ハーフトーン効果でレトロ風に
CMYK 印刷のように見える高解像度の画像で、カラープリントの初期の頃を再現します。
ハーフトーン効果とは?
ハーフトーンは20世紀の印刷技術で、点がパターンを作って画像を作り上げます。印刷技術にまだ限界があった頃、ハーフトーンという手段を使って、色と影のある外観を作りました。現在では、ハーフトーン効果をまねることが、レトロなメディアスタイルを表現する手段となっています。
かつてシアン、マジェンタ、黄色、黒 (CMYK)のみを使って印刷した技術者達がハーフトーンを始めました。色がベタ塗りされているように見える部分は、実は小さな点が密集している部分です。ハーフトーンの各点は持続した色なので、1つの点は1色でできています。シアンの点はすべて同じ色合いのシアンで、マジェンタの点はすべて全く同じマジェンタの色合いです。しかし、この3色と黒の組み合わせから、より幅の広い色の領域が生まれました。
このような点を集めると遠くから見た時に、点は混合され他の色のように見えます。シアン、マジェンタ、黄色、黒が、点と点との距離、パターン、点のサイズによって、バラエティに富んださまざまな色を作ります。この4色のみを使って印刷技術者は、点をミックスし、マッチングさせて他の色を出していきました。
Adobe Photoshopでハーフトーンフィルター効果を出す方法
簡単なチュートリアルに従い、Photoshopでハーフトーンパターンを加える方法を学びます。
1.画像を加える
ハーフトーン効果を加えたい画像を選び、それを Photoshop に加えます。
上のナビゲーションバーの「フィルター」ドロップダウンメニューへ移動します。
「フィルター」メニューのオプションから「ピクセレート」を選択します。
「ピクセル化」メニューでカラーハーフトーンを選択します。ここから、半径とチャンネルを調整し、ハーフトーンのテクスチャの外観を決めていきます。
半径
半径はハーフトーンの点のサイズと、点と点の間の距離に影響を与えます。点のサイズを調整して、色と画像のグラデーションとボケ方を変えます。小さな点はスムーズで繊細に見え、大きなサイズの点はビンテージのコミックや、広告ポスター、自作のグランジデザインのような質の低いプリントの感じがします。
チャンネル
チャンネル設定で点がどのように置かれ、重なるかを調整します。各チャンネルは、スクリーンアングル設定でコントロールします。数値は度数で表されます。数値を調整すると、シアン、マジェンタ、黄色、黒の点を、パターンにどの角度で加えるかを変えることができます。点と点が重なると、その組み合わせ次第で、違う新しい色が生まれます。
デジタル時代でもハーフトーン効果を使う
ハーフトーンは、ポップアート、スクリーンプリント、グラフィックデザインなど過去の印刷スタイルを表現する、重要な手段です。ハーフトーンを使って、ノスタルジーな世界を作ったり、何かを古く見せたり、またはビンテージルックにしたりとカラー印刷の初期の頃を想いおこします。
Adobe Photoshop の多彩な機能
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