カメラのハウジング
カメラを持って水に入るのであれば、防水ハウジングを必ず使いましょう。機能性の高い防水ハウジングは、カメラを水しぶきや水滴から保護するだけでなく、水中写真にも必須です。カメラを水から保護できるのであれば、カメラを持ってほぼどこにでも行けます。
防水ハウジングのタイプは、撮影に使用するレンズの種類によって決まります。「プライムレンズで撮影しますか。ズームを使えるものを使用しますか。ズーム用のハウジングは他より高価です」とベロルドさんは言います。
三脚
日の出や日の入りには光が少ないため、この時間帯の海の風景の写真には通常長めの露出が必要です。露出長めの撮影の間は、わずかな動きも焦点の外れた画像の原因になりかねないため、三脚でカメラを固定します。このようにシャッターが長時間開いている撮影では、安定性が特に重要です。カメラ本体に指が触れるだけでも、様々な動きを作りだしますが、シャッターを遅らせる、またはリモートシャッターを使えば、カメラが揺れることを防ぐことができます。「長い露出をおこなう時は、いつも2秒のタイマーを使います」とヒーリーさんは言います。
NDフィルターまたは偏光フィルター
真昼の撮影を避けたとしても、水面のグレアを避けられないこともあります。減光フィルター(NDフィルターとも呼ばれる)は水面の光を減じるために役立ちます。NDフィルターは色を失わずに光度を抑えます。屋外で撮影する写真家には必須の機能です。円形ポラライザーとも呼ばれる偏光フィルターも似たような働きをしますが、グレアを除くことに重点を置いています。
フィン
水の写真撮影によっては、深くまで入っていく必要があり、文字通り、カメラを構えて泳がなければならないこともあります。その場合、浮いていられるのは足だけです。ダイビング用のフィンは、手が空かない時でも、頭を水面から出しておくために役立ちます。
「一旦水の中に入ったら、下半身の支えに100%頼らざるを得ません」とベロルドさんは言います。ベロルドさんはフィンを履いて浮きながら、両手でカメラを持っていることがよくあるそうです。係留ロープなどで足に縛っておけるフィンを探しましょう。そうすれば、フィンが外れてもなくなることはありません。
ゴム長靴
思い通りの写真を撮るには、満潮の冷たい海の波や、海藻を張り巡らして曲がりくねる川の浅瀬に入っていくことが必要なことがあります。防水のブーツがあれば、足が冷たくなっても気にせずに、濡れないようにして写真撮影に集中できます。
プロテクター
ハングテンをしている人や波を捕まえようとしている人を撮影する場合、サーファーの合間を泳がなければならないことがあります。目は被写体を追っているので、別のサーファーがすぐ後ろにいても気付かないかもしれません。そのため、それてきたサーフボードが自分の方に向かって来た場合に備え、ヘルメットを着用しておくべきです。
サーファー、泳いでいる人、釣り人がいたり、ボートがあったりする可能性のある水の中で撮影する場合も、自分の姿が他から見えていることが重要です。反射する服装やプロテクターを付けておけば存在に気付いてもらえます。「自分の身に付けるものは青や黒といった濃い色にしてはいけません。こういった色は、水に紛れてしまいます。私のカメラハウジングは赤と黄色です」とベロルドさんは言います。