写真の基本:フラッシュ同期速度とは?

フラッシュ同期速度とその写真への影響を学び、フラッシュ撮影について理解を深めましょう。

フラッシュ撮影では、瞬間的に人工的な光を照射することで、露出不足になりがちな場面を明るくすることができます。しかし、フラッシュを使いこなすには、ただボタンを押すだけではいけません。シャッタースピードを考慮して、適正露出にする必要があります。フラッシュ同期速度と、その写真に及ぼす影響について詳しく見てみましょう。

フラッシュ同期速度とは?

フラッシュ同期速度の詳細の前に、まず、_フォーカルプレーンシャッターと呼ばれるものについて説明します。_ほとんどのミラーレスカメラとデジタル一眼レフカメラのシャッターはこのタイプです。

基本的に、シャッターは水平な2枚の「カーテン」で構成されています。写真を撮る際には、カメラのセンサーに光を当てるためにこのカーテンが動きます。上のカーテンが最初に動き、光を入射させます。その後すぐに下のカーテンが動き、光を遮断します。シャッタースピードは、このカーテンが開閉する速さを決定します。

では、フラッシュを使って写真を撮ることを想像してみてください。フラッシュ同期速度は、カメラがフラッシュを正常に処理できる最速のシャッタースピードであり、両設定が互いに「シンクロ」して動作できるポイントを指します。

同期速度の制限とは

シャッタースピードが非常に早く設定されていると、シャッターカーテンは完全には開きません。これは、とても重要な点です。なぜなら、フラッシュの1回の発光につき、2枚目のカーテンが上がってくるまでに、写真のごく一部しか露出されない可能性があるからです。そして、シャッターが早く閉じ過ぎることにより、写真上に黒い帯が現れます。

すべてのカメラには、シャッタースピードの最大値というものがあります(カメラの取扱説明書に記載されています)。これは、この黒い帯を避けるために設定できる最速のシャッタースピードです。詳しくは、様々な撮影分野を探求できる優れた撮影ヒントを参照してください。

フラッシュ撮影を取り入れる際は、**Adobe Lightroom**を使ってできることも見ておきましょう。