象の描き方の順序
像は地上で最も大きな動物ですが、像を描くのはそれほど難しくはありません。このレッスンで、像の描き方を楽しく簡単に学んでください。
牙から尻尾まで
像を描くのは難しく感じるかもしれません。しかし、初心者には一番描きやすい動物のひとつです。どんな動物でも、描く時のコツはその形をシンプルな形に分解することです。像の体は、既に大きな基本形になっています。描き方のチュートリアルに従って、この威厳のある動物を自ら描く方法を学びましょう。
5つの手順で像を描く
イラストレーターのアレックス・ブローンさんが、Adobe Frescoなどのデジタルアプリを使い、5つの簡単な手順で像を描く方法を見せてくれます。始める前に参考写真を用意して、描いている間ずっとそれをガイドとして使うことを、ブローンさんは勧めています。
アレックス・ブローンさんの作品
1.体を円で描く
像の体は頑丈で丸いです。最初は体を簡単に3つの円にします。:頭、体、腰にそれぞれ1つです。描いている間中、丸い線と曲線を使います。真っ直ぐに見える部分でも、少し曲線を付けます。そうしないと、像がこわばってしまい、像らしく見えません。
円をガイドとして、像の体の形を描き入れていきます。これは難しく感じるかもしれませんが、円と参考写真を頼りにしていけば、意外と簡単に描くことができます。「肢は円柱形、耳は三角形か台形として考えましょう。」というのが、シオマ・イロエグブナムさんからのアドバイスです。「体の後方はもっと角度のあるアーチを描くようにしてください。そこは、像の背骨の形がはっきり出ている場所です。」とブローンさんは言います。この段階で尻尾、爪、目などを描くことができますが、それぞれの部分を完璧に描く必要はありません。
アレックス・ブローンさんの作品
3.体の輪郭を描き色をつける
スケッチしているレイヤーの不透明度を落とし、新しいレイヤーを作ります。体の輪郭を描き、体を好きな色で塗ります。後ろ足、牙、尻尾の毛の房は塗らないでください。次に、別のレイヤーを作り、残りの部分に体と同じ色をつけます。「ベースとなる部分を後ろ足と牙から別にしておくと、後ろ足と牙に後から陰影をつけていくことができます。」とブローンさんは言います。
牙のために新しいレイヤーを作り、目と尻尾の毛のためにもう1つレイヤーを作ります。次に柔らかなブラシを使って、少し暗いグラデーションを像の鼻、足、牙に付けていきます。ブラシの硬さと不透明度を落として、ソフトで平らなブラシを作り、色をブレンドしやすくします。これで絵に立体感が生まれ、よりリアルに見えてきます。グラデーションをつけていく時、グラデーションをつけたくない他のレイヤーは全てロックしておきます。
アレックス・ブローンさんの作品
5.影と最後のタッチを加える
スケッチのレイヤーを再度開いて、クリッピングマスクを作ります。不透明度を50から60%にして、ブレンドモードをマルチプライに設定します。このブレンドモードの設定にしておくと、クリッピングマスクの下にあるものはすべて暗くなります。マルチプライフィルターが、マスクでカバーしたレイヤーの効果を倍増させるからです。そうすると、体の色を使って他の部分に影を付けられます。2色のグレーが暗い色に混ぜ合わされ、それを影付けに使えるからです。「耳をはっきりとさせて体と切り離し、耳の形が失われないようにします。最後に像の頭や鼻にシワを加えれば、出来上がりです。
別のタイプの像を描くためのコツ
特定の種類の像を描きたい場合、以下を参考にします。アフリカ象は地上で最大の動物です。アフリカ象は皮膚がグレーで、アジア像より耳がとがっていて、より大きな体をしています。アジア像の赤ちゃんは、毛の色が茶色や赤っぽい色をしていて、成長するにつれグレーになっていきます。
漫画的な像を描く場合は、表情、形、色を誇張します。細かい部分は最小にとどめ、その代わり、陰影やグラデーションで奥行きを出します。写実的に描きたい場合は、細かいシワや皮膚に陰影を描き込んでいきます。
この手順に従って、像の絵を描くスキルをさらに高い段階へと上げていきます。さらに違うテクニック、ポーズ、アングルなどに挑戦し、毎回異なる個性を像を描いてみましょう。
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