サンセリフ体の特徴と定番フォント12選
英数字を含む欧文書体は、「セリフ(serif)」と呼ばれる装飾がついている「セリフ体(Serif typeface)」と、セリフがついていない「サンセリフ体(Sans-serif typeface)」に分けられます。
サンセリフ体は、セリフ(先端の装飾)がないぶん、セリフ体に比べると比較的シンプルな形をしています。
サンセリフ体にはセリフ体同様、様々な種類がありますが、「モダン」な印象を感じさせてくれるものが多いです。
そこで本記事では、サンセリフ体の特徴と12の定番のサンセリフ体を紹介します。
本記事をお読みいただくことで、サンセリフ体がもつ印象をイメージでき、作りたいデザインに合ったフォントを選びやすくなるでしょう。
なお、セリフ体の特徴や定番フォントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
セリフ体が気になる方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
サンセリフ体とは
サンセリフ体の「サン(sans)」はフランス語で「ない」という意味を表す言葉です。
直訳すると「セリフ(serif)がない書体」となります。
「セリフ(serif)」とは英数文字の線の端に見られる装飾で、セリフがついた欧文書体は「セリフ体(Serif typeface)」と呼ばれます。
一方、セリフをもたない欧文書体を「サンセリフ体(Sans-serif typeface)」と呼びます。
初めて活字のサンセリフ体が作られたのは、19世紀前半です。
その頃、イギリスでは産業革命によって商品の製造や販売、そして商品を宣伝するための広告が発展していきました。
そんな中、広告をより目立たせようと、黒みや装飾性の強い書体が流行ります。
その流行に乗って生まれたのが、サンセリフ体でした。
しかし、当時セリフ体を使い慣れていた人々にとって、サンセリフ体は見慣れない書体でした。
そのため、書籍の本文などには用いられず、主に広告用ディスプレイや標識に用いられました。
その後、サンセリフ体は徐々に人々の生活に浸透していきます。
なぜなら、そのシンプルな形は、生活の中で必要とされる「視認性」に優れていたからです。
そして現在、サンセリフ体は、広告や標識に限らず、Webサイトや商品説明の文章など様々な場面で用いられています。
ちなみに、サンセリフ体を語るうえで欠かせないセリフ体は、サンセリフ体の誕生より4世紀も前の、15世紀頃に生まれました。
セリフ体は、古代ローマで生まれた文字をベースに作られており、手書き文字のような曲線や変化のある線幅が特徴です。
セリフ体の特徴や定番フォントについては、以下の記事で解説しています。
セリフ体とサンセリフ体の違いは?12の定番フォントと特徴を紹介
さて、冒頭で、サンセリフ体には様々な種類があるとお伝えしました。
サンセリフ体は、作られた時代や特徴によって、大きく4種類に分けられます。
続いて、サンセリフ体の主な種類について解説していきます。
4種類のサンセリフ体
サンセリフ体は、形状や作られた時期によって、大きく以下の4つに分けられます。
1.グロテスク・サンセリフ(Grotesque Sans-Serif)
2.リアリスト・サンセリフ(Realist Sans-Serif)
3.ヒューマニスト・サンセリフ(Humanist Sans-Serif)
4.ジオメトリック・サンセリフ(Geometric Sans-Serif)
それぞれの種類について詳しく解説していきます。
1.グロテスク・サンセリフ(Grotesque Sans-Serif)
最初に作られたサンセリフ体の系統で、無骨さや力強さが特徴です。
代表的なフォントとして、上記画像の「Franklin gothic(フランクリン・ゴシック)」や「DIN(ディン)」のほか、「Akzidenz Grotesk(アクチデンツ・グロテスク)」があります。
2.リアリスト・サンセリフ(Realist Sans-Serif)
グロテスク・サンセリフをシャープにしたサンセリフ体で、汎用性が高いことから多くの場面で使われています。
上記画像の「Neue Haas Grotesk(ノイエ・ハース・グロテスク)」や「Arial(エイリアル)」のほか、世界中で最も広く普及している「Helvetica(ヘルベチカ)」もリアリスト・サンセリフに分類されます。
3.ヒューマニスト・サンセリフ(Humanist Sans-Serif)
線幅に手書きのような抑揚が見られるなど、セリフ体の骨格を残したサンセリフ体です。
柔らかさがあり、親しみやすさを加えたいときに使われます。
代表的なフォントに「Gill Sans(ギル・サンズ)」「Myriad(ミリアド)」などがあります。
4.ジオメトリック・サンセリフ(Geometric Sans-Serif)
正円や三角形で構成されているような、幾何学的な印象を持つのが特徴です。
例えば、大文字の「O」や「U」などは正円に近い曲線を描いています。
モダンでおしゃれな印象があるので、ファッション業界などでよく用いられています。
代表的なフォントは「Futura(フツラ)」「Kabel(カーベル)」などです。
上記のように、同じサンセリフ体でも種類によって印象が変わります。
ここからは、デザインによく使われる代表的な12のサンセリフ体をご紹介します。
定番のサンセリフ体12選
ここでは、WindowsやMacに標準でインストールされているフォントから、「Adobe Fonts」といったサードパーティーのフォントサービスで取得可能なフォントまで、デザインによく使われる12のサンセリフ体と特徴をご紹介します。
なお、フォントによっては、複数の派生形をもつ場合があります。
たとえば「DIN」というフォントには、「URW DIN」「DIN2014」など、同じ「DIN」という名を冠した複数のフォントがあります。
これは、基本となる「DIN」をベースに、多くのフォントメーカーや企業によって独自のフォントが作られたためです。
本記事では、派生形のあるフォントについては、ベースとなっているフォントについて取り上げます。
1. Futura(フーツラ、フツラ)
2. Kabel (カーベル)
3. DIN(ディン)
4. Verdana(ヴァーダナ)
5. Neue Haas Grotesk(ノイエ・ハース・グロテスク)
6. Gill Sans (ギル・サンズ)
7. Myriad (ミリアド)
8. Avant Garde(アヴァンギャルド)
9. Franklin Gothic(フランクリン・ゴシック)
10. Brandon Grotesque(ブランドン・グロテスク)
11. Trajan Sans(トレイジャン・サン)
12. FF Meta(エフエフ・メタ)
1.Futura(フーツラ、フツラ)
「Futura」は、ラテン語で「未来」という意味です。
図形をベースに作られたような幾何学的な見た目が特徴で、近代的な印象をもちます。
また、「E」「I」のような文字は横幅がとくに狭く、「N」「O」のような文字は横幅が広く作られています。
近代的で洗練された印象をもつことから、ファッション業界などで人気のフォントです。
Futuraをベースとした企業ロゴとしては、「ルイヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」などが有名です。
- 1923年にポール・レンナーがデザインし、ドイツのバウアー社が発売(※1)
- 「ジオメトリック・サンセリフ」に分類される
- 幾何学的で、近代的な印象をもつ
- Adobe Fontsではロシアのパラタイプ社がデザインした「Futura PT」のインストールが可能
2.Kabel (カーベル)
Futuraのように幾何学的な見た目をしている一方で、小文字の「e」の斜めの横線や、縦線の上部が斜めにカットされているなど、15世紀頃に作られたセリフ体に特徴的な手書き文字っぽさが見られます。
また、円が2つ繋がったような小文字の「g」も特徴的です。
スタイリッシュさやクールさもありつつ、手書きの名残や丸みが目立つデザインから、可愛らしさも感じられます。
- 1927年に、ドイツの書体デザイナーのルドルフ・コッホがデザインしたフォント
- 「ジオメトリック・サンセリフ」に分類される
- 1920年代後半、ドイツの活字鋳造所がこぞって幾何学的な形のサンセリフをデザインしていた流れに乗って作られた(※2)
- Adobe Fontsでは、ルドルフ・コッホのデザインをもとにリメイクされた「Neue Kabel(ノイエ・カーベル)」のインストールが可能
(「Neue」はドイツ語で「新しい」という意味)
3.DIN(ディン)
DINとは「Deutsche Industrie-Norm」の頭文字をとった言葉で、もともとは「ドイツ工業規格」を意味します。
ドイツ工業規格とは、ドイツの産業製品のサイズや材質などを定めている国家規格です。
1936年にドイツ工業規格のなかで、製品の型番を表記するためのフォントにDINが選ばれました。(※3)
DINをベースとした有名な企業ロゴには「ユニクロ」や「東京メトロ」があります。
また、2020年の東京オリンピックのロゴにもDINが用いられました。
- 「ドイツ工業規格(Deutsche Industrie-Norm)」で、製品の型番を表記するためのフォントとして採用される
- 「グロテスク・サンセリフ」に分類される
- 最初は製品の型番の記載や道路標識などで使われていたが、視認性や可読性の高さから広告などでも使われるようになった
- Adobe Fontsでは、ドイツのURW社がデザインした「URW DIN」のインストールが可能
4.Verdana(ヴァーダナ)
Microsoft社が、読みやすいTrueType形式のフォントを作ろうとして生まれたのがVerdanaです。
(TrueTypeはOpenTypeと並ぶ、フォントの形式のひとつです)
1996年にMicrosoft OSおよびMicrosoft Officeにプリセットされました。(※4)
PC上で小さく表示されても各文字を判別できるよう、曲線部分が強調され文字内の空間が大きくなっています。
また、大文字の「I」の上下や数字の「1」などに横線が付いているのも特徴です。
- Microsoft社の依頼で、イギリスの書体デザイナー、マシュー・カーター(Matthew Carter)がデザインしたフォント
- 小さいサイズでも文字を判別しやすいのが特徴
5.Neue Haas Grotesk(ノイエ・ハース・グロテスク)
Neue Haas Groteskは、「パナソニック」や「トヨタ」のロゴにも採用されている「Helvetica(ヘルベチカ)」という、世界的に最も普及しているサンセリフ体のベースとなった書体です。
1957年に、スイスのマックス・ミディンガーがハース社のためにデザインした書体で、2010年にデジタルフォントとして復刻されました。
どこで用いられても違和感なく馴染むデザインなので、王道感や安定感を出したいときなどに用いられます。
- 元の書体の活字らしさを残し、2010年にデジタルフォントとして復刻された
- 「リアリスト・サンセリフ」に分類される
- 「Neue Haas Grotesk」は、直訳すると「ハース社(鋳造所)の新しいグロテスク体(サンセリフ体)」という意味を表す
- 世界的に最も普及しているHelveticaのデザインのベースとなった
6.Gill Sans (ギル・サンズ)
欧米では道路標識などでよく使われ、親しまれているフォントです。
セリフ体のような曲線からは、柔らかさや優しさも感じられ、ファッション業界でもよく使われています。
Gill Sansをベースとした企業ロゴには、イギリスの「BBCニュース」や、ファッションブランドの「トミーヒルフィガー(Tommy Hilfiger)」があります。
- 1930年前後に、石碑や彫刻作品も手がけたイギリスの有名な芸術家のエリック・ギルがデザインし、モノタイプ社が発売したフォント(※6)
- ヒューマニスト・サンセリフ体に分類され、セリフ体のような曲線が特徴
- Adobe Fontsでは、フォントファミリーが18種類から43種類へと大幅に拡張された「Gill Sans Nova」のインストールが可能
7.Myriad (ミリアド)
セリフ体のような曲線の柔らかさからは温かさや人間味が感じられるフォントです。
かつてAppleは、Myriadの改良版の「Myriad Set」を企業ロゴやコーポレートフォントに用いていました。(※8)
高級車メーカーの「ロールスロイス(Rolls-Royce)」のロゴもMyriadがベースとなっています。
- 1992年にアドビのロバート・スリンバックとキャロル・トゥオンブリーがデザイン(※7)
- Gill Sanと同様、ヒューマニスト・サンセリフに分類される
8.Avant Garde(アヴァンギャルド)
アメリカで1960年~1970年にかけて刊行された芸術雑誌「AVANTGARDE誌」のために作られた書体です。
特徴的なのは、2つ以上の文字を1つの文字に合体させる「合字(ごうじ)」が用意されている点です。
上の図の合字からわかるように、Avant Gardeはクセが強く、本文よりもロゴや見出し、短いコピーなどで存在感を発揮するフォントです。
シューズメーカーの「adidas(アディダス)」やアイドルグループ「AKB48」のロゴは、Avant Gardeをベースとして作られています。
- アメリカで独特なグラフィック表現をおこなっていたハーブ・ルバーリンが「AVANTGARDE誌」のためにデザインしたフォント
- 合字が用意されているのが特徴で、クセが強い
- Adobe Fontsでは、元の書体をベースに派生した「ITC Avant Garde Gothic」のインストールが可能
9.Franklin Gothic(フランクリン・ゴシック)
サンセリフ体のなかでも最初期に作られたグロテスク・サンセリフ系のフォントは、縦線と横線の幅が揃えられ、無骨な印象を受けるものが多いです。
一方このFranklin Gothicは、比較的線幅に変化があり、グロテスク・サンセリフの次に古い系統であるリアリスト・サンセリフのようなシャープさが見られるのが特徴です。
- Franklin Gothicは、アメリカのフォントメーカーのATF社から1905年に発売(※10)
- グロテスク・サンセリフに分類される
- Adobe Fontsでインストールできる「ATF Franklin Gothic」では、元の書体をベースに、今までにはなかったフォントファミリーも追加されている
10.Brandon Grotesque(ブランドン・グロテスク)
2010年に作られた、比較的新しいフォントです。
図形っぽさがありつつも、文字の角に丸みがあり、優しくかわいらしい印象を受けます。
もともと可読性を考慮して作られているうえに、12のフォントファミリーが用意されているため、ディスプレイや紙面といった媒体を問わず使いやすいのが特徴です。
- 2010年にドイツのハネス・フォン・デーレンがデザイン
- 1920~1930年代の幾何学的なサンセリフ体に影響を受けて作られている(※11)
- 合字が用意されている
11.Trajan Sans(トレイジャン・サン)
Trajan Sansは、「Trajan」というセリフ体をベースに作られたサンセリフ体です。
「Trajan」は、1世紀にイタリアのローマに建立された「トラヤヌスの記念碑」に刻まれた文字を、ほぼ忠実に再現したセリフ体です。
Trajan Sansは、Trajanの優雅さや王道感を残しつつ、モダンな印象が感じられるようデザインされました。
以下に「Trajan」というセリフ体と、サンセリフ体である「Trajan Sans」を並べました。
両者はセリフ(先端の装飾)の有無こそ異なりますが、ベースの骨格は同じだとわかります。
Trajan Sansは、近代的な印象を与えつつ、その背景に古くからの歴史や伝統がある、ということを感じさせたい場面などで使えます。
- 1989年にアドビのキャロル・トゥウォンブリーがデザインしたセリフ
- 「Trajan」のサンセリフ体バージョンのフォントで、 Trajanとベースの骨格は同じ(※12)
- 「Q」の長い足や、横幅が狭い文字は狭く、広い文字は広く作られておりメリハリがあるといった共通点がある
12.FF Meta(エフエフ・メタ)
FF Metaは、ディスプレイでも紙面でも読みやすいフォントとして、近年急速に普及しました。
そのデザイン性への評価は、ニューヨーク近代美術館の永久収蔵品に加えられるほどで、デジタル時代のタイポグラフィを代表する23のフォントのひとつに選ばれています。
- FF Metaの原型となった「PT55」という書体は、1985年に西ドイツの郵便局のために作られた書体で、小さな文字でも読みやすい
- その後、ドイツの書体デザイナーのエリック・シュピーカーマンが改良し、フォントファミリーが拡張された(※13)
- 「FF」は、エリック・シュピーカーマンが創設した会社の名前「fontfont」に由来している
ここまで、デザインでよく使われる12の定番のサンセリフ体をご紹介しました。
サンセリフ体を使ってみたい方は、ぜひこれらのフォントを使えないか、検討してみてください。
作りたいデザインのイメージや方向性によっては、上記以外のサンセリフ体が適している場合もあるでしょう。
そこでオススメしたいのが、Adobe Fontsです。
Adobe Fontsでは、20,000以上のフォントから、イメージに合うフォントを探せます。
様々なサンセリフ体をインストールできる「Adobe Fonts」
Adobe Fontsは、IllustratorやPhotoshopを開発しているアドビのフォントサービスです。
本記事でご紹介したサンセリフ体は、IllustratorやPhotoshopなど有料のAdobe Creative Cloudを契約している方であれば、どなたでもお使いいただけます。
(いずれも追加料金の支払いは不要です)
なお、Adobe Fontsは、無料でAdobe IDを作成するだけで、1,000以上のフォントが使用できます。
有料のAdobe Creative Cloudを契約している場合は、20,000種類以上のフォントを使えます(2022年11月時点)。
サンセリフ体以外の欧文書体や日本語書体も数多く揃えていますので、ぜひデザインにご活用ください。
また、これだけフォントが多いと選びきれないという人も、ご安心ください。
「フォントパック」のページでは、「レトロ」「やさしい」などの印象別や、スマホやPCで見やすいなどの用途別でフォントをご紹介しています。
作りたいデザインの目的や雰囲気に合ったフォントパックのなかから、お好みのフォントを選べます。
なお、Adobe FontsはAdobe製品だけでなく、WordやExcelなどのOffice系製品や、iPad、iPhoneなどのiOS端末でも使えます。
Microsoft Officeなどのアプリでフォントを使う方法については、以下の記事を参考にしてください。
Adobe FontsからインストールしたフォントをMicrosoft Officeのアプリで使う方法
Adobe Fontsには、魅力的なフォントが定期的に追加されています。
ぜひ様々なフォントを使って、魅力的なデザインを実現しましょう。
【参考文献】
「欧文書体 その背景と使い方」(出版:美術出版社 / 著:小林 章)
※1:Futura in use - Fonts In Use
※2:Neue Kabel | Adobe Fonts、Neue Kabel® Font Family Typeface Story | Fonts.com
※3:DIN 1451 Font | Webfont & Desktop | MyFonts、「フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?」(出版:美術出版社 / 著:小林 章)
※4:Interview with Virginia Howlett, mother of Verdana. - Reviews - Articles - DMXzone.COM
※5:Neue Haas Grotesk Display Font | Webfont & Desktop | MyFonts
※6:Gill Sans Nova Font | Webfont& Desktop | MyFonts、「フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?」(出版:美術出版社 / 著:小林 章)
※8:Apple Identity Guidelines For Channel Affiliates and Apple-Certified Individuals
※10:ATF Franklin Gothic | American Type Founders Collection | ATF Fonts for Desktop and Webfonts