写真
Photoshopで写真をポラロイド風に加工
ポラロイドやフィルムを使うカメラがなくても、写真をノスタルジックなビンテージ風の仕上がりに加工できます。3つの簡単な手順で、写真をポラロイド風にしてみましょう。

ポラロイド効果でビンテージのような写真にしましょう
Photoshopを使って、60年代と70年代のレトロ感を表現するビンテージスタイルの写真を作成してみましょう。画像カーブでフェードを加え、色を調整します。次に、画像の鮮明さを下げる、粒子を加えるといった加工を試してみましょう。詳細は以下のとおりです。
ポラロイドフィルターでビンテージ風にする
スマートフォンカメラの品質はめまぐるしいスピードで進化し、現在ではスタイリッシュな写真を簡単に撮ることができるようになりました。近代的で鮮明な写真が当たり前になった今、1960年代や70年代のノスタルジックな雰囲気を醸すために画質をあえて落としてビンテージ風の写真に仕上げることが、おしゃれなスタイルとして人気を集めています。
このような画質が粗く、ぼやけた暗い写真もそれほど悪いものではありません。あまりにも楽しくて、適切な露光量やライトの位置を気にかけたり、撮り直しをしたりしている暇がないような雰囲気を感じさせます。「写りの良くない写真」と言われる写真には、それなりの良さがあります。特にInstagramではそのことが当てはまります。実際、ポラロイド写真は現在世界中で人気が再燃しています。映画のような外観を出すグレインフィルターや、Hujiのように80年代のデジタルカメラの効果を出すアプリも人気を集めています。
もちろん、簡単に撮ったように見える写真でも、実は思った以上に撮影が難しい場合があります。iPhoneカメラにはオートフォーカスが内蔵されているので、写真がブレることはほとんどありません。たとえフォーカスを調整できたとしても、昔のポラロイドのようなほんの少しのブレを出すのは、非常に難しいことです。
幸いなことに、現代の写真を昔風の写真にすることは、昔の写真を現代風にすることよりも簡単です。

Photoshopでポラロイド効果を加えるための3つの手順
写真をポラロイド風に見せるのは簡単にできます。まずは写真をPhotoshopで開くことから始めましょう。ポイントとなる編集を少し加えれば、少しブレのある、粒子の粗い、本物のフィルム写真のような画像に変身します。
ポラロイド効果は、以下の3ステップで作成できます。

1. フェード、色、カーブを調整する
ポラロイドは、構造的に言うと単なるフィルムの一種です。ポラロイドは、ブラックポイントが高いことで知られています。つまり画像の最も黒い部分が少し薄くなっていて、完全に黒ではないという意味です。ブラックポイントとそれぞれの色を調整するには、画像/「調整」メニューのカーブパネルを開きます。また、CtrlまたはCommand + Mを押します。
ウィンドウの上部で、どのチャンネルを見ているのか確認できます。RGBチャンネルでは、左側が平らなチェックマークのようなラインを作ります。ラインの中心点をクリックし、一番左の角を上にドラッグします。これでブラックポイントが上がり、画像の最も暗い部分が「フェード」して、ハイライトされた部分がそのまま残ります。
次に、それぞれのカラーチャンネル用に、緩やかなSカーブを作ります。ラインの中心点をクリックし、カーブ上でそれを上方向か下方向にドラッグします。この操作により、ある部分の色は暗く、他の部分の色は明るくなり、フィルムのような雰囲気に仕上げることができます。
2. 画像のハイライトを下げる
このステップでは、写真の最も明るい部分を少し暗くします。画像/調整で、「影/ハイライト」のウィンドウを開きます。Photoshopのデフォルト機能により、写真の露出が適正に行われますが、ビンテージ風にするにはその機能は無視します。シャドウとハイライトの両方の数値が、1%以上に設定されていることを確認します。シャドウのトーンを上げ、ハイライトのトーンを下げます。好みに合わせて設定を微調整します。少し大袈裟に見えても、次のステップで調整できるので心配はありません。


3. 粒子を加えてビンテージ感を出す
ポラロイドやフィルム写真の最も重要な要素の1つとして画像の粒子、つまりノイズがあります。すべてのポラロイド写真やフィルム写真に粒子がある訳ではありませんが、粒子は画像に古びた感じを加え、編集した写真が一層本物の古い写真に見えます。

さらに調整を加えてポラロイド風の加工を極める
少しのブレを追加
写真を本物のポラロイドのように見せるために、特にブレた感じを加える必要はありませんが、それが自然なスナップショットの雰囲気を与えてくれることがあります。フィルター/モーションブラーと進み、6程度の低数値のブラーを選びます。
ポラロイドのフレームサイズに切り取る
ポラロイドのサイズは3.0625 x 3.125インチで、ほとんど正方形です。Photoshopでイメージ/画像解像度を選択し、この数字を入力することで、このサイズに写真を切り抜くことができます。
ポラロイドフレームのサイズは 3.4 x 4.2インチです。フレームを加えるには、画像/カンバスサイズと進み、数値を入力します。次に、そのフレームの中の正確な位置に写真をドラッグします。画像の背後に白(オフホワイト、薄いグレー、薄いベージュなどが良い効果を発揮します)の背景レイヤーを作成します。これで、ポラロイド風写真のでき上がりです。
注意:背景が本物のように見えない場合は、Google Imagesやその他のwebサイト上にあるストックから、ポラロイドフレームを選びます。これはAdobe Stockにあります。そのフレームをPhotoshopにドロップして、最上部にある正方形の部分に写真を入れます。