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プロジェクトに適したレンズを選ぶ

  • 一般的な種類のカメラレンズ
  • 一般的な焦点距離とその最適な用途
  • 魚眼レンズやマクロレンズなどの特殊用途レンズ
  • 固定レンズとズームレンズ
  • 購入時の重要な考慮事項
  • 新しいレンズの使い方

交換可能なカメラレンズ

スマートフォンに付いているカメラの場合は、レンズが固定されていて、取り外すことができません。しかし、もう少し上級の写真撮影の世界に入っていくと、レンズを交換できるカメラで、撮影したくなるでしょう。 Canon、Nikon、Sony、Sigma といった本格的なカメラのブランドは、交換可能なレンズを各種揃えています。

交換可能なレンズは、それぞれ異なる焦点距離なっていて、撮りたい写真のタイプによって適切なレンズを選びます。焦点距離はミリメーターで測定されます(レンズの拡大能力)。この距離によってビューファインダーに見えるシーンが決まります。レンズによっては焦点距離が「固定」されて(プライムレンズと呼ばれます)いますが、焦点距離を「変更」できる(ズームレンズと呼ばれます)レンズもあり、さまざまな焦点距離に調整することができます。

カメラに付属しているレンズ

カメラの本体には、ほとんどの場合レンズが付いてきます。これをキットレンズと言います。このようなレンズは、手頃な値段のズームレンズで、さまざまな写真撮影に向いているので、初心者に使いやすいレンズです。このようなキットレンズでは、浅い被写界深度写真などを撮ることはできないでしょう。ズームレンズの場合、絞り(fストップという数字で表されます)が、大抵は、高い数値になっているからです。

どのようなレンズを購入したいか分かっているのであれば、カメラ本体と好みのレンズを組み合わせて購入します。しかし、写真を始めたばかり場合、最初はキットレンズで練習して、撮影の目的が増えてきましたら、良質なレンズを購入していきましょう。

Various camera lenses laid out on a wooden table which demonstrates lens photography

一般的な種類のカメラレンズ

フィルムカメラ、デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラなどその種類にかかわらず、レンズの焦点距離の範囲はどれも似ています。「初心者は、焦点距離を3つのカテゴリーに分けて考えるといいでしょう。広角、中角、望遠の3つです」と写真家のWes Krieselさんは言います。

風景の写真撮るのが好きですか?その場合、全景が入るように広角レンズを使うといいでしょう。人の写真を撮るのが好きですか?その場合、標準レンズを使います。例えば鳥の撮影のように、被写体からすごく離れている場合、望遠レンズで撮影します」とKrieselさんは言います。

広角レンズ

焦点距離の近いレンズは 広角レンズ呼ばれ、通常は 12mmから35mmです。このようなカメラは、広い範囲のシーンを写します。「風景写真を撮る場合、距離を調整できる広角レンズが適しています。ストリートフォトを撮影する場合は、広角のハイエンドである35mm前後の固定レンズで撮影することをお勧めします」と写真家のPablo Diazさんは言います。

ニフティフィフティレンズ

ニフティフィフティは、絞りが広い50mmレンズ通称です。ニフティフィフティのレンズは、通常、手頃な価格の素材でできていて、人間の目と同様に画像を見ることで知られています。このレンズの焦点距離は、ちょうど中位の位置にあるため、画像の歪みや拡大が最小限に保たれます。

ニフティフィフティは、絞りが通常f/1.4またはf/1.8で、背景をボカして被写体を鮮明にする、被写界深度の浅い写真を撮るのに便利です。

ポートレート用レンズ

絞りが広いミッドレンジのレンズでは、ほとんどの場合、被写界深度の浅いスタイリッシュなポートレート撮ることができます。85mmは、ポートレートレンズとも呼ばれる、絞りの広いレンズです。被写界深度が浅く、被写体と背景が離れている様子を捉えることができます。そのため、ポートレートの人物にしっかりとピントを合わせることができます」とDiazさんは言います。

望遠レンズ

焦点距離の範囲で、距離がより長いレンズが望遠レンズです。これは、70mmから500mm、そしてさらに長いレンズもあります。これは焦点範囲の狭い、長いレンズです。このタイプのレンズを使うと、ある1点に集中してピントを合わせたり(例えば人など)、遠くにある被写体(野生の動物など)を撮影したりすることができます。

A large telephoto lens attached to a camera

一般的な焦点距離とその用途に関するクイックガイド

12mm~35mm: 広角レンズ — 風景写真、建築写真、空や天の川の写真に最適です。

35mm~70mm: 標準レンズ - ポートレート写真、ストリート写真、旅行写真に向いています。

70mm~135mm: 短望遠 — スポーツ写真、ポートレート、ストリート写真に最適です。

135mm以上: 望遠レンズとスーパー望遠レンズ ー ワイルドライフやスポーツ写真に最適で、その他にも被写体を拡大したい時に大変便利です。

特殊カメラレンズ

普通に使われるレンズの他にかなり特殊な用途のレンズもあります。このようなレンズは、他とは違う特別のユニークな作品に使います。

魚眼レンズ

焦点距離が短い広角レンズで、画像が丸まった見た目になり、端が歪んで見えます。魚眼レンズは通常、4mmから14mmです。

マクロレンズ

マクロレンズは、小さな被写体を鮮明にクローズアップ撮影できるように設計されています。このタイプのレンズは、昆虫の写真や花の写真、製品写真などに最適です。

ティルトシフトレンズ

このタイプのレンズは、カメラ本体に取り付けた状態で上下に傾けたり、左右に動かしたりできます。このレンズを使うと、カメラを傾ける、または画像に歪みを生じさせることなく、地面から大きな建物全体を画面に収めることができます。また、大きなシーンがミニチュアのように見える、ティルトシフト写真撮ることができます。

レンズを購入する際の注意点

レンズを購入するときの注意点は、焦点距離だけではありません。購入したいのが、プライムレンズか、または焦点距離の幅があるズームレンズなのか決めます。動く被写体を撮影する場合はシャッタースピード速くし、被写界深度を浅くしたい場合は絞りを広くする必要があります。また、カメラ本体と選択したレンズとの間に互換性があるかどうかも必ず確認しましょう。

A camera next to numerous different lenses on a table

プライムレンズ

光の少ない場所で撮影するのであれば、単焦点レンズ、つまりプライムレンズが最適です。単焦点レンズは最大絞りが大変大きく、そのためズームレンズよりもずっと、絞りの大きい写真を撮るのに向いています。「単焦点レンズは1つの焦点距離に用途を絞って作られています。そのため、中央のガラスからより多くの光を取り込むことができます。つまり、暗い場所での撮影時に、他のレンズでは撮れないような写真も撮れるということです」とKrieselさんは言います。

ズームレンズ

「ズームレンズには回転するバレルがあり、それが焦点距離を変えています。15mmから35mmが、比較的よく使われる、広角ズームレンズです。最も標準的なズームレンズは24mmから70mmです。このレンズを使えば、ポートレート写真やイベント写真などを撮ることができます。70mmから200mmのレンズは望遠ズームレンズになります。すべて、レンズをどれほど柔軟に使えるかという点につきます」とKrieselさんは言います。

カメラのセンサーとレンズ

デジタルカメラにはすべて、センサーが付いています。それが光を画像に変えます。レンズを選ぶ前に、自分のカメラに付いているのがフルセンサーかクロップセンサーか確かめます。カメラによってはAPS-Cセンサーのような、クロップセンサーが付いていて、画像がほんの少し拡大されます。この場合、どのレンズを付けても、レンズを通して見える範囲は、フルフレームセンサーより小さくなります。

「APS-Cカメラを買って、それにぴったり合うレンズを使っていても、焦点距離に違いが出てくることに気がつかないのです。被写体の周りが狭いフレームになり、ズームインされた感じになります」とKrieselさんは言います。

品質が重要

どのタイプのレンズが必要かがわかったら、ためらうことなく、予算内で最高品質のレンズを買うようにしましょう。ほとんどの場合、レンズの品質が良いほど画質も良くなります。良質な現代のレンズは、ハイコントラストのシーンが引き起こす色収差など、写真の不良個所を低減します。そして、頑丈で破損しにくいです。「安物はすぐにダメになります」とKrieselさんは忠告します。

Diazさんもそれに同意しています。「自分の予算が許す範囲で最高の、そしてシャッタースピードが速く撮れるカメラを買います」と彼は言います。速いシャッタースピードで撮ると、速く動く物体の「時間をフリーズ」することができ、また、日中でも露出オーバーになることなく、良い写真を撮影できます。

A photographer taking a photo with their camera, which has a telephoto lens

新しいレンズでの作業

Adobe Photoshop Lightroomような編集プログラムで、画像を最適なものにするためにさまざまなことができます。しかし、適切なレンズとカメラ設定で撮影することが大切です。カメラ本体の設定と共にレンズの設定も色々と試してみましょう。両方ともマニュアルとオートの設定モードがあります。

「カメラ本体の設定をマニュアルモードにすると、絞り、シャッタースピード、ISOなどすべての設定は自分自身ですることになります。レンズもマニュアル設定にすると、ピントも自分で合わせなくてはなりません」とDiazさんは言います。なお、オートフォーカスを有効にして、ハードウェアに設定を選択させることもできます。

適切なレンズがあれば可能性は広がります。時間をかけて情報を十分に得てから購入すれば、後で納得できる撮影ができます。「購入する際の決め手は、目的、性能、価格です。どのような目的に使いたいか、その目的のためにどのような性能を発揮してくれるか、考えてみます。その上で、最適なレンズを手に入れましょう」とKrieselさんは言います。


提供元

Wes Kriesel, Pablo Diaz


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