
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フィルムプリントを瞬時に修復
写真修復ニューラルフィルターを使用すると、ビンテージ写真をワンステップで元の輝きに戻すことができます。この機能を使うには、フィルター/ニューラルフィルター/写真を復元に移動します。次に、「写真の強調」、「顔の強調」、「スクラッチの軽減」の各スライダーを微調整して画像を補正します。
Photoshopで古い写真を修復する方法
写真の復元や補正をプロに頼むと、かなりの料金がかかります。ただ、幸いなことに、古い写真を修復したい場合、必ずしもデジタル写真修復の専門家に依頼する必要はありません。Adobe Photoshopで簡単な写真編集テクニックを使えば、白黒画像を強調、レタッチ、カラー化し、高品質に仕上げることができます。
1. 古い写真をPhotoshopに読み込む
スキャンした写真をPhotoshopに取り込みます。その写真が背景の編集エンハンスメントレイヤーになります。このレイヤーはロックして、何の調整も加えません。
2. 新規レイヤーを作成する
この空のレイヤーに、すべての調整を加えていきます。元の写真とは別のレイヤーに調整を加えると、それは非破壊編集になります。元の写真を変えることなく、その上に調整を重ねていくだけです。
3. 写真修復フィルターを適用する
フィルター/ニューラルフィルター/写真を復元に移動します。フィルターをダウンロードして適用すると、写真の鮮明度がすぐに向上します。「写真の強調」、「顔の強調」、「スクラッチの軽減」の各スライダーを調整して、フィルターの強度を微調整します。
4. スポット修復ブラシとコピースタンプツールを使用して、追加の修正をおこなう
修正したい残りの損傷については、上部のツールバーのオプションに移動し、「全レイヤーを対象」をクリックして、使用可能なタイプから「コンテンツに応じる」を選択します。次に、スポット修復ブラシを使用して、修復したい部分を軽くたたきます。それでも余計な傷などが残っている場合は、コピースタンプツールで隠します(このツールを使用するときは、「現在のレイヤー以下」を選択して、非破壊的に作業できるようにしてください)。
5. 写真をカラー化する(必要な場合)
古い写真が白黒またはセピア色の場合は、すばやく簡単に色を追加できます。WindowsではCtrl + Alt + Shift + E、MacではCommand + Option + Shift + Eを押して、以前のレイヤーをすべて含んだ新しいレイヤーを作成します。次に、フィルター/ニューラルフィルター/カラー化を選択します。新しいカラー化レイヤーの描画モードを「カラー」に設定して、非破壊的な編集を有効にします。
6. 修復した写真を書き出す
画像は、JPG、TIFF、PNG、またはその他の任意の画像ファイル形式で保存できます。
Photoshopで色あせたカラー写真を修復する方法
かつては鮮やかだった写真も、年月が経ったり風雨にさらされたりして、輝きや色彩、特徴が少しずつ失われることがあります。ただ、幸いなことに、Photoshopにはそれらを復元するためのツールがいくつかあります。
古い写真のレタッチに関するプロのヒント
写真の補正効果を最大限に引き出すために、専門家によるヒントを参考にしてください。
タブレットを使用する
Photoshopの専門家であり教育者でもあるJesús Ramirezさんは、スポット修復ブラシツールとコピースタンプツールでの作業時にデジタルペンとタブレットを使用することを推奨しています。マウスやトラックパッドより、ペンの方が自然な流れや細かい調整を施すのが簡単です。
ブラシのサイズは小さくする
「細いブラシを細かく動かして補正する方が、大きな部分を一度にベタ塗りするより、ずっと上手に補正できます」とRamirezさんは言います。この方法であれば補正した部分を、できる限り自然に見せることができます。
調整レイヤーをたくさん作る
調整した部分をすべて同じレイヤーにするのではなく、整理しやすいように、それぞれの部分を違うレイヤーに分けておくことをRamirezさんは勧めています。それぞれの調整した部分をきちんと整理しておけば、後で戻ってさらに調整を加えるのが楽になります。「たとえば顔は1つのレイヤー、髪の毛は別のレイヤー、背景も別のレイヤーなどと分けていきます」とRamirezさんがポートレートの補正についてアドバイスします。
色補正を微調整する
多くの場合、写真のカラー化はニューラルフィルターを使用するだけでも高度に処理できます。ただし、写真の着色テクニックをレベルアップさせたいのであれば、写真の色合いを調整するカラーバランスツールを使用することもできます。カーブ調整レイヤーを作成して、コントラストをコントロールすることもできます。また、Photoshopに作業を任せることもできます。これをおこなうには、カーブ調整レイヤーを作成し、自動カラー補正オプションを選択して、「カラーの明るさと暗さをバインド」をクリックします。「中間色をスナップ」を選択したことを確認して、OKをクリックします。
時間の経過とともにヴィンテージ写真の美しさが損なわれていくのは避けたいものです。ここに挙げた簡単なコツを使い、古い写真を復元して懐かしい思い出をこれから何年も大切にしていきましょう。
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