更したい縦横比を選択するだけで、足りない部分がAIで補完されます。

Fireflyの「拡張」機能を使うと画像の背景が自然に拡張される

Fireflyの「拡張」機能を使うと画像の背景が自然に拡張され、画像の縦横比の変更も可能

横長の画像を正方形のSNSアイコンに使ったり、自分で撮った写真をぼやけないようにwebサイトに大きく表示させたりする場合にとても便利なので、ぜひ試してみてください。

Fireflyで画像背景の拡張を試してみる

ここまでご紹介したように、Fireflyを使えば、テキストを入力するだけで画像の生成や加工がカンタンにできます。

初めて画像生成AIを使う方でも、カンタンな操作で、高品質な画像を生成できるので、ぜひ使ってみてください。

Fireflyを使って無料で画像生成をしてみる

とはいえ、いざ画像生成AIを使おうとすると、「生成した画像をSNSやブログで使ってもいいのかな」「そもそも、画像生成AIって安全に使えるのかな」と懸念を覚える方もいらっしゃるでしょう。

そこで、ここからはFireflyを使うときによくある質問について回答します。

Fireflyに関するよくある質問

画像生成AIによって、生成した画像の一般公開や商用利用ができるかどうか、どんな画像を学習に用いているかが異なります。

Fireflyは、ユーザーが安全に使えるように設計されています。

ここでは、Fireflyに関する以下の5つの質問について答えます。

  1. Fireflyは無料で使えますか?
  2. 初めてでもカンタンに画像生成ができますか?
  3. Fireflyで生成された画像を商用目的で使用できますか?
  4. Fireflyはどこからデータを取得していますか?
  5. スマホやタブレットでも使えますか?

順番に詳しく回答します。

1.Fireflyは無料で使えますか?

Fireflyは、無料プランで毎月25の生成クレジットを使えます。

生成クレジットとは、Fireflyの技術を使ったAI機能を使うと消費されるもので、使う機能によって消費量が異なります。

「プレミアムプラン(有料プラン)」を契約すると、より多くの生成クレジットを使えます。

Adobe Fireflyの「生成クレジット」について詳しく知る

2.初めてでもカンタンに画像生成ができますか?

はい、生成したい画像を説明したテキストを入力するだけで、カンタンに画像を生成できます。以下で手順を解説します。

【手順1】Fireflyの「テキストから画像生成」のページにアクセスし、テキスト入力欄に生成したい画像を説明するテキストを入力して「生成」をクリック。

Fireflyの「テキストから画像生成」のページにアクセスし、テキスト入力欄に生成したい画像を説明するテキストを入力して「生成」をクリックする

【手順2】生成結果が表示されたら、以下のいずれかの手順で画像をダウンロードする。

※イラスト風の画像を生成したい場合は「コンテンツの種類」で「アート」を選択してください。再度「生成」をクリックすると、同じテキストで異なる結果を再生成できます。

画像をダウンロードする

【手順3】保存先のフォルダを指定し、画像をダウンロードする。

※保存する前に、Fireflyで生成した画像の使用に関する注意書きが表示される場合があります。

初めて画像生成AIを使う方でも、3つの手順だけでカンタンに高品質な画像を生成できるので、ぜひお試しください。

Adobe Fireflyで画像を生成してみる

3.Fireflyで生成された画像は商用目的で使用できますか?

Fireflyで出力した画像は、基本的に個人での利用はもちろん、商用利用も可能です。

そのため、Fireflyで生成した画像をSNSのアイコンや、広告バナーやサムネイル画像、アニメやゲームなどに使えます。

ただし、「ベータ」と書かれた機能(ベータ版の機能)を使って出力した画像は、製品またはその他の場所で別途指定されていない限り商用利用できますが、その機能がベータ版のうちは補償の対象になりません。

なお、生成した画像を商用利用できるかどうかは、画像生成AIによって異なります。

4.Fireflyはどこからデータを取得し、学習していますか?

現在のFireflyの生成AIの学習には、Adobe Stockなどの使用許諾を受けたコンテンツのデータセットおよび著作権の切れた一般コンテンツを使用しています。

※「Adobe Stock」とはアドビ社の画像や動画素材のストックサービスです

Fireflyの学習モデルや商用利用について、詳しくはFirefly公式ページの「よくある質問」も参照してください。

Adobe Fireflyに関するよくある質問

5.スマホやタブレットでも使えますか?

Fireflyはブラウザ上で動くオンラインツールです。

そのため、インターネットに接続できる環境があれば、PC、スマホ、タブレットのいずれからも使えます。

必要なときにいつでも画像を生成できるので、適切な画像素材を探す手間や時間を、デザイン制作にあてられます。

Fireflyは以下ページにアクセスし、GoogleアカウントやFacebookアカウントでログインするだけで使えます。

無料で美しい画像を生成できるので、気軽にお試しください。

Adobe Fireflyで画像を生成してみる

ここまで、Fireflyに関する主な質問にお答えしました。

利用規約や、生成した画像の著作権についてより詳しく知りたい方は、以下のページも参考にしてください。

【参考】

Adobe Firefly公式ページ下部「よくある質問」

Adobe Firefly FAQ

生成AIを安心して使うための著作権の知識とAdobe Fireflyのススメ(動画)

なお、既存の画像を加工するときに、よりイメージ通りの見た目に加工したい、また加工画像を使ってデザインをしたいといった場合は、画像編集アプリ「Adobe Photoshop」が便利です。

Fireflyによる生成AIを使って、画像の加工をよりカンタンにできます。

続いて、Photoshopを使ってできる加工例をご紹介します。

画像編集アプリ「Adobe Photoshop」の生成AIで出来ること

Adobe Fireflyによる生成AIを使える画像編集アプリ「Adobe Photoshop」

Adobe Photoshop」は、写真の編集や加工、AI画像生成もできる画像編集アプリです。

写真のレタッチ、不要なものの削除、デザイン、イラストの作成など幅広く制作ができ、世界中のクリエイターに使われています。

Photoshopでは、Adobe Fireflyによる生成AIを使って、新たな画像の生成だけでなく、背景の引き延ばしや古い白黒写真のカラー化といった加工もカンタンにできます。

ここでは、Photoshopで生成AIを使ってできる2つの加工例を紹介します。

  1. 既存の画像をイメージ通りに加工できる
  2. 選択ツールを使って、厳密に該当箇所を選択できる

Photoshopは有料のアプリですが、7日間無料で体験ができます。

無料体験期間中でも、Photoshopの全機能を使えるので、ぜひ生成AIの機能を試してみてください。

Photoshopを7日間無料で試す

なお、ここでご紹介する方法はいずれもAIを用いているため、あらかじめガイドラインをご確認のうえ、ご使用ください。

また、本記事では「バージョン25.7.0」のPhotoshopでの手順を紹介しています。

1.既存の画像をイメージ通りに加工できる

Photoshopを使えば、古い白黒写真の傷を修復し、カラー化するといった加工も、AIを使ってカンタンにできます。

Photoshopの「カラー化」「写真を復元」のニューラルフィルターを使って、白黒写真をカラー化した例

【操作手順】

1.Photoshopで加工したい画像を開く

2.画面上部の「フィルター」→「ニューラルフィルター」を選択する

3.「カラー化」のフィルターをダウンロードして適用すると自動で色がつくため、バーを動かして細部を調整する

4.「写真を復元」のフィルターをダウンロードし、各項目を必要に応じて調整する

・写真の強調:色の濃淡を調整する

・スクラッチの軽減:写真についた傷を減らす

5.画面右下の「OK」をクリックし、「ファイル」から画像を保存する

Photoshopの「ニューラルフィルター」のメニューから「カラー化」「写真を復元」を選んでカラー化する

なお、上記で紹介した「ニューラルフィルター」以外にも、Photoshopにはワンクリックで写真のイメージを変えられる様々なフィルターがあります。

例えば、以下のように写真をイラスト風に加工するのも、フィルターを適用するだけですぐにできます。

Photoshopのフィルターを使うと写真をカンタンにイラスト風にできる

詳しい加工手順については、以下の記事を参考にしてください。

Photoshopで写真をイラスト化する

2.選択ツールを使って、厳密に該当箇所を選択できる

Fireflyでは、被写体をブラシで塗りつぶして大まかに選択できます。

Photoshopの場合、様々な選択ツールを、選択したい被写体の形に応じて使い分けられます。

動物の毛や人の髪といった、被写体と背景の境界線が曖昧な部分も厳密に選択できます。そのため、自然な見た目で、かつイメージ通りに画像の加工や合成が可能です。

Photoshopなら動物の毛並みも細かく選択できる

Photoshopなら自然な見た目でイメージ通りに合成が可能

【操作手順】

1.Photoshopで加工したい画像を開く

2.被写体を選択ツールで囲む

3.画面上部の「選択範囲」→「選択とマスク」を選ぶ

4.「境界線選択ツール」で被写体の境界線をドラッグしながら精密に整える

5.画面右下の「OK」をクリックし、「ファイル」から画像を保存する

詳しい加工手順については、以下の記事を参考にしてください。

「選択とマスク」で画像を切り抜く方法

アドビの画像生成AIを使って安全に画像生成を楽しもう

生成AIへの興味関心が高まり、様々なサービスが登場するなか、どれを使えばいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。

「Adobe Firefly」は、生成された画像をクリエイターが安全に使えるように設計されています。

初めて画像生成AIを使う方でも、カンタンな操作で、高品質な画像を生成できるので、ぜひ使ってみてください。

Fireflyを使って無料で画像生成をしてみる

既存の画像を自由に加工したい場合は、同じアドビ社が開発する「Adobe Photoshop」をお試しください。

AIを使えば、初心者でも白黒写真をカラー化する、画像を高画質化するといった加工もカンタンです。

7日間無料で体験ができるので、生成AIを活用して様々な画像加工を試してみてください。

Photoshopを7日間無料で試す

https://main--cc--adobecom.hlx.page/jp/cc-shared/fragments/roc/seo/product-blade/photoshop