パンダの描き方
丸くてユニークな顔立ちのパンダは、描くのが楽しい動物です。このステップを踏んだチュートリアルで描き方を学びましょう。
ネズミの耳、白黒、竹
パンダはその白黒の外観で、絵や漫画の対象として最高のモデルとなります。漫画のパンダから写実的に描かれた赤ちゃんパンダまで、このようなに素敵な動物を描く練習をすることは、基本的な動物の体型をスケッチするための良い方法です。ここからさらに、複雑でニュアンスの出せる絵へと進んでいきましょう。
良い参考資料を見つける
絵を描く練習のスタートは、良い参考資料を見つけることです。動物園で実際のパンダを見ることができなければ、イラストや写真が最適な資料となります。もし立体的な資料が欲しければ、おもちゃかモデルを使ってみてください。
初心者によく見られるミスは、参考資料に対してあまりにも律儀になりすぎることです。参考とする写真をトレースしたり、完璧に模倣したりすることが目的ではありません。そうではなく、描こうとしている物のイメージや大まかなフレームワークを描いてみましょう。ギターを習うのと似ています。:最初はコードを習います。練習しているうちに、それが筋肉の記憶となっていきます。参考資料の大切な部分を、頭の中のライブラリーに保存しておきましょう。
しかし、どこに良い参考資料があるのでしょうか?まず、Adobe Stockの素晴らしい資料をご覧ください。Stockライブラリーには、何千というパンダの資料が揃っています。ハート型のアイコンを選択してお気に入りの画像を保存してください。それをAdobe Creative Cloud から抜き出して、背景のあるAdobe Frescoのキャンバスに移してください。これは絵を描くのにとても役に立ちます。
基本の形から始める
スケッチしたパンダのフレームワークを組み立てていく時、他の物を描く場合と同様に、どの参考資料にも共通のテーマと特徴があることに気がつくでしょう。パンダの場合、それは円形です。たくさんあります。
シオマ・イロエグブナムさんの作品
頭から始める
絵を描く楽しみは頭から始まります。円をいくつか描きます。最初は頭としての円、次に小さな円を2つ描いて耳にします。頭用に描いた円を少し先細りにします。「パンダの場合、頭は大抵、上の方が細まっています。それは頭の重さのほとんどが顔に集中しているからです。」とアーティストのシオマ・イロエグブナムさんは言います。
少し細まっている特徴を使って、重さを絵で表す練習をしましょう。しかも、これがパンダ独特のルックスを作っているのです。
シオマ・イロエグブナムさんの作品
次は体です
もっと円を描く。パンダにどんなポーズをとらせるかにもよりますが、大きな楕円形を描いていろいろ違うアングルから頭とつなげて見て、パンダの姿勢を決めましょう。この時が、写実的な絵を描くか漫画的にするか、自分の絵の方向性を決める良い機会でもあります。漫画的なパンダにしたい場合、大きな楕円形を頭の下に描くと、座っているパンダになります。もっと横に動かすと、横から見た絵になります。
シオマ・イロエグブナムさんの作品
足を描く
足はスケッチの最後に描きます。ここが一番難しい部分でもあります。足は頭と体の形にマッチさせなければいけません。しかし通常、パンダの足はもっと涙型に近い形になります。プロポーションと足のポジションに満足いくまで、いくつかの違うポジションでパンダの体にスケッチしてみましょう。基本のポーズと体の形ができましたら、さらに描き込んでいきます。
Frescoのテクニックで描き込む
最初のスケッチが終わりましたら、パンダにディテールを加えていきましょう。デジタルメディアの良さは、レイヤーを使って絵にディテールを加えられることです。レイヤーとは透明な紙のようなもので、そこに絵を描き、様々な構成で重ねていくことができます。Frescoにスケッチする時は、1つのレイヤーを使います。その上に好きなだけレイヤーを重ねて、自分の絵を完成させていきます。レイヤーを重ねる時は、線で描くために1つのレイヤー、ディテールを加えるためにもう1つ、色つけのためにもう1つ、そして影を付けるためにもう1つ作ると良いでしょう。しかし、自分の作成プロセスに合わせてレイヤーの数は多くも少なくもできます。そして最終仕上げの段階で、どのレイヤーでも削除することができます。
「+」アイコンを押して Frescoのレイヤーを作ってください。新しいレイヤーが自動的に、他のレイヤーの上にできます。そこに絵を描き始めてください。用途に合わせてレイヤーの位置を調整します。
不透明度とディテールの微調整
不透明度を低く設定すると、元のスケッチが後ろから薄く見えてきます。その上に細かい部分を描き込んでいくことができます。 Layer プロバティのメニューで、作業したいレベルに不透明度を調整し、ガイドとして使います。
Frescoにはラインワークや、ディテールを描くためのツールが豊富に揃っています。ペンシルツールは、パンダの輪郭に毛をつけていくのに最適で(ラフペンシルブラシを試してみます)、水彩ブラシやオイルライブブラシは、パンダの動きに重さや軽さを加えるのに使用します。
カラー
最後にパンダの色づけです。パンダはほとんど白黒です。ということは使う色は黒と白と、影を付けるためのグレーです。(ジャイアントパンダと同じ種類ではありませんが、赤茶色の毛で猫と同じくらいのサイズのレッドパンダを描くのが目的なら、その参考資料を探してください。)
白黒だからといって、細かい部分を描かなくてもいいわけではありません。微妙な陰影やテクスチャーをふんだんに入れることができます。「白の部分には明るい温かみのあるグレーを使い、黒の部分は中くらいのトーンのクールなグレーを使ってみましょう。」とアーティストのテリル・ウィットラッチさんは勧めています。「最終的にとても良いコントラストになります。
描きたいものがジャイアントパンダでも、可愛いパンダでも別の四つ足動物でも、Frescoは描画のスキルを上げるためのパワフルなツールです。
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100年も前からあるこのテクニックの現代バージョンを学び、オリジナルのアニメーションを作ってみましょう。
この美しくどう猛な動物の真の姿を捉える方法を学びます。