簡単な魚の描き方
このチュートリアルのステップに従って、漫画の魚から水彩画のマグロまで、魚の描き方を学びましょう。
魚の絵の描き方を掘り下げる
魚や他の海洋生物は、地球で最も美しく不思議な生き物の種類に入ります。絵を描くには最高の対象となります。魚はシンプルだから描きやすいと思われがちですが、種類の違いによって異なるので、細かい部分に注意して描く必要があります。魚を描き始める前に、どの種類を描きたいか決めておきましょう。サメやエイのような軟骨魚類ですか、それとも鯉やマグロのような硬骨魚類ですか?硬骨魚類のエラは覆われていますが、軟骨魚類のエラには切り込みが入っています。硬骨魚類の尻尾は左右対称ですが、軟骨魚類の場合、尻尾の上の方が下より大きくなっています。
どんな種類の魚を描きたいか決めたら、リアルな魚でもアニメの魚でも、参考画像を集めて重要な細かい部分を正確に描けるようにしましょう。
簡単な魚を描く
テリル・ウィットラッチさんの作品
形から始める
他の動物を描く時と同じように簡単なステップから始めましょう。:魚の体を基本形に分割します。もしマグロを横から見て描くなら、体は大まかに見て紡錘形または涙型を横にした形です。先の方は顔になるので幅広く、また後ろの方は尻尾ですから細長くなります。「マンボウやエンジェルフィッシュは、幅広い紡錘形で、ウナギは細長い紡錘形になります。」とテリル・ウィットラッチさんは指摘します。
ファインディング・ニモのキャラクター、ギルで有名になったツノダシのような短い種類の魚を描くなら、最初に円を書いて体の形を掴むように、とアレックス・ブローンさんは勧めます。そして、その円の外側に小さな楕円形を書いて口にします。
テリル・ウィットラッチさんの作品
基本的な特徴を加える
目、鼻の穴、口を加えます。硬骨魚類は大抵の場合、下顎の方が上顎より突き出しています。サメとは逆です。マグロを横から見た姿を描く場合、エラを覆う部分を表すために縦の線を引き、頭から尻尾まで横の線を引きましょう。これが魚の浮き袋を表し、これで魚は方向を決めることができ、また水の深い部分に留まることができます。
参考写真を見てヒレを加えましょう。マグロの場合、胸ビレはエラのすぐ後ろ側にあり、腕のように見えます。胸ビレのすぐ下に腹部のヒレを描きます。また、上の方には細長い、1番目の背ビレを描きましょう。次に2番目のヒレを描きますが、これはブーメランの上半分のように見えます。そしてブーメランの下半分を加えます。これが尻ビレです。体の下の方にあります。
マグロはまた、背ビレから尻尾にかけて小さな三角形でできたヒレの峰があります。これも忘れずに描きましょう。最後に尻尾を描きます。これは三日月のような形をしていて、上下対称形です。
ツノダシのような熱帯魚をスケッチするなら、あまり細かい部分を気にすることはありません。最初に魚の体を表す基本の円を描いたら、そこから構築していきます。ブローンさんは上と下に締まりがなく丸みを帯びた三角形を描くように勧めています。尻尾には2つの三角形を、そしてもちろん小さな楕円の目を描きます。
テリル・ウィットラッチさんの作品
ディテールを加える
デジタルで描いている場合、新しいレイヤーを作り、さらに詳細に描きこみながら線の微調整をしていきます。例えば、ウィットラッチさんは、マグロの頭の上の目に調整を加えました。「背ビレの前側にギザギザの部分を加えました。これはとても鋭い部分で、マグロはこれを使ってヒレを上げたり下げたりできるんです。」とウィットラッチさんは言います。
ウィットラッチさんはマグロにもっと柔らかな線を加えて、他のヒレにテクスチャーを出し、三角のヒレのディテールも加えました。彼女はまた、マグロの唇に手を加えて口を調整し、曲線を加えて頬を表しました。ブローンさんはツノダシの三角形の背ビレを長くして、後ろに流れていくようにしました。デリケートで透明なヒレを描くために、ブローンさんはブラシの不透明度を40または50%に落としてその効果を出しました。
もし魚の鱗1つ1つを描きたい場合は、参考写真をよく観察しましょう。魚の鱗には様々なサイズ、形、色があることがわかってくるでしょう。鱗はそれぞれが重なり合い、魚の体の形に沿って付いています。頭に近い鱗は大きく、尻尾に近い鱗は小さくなっています。
テリル・ウィットラッチさんの作品
色を加える
非常に色鮮やかな金魚と濁った色のナマズは、少し色を加えるだけで、生きているように見えます。ウィットラッチさんは、マグロの横のラインに明るい黄色を入れ、体の上部にはブルーグレー、そしてヒレには山吹色を入れました。ブローンさんは、ツノダシに色をつける際、ベースのスケッチの不透明度を落として、魚の体を黄色に塗りました。次に彼は黄色のベースの上にレイヤーマスクを重ね、ソフトなネイビーカラーで魚の縞を描きました。マスクはネイビーカラーを、魚の輪郭線の内側に保ちます。ブローンさんは次に、レイヤーをもう一つ作って明るい黄色を加え、縞模様の下の体の形がもっとわかるようにしました。
テリル・ウィットラッチさんの作品
ハイライトと影を加える
ハイライトを入れて、魚の絵を引き立たせます。ウィットラッチさんは、色を入れない細い白のストライプをマグロの体の上部に残します。これで、光が反射しているように見えます。ブローンさんは、ツノダシにハイライト入れるために尻尾の端とお腹の周りにトルコブルーを加えました。
テリル・ウィットラッチさんの作品
影は魚の絵を立体的に見せるのに、とても役に立ちます。ウィットラッチさんのマグロは、体の下の部分と胸ビレの部分に影をつけることで、体の重量感が出ました。影をつけるためにブローンさんは、新しいレイヤーを作りブレンディングモードをMultiplyに設定しました。これで既にキャンバスの上にあった色に新しい色がブレンドされます。彼はブラシの不透明度を50または60%に落として、魚の側面の光が当たっている部分の反対側と、ヒレの下に影をつけました。
Adobe Frescoで絵を描き、色をつける
Adobe Frescoを使えばたくさんの種類の魚を描くことができます。本物の油絵や水彩画のように描けるライブブラシをお試しください。この、水彩でクラゲや他の海の生き物を描くための短いチュートリアルをご覧になり、ライブブラシの使い方と上手な消し方のコツを学んでください。
アレックス・ブローンさんの作品
寄稿
テリル・ウィットラッチ、アレックス・ブローン
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